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85/85

85.祝日泥棒

「うん。何故か祝日狙う『置き引き』があるらしい。僕らはしょっちゅうアテロゴに来てるだろ?それで警戒してくれ、って、父さんが言うンだ。」と、悦司は言った。

 

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============== 主な登場人物 ================

 物部満百合まゆり・・・物部一朗太としおりの娘。

 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。

 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。

 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。

 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。

 服部千香乃ちかの・・・服部源一郎とコウの娘。

 南原未玖みく・・・南原龍之介と文子ふみこの娘。

 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。

 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。


 南出良みなみでりょう・・・転校生。千香乃と同じクラス。

 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。


 物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。

 辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

 久保田あつこ・・・警視庁警視正。健太郎の母。

 愛宕寛治・・・丸髷署刑事。悦司の父。


 ==============================

 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==


 2月11日(建国記念の日)午前11時。モールのシネコン。

「祝日泥棒?」と、未玖は声を上げた。

「うん。何故か祝日狙う『置き引き』があるらしい。僕らはしょっちゅうアテロゴに来てるだろ?それで警戒してくれ、って、父さんが言うンだ。」と、悦司は言った。

「じゃ、2時間ずつ交替で見張ろう。映画が終った後は多分、隙だらけだ。」と健太郎が言った。

「健太郎。駐車場は?」と、良が尋ねると、「そっちは大丈夫。前に事件起きた時、防犯カメラを大幅に増やしたから。」と、健太郎が答えた。

 みどりが、良をそっと、突いた。

「あついな。」と、おさむは思ったが、口には出さなかった。


 午後5時。警察が見回りに来る時間だが、事件は起こった。

 自分の荷物を探している様子の女の子がいて、急いでトイレに行く男の子が見える。

「未玖。あの子を頼む。」そう言って、おさむは男子トイレに入った。

 15分。まだ個室は塞がっている。

「まだあ?漏れちゃうよお。」と、おさむは声を上げた。

 急いで出てきた男の子が女の子が持つようなバッグを持っているのを確認した、おさむはホイッスルを吹いた。サイレントホイッスルなので、周囲には判らない。

 男の子は歩きながら、自分のバッグにそのバッグを入れた。


 交番の警察官が、その男の子に質問をしようとすると、男の子は、バッグを抱えて、エスカレーターを逆走した。

 悦司が、「どすこい!」と言って、男の子を張り手した。


 女性警察官と、交番の男性警察官が、男の子を連れて行った。


 午後6時。喫茶店アテロゴ。

 マスターは、ミラクル9にコーヒーを奢ってくれた。

「俺の独断じゃないぞ。愛宕警部からの依頼だ。飲んだら帰れよ。」

「お手柄のご褒美ですね、マスター。」横から辰巳が言った。

「そういうこと。」


 午後7時半。久保田家。

「お手柄だね、健太郎。」「僕は、見張り当番を割り振りしただけだよ。」

「良い子だ。」と、あつこは健太郎を抱きしめた。


 ―完―



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