090話 第2の詩篇[後半]
父と剣聖、そして大公夫婦と銀色のおチビちゃんことアルゲヌス族のオデンとトールとロキと共に、西方中継点のオクシヌーラムと言う名の惑星でベトスの都に入るためにマギウス・ポータル前に転移すると、神殿がキャンプを設営していてベトスの都を発掘調査している所だった。
そこで父の貴族院時代のグラマラスな女性の知り合いで、両足に酷い火傷をしていたファルサをエリクサーで治療して助けた。彼女の姉妹が神殿騎士として調査団を護衛しているようで、ベトスの都ではメジェドと言うクエスチョンなお化けのような魔物に苦戦しているそうだ。
俺達もベトスの都には用事があるので成り行き上、彼女の姉妹を助けられれば助けてしまおうとして、次いでに神殿も助かってしまうが仕方がなしにベトスの都に突入した。
俺達はマギウス・ポータルを出ると、都の光景に歓声を上げた。
「うわぁ! まさか海の中に都があるとは!」
「「「「「「「凄いっ!!」」」」」」」
海の底面に結界モニュメントを設置して海水を抜いて、そこに都を築いたようだ。大陸が浮いている帝都もそうだけれど、ここも魔素の無駄遣いが過ぎるね。ベトスの民は派手好きなのだろうか。結界の外に魚が一杯泳いでいて水族館のようで奇麗だけどね。
俺達が出て来たマギウス・ポータルが設置されていたのは、珊瑚の森のような所で珊瑚が密集している。剣聖が戦闘音に気づいたようで、そちらに向かう事にした。
「あっちの方で戦闘をしているような音がするぞい」
「行こう」
珊瑚の森を抜けると広場に出て、そこで神官達を守りながら神殿騎士がメジェドと戦っていた。メジェドは手がなくて目と足だけ白い布から出した格好の人型の魔物だった。結構な速度で移動しており、目から光線が放たれて俺達に向かって来た。ミネルヴァが結界魔法イージスを展開してくれて、ベクトル・リアクティブ・モードだったようでメジェドに跳ね返って行った。視界に表示されたイージスの反射倍率を見ると3倍になっているので、跳ね返った光線の太さと明るさが増していた。
「「「「「「「「うわっ!!」」」」」」」」
「結界で跳ね返したから平気だよ」
皆が驚きの声を上げるが、イージスで光線が防げるようで俺は安心した。しかし跳ね返った光線の一部に神官達が巻き込まれたようで、苦悶の声が上がる。
「「「「「ぐわっ!!!」」」」」
「う~ん、神殿の連中が邪魔だね。ミネルヴァ。イージスはボイド・モードにして効果を消すようにして」
『了解しました。マスター』
神官達をホーミング水鉄砲のエリクサーで治療して、会話が面倒なので旧ナノ・ゴーレム薬を追加して眠らせた。父達に俺は頼んだ。
「ホリゾンと剣聖。悪いんだけれど眠らせた神官達が邪魔だから安全圏に退避させて」
「「了解した」」
父と剣聖が神官達を担いで珊瑚の森の方に運んでくれた。先程、反射された光線に直撃したメジェドは焼け焦げて灰になってしまった。これでは白い布の中身が見られないじゃないかと俺は内心で憤る。
ファルサは戦っている神殿騎士の中に姉妹が居たようで呼び掛けた。
「クーラ姉さん! インサニア!」
「「ファルサ?!」」
クーラが姉のようで右目近くに泣きホクロがあって妖艶な美女を醸し出している。全体的に出る所は出て引っ込むところは引っ込んでおり、姉妹の中では最もバランスが良い身体付きだった。インサニアは一番下の妹のようでヒップラインが素晴らしく存在感が増している。これは剣聖の性癖にドストライクだなと苦笑した。
神殿騎士達に断って彼女達は、こちらに居たファルサに寄って来た。クーラが状況を尋ねる。
「ファルサ。貴女、火傷はどうしたの?」
「こちらのソータさんに治療してもらいました」
「「神殿の敵ソータ!!」」
「それが彼はホリゾンのパーティメンバーらしくて助けてくれそうなの」
ファルサが姉妹に説明すると、父と剣聖が戻って来た。
「「ホリゾン! ……と剣聖!!」」
「クーラとインサニアですか」
「これはまた良き眺めであるな!」
剣聖の性癖に気づいたようで、インサニアは剣聖にすり寄った。父はクーラとファルサにすり寄られて、父子共に鼻の下を伸ばしまくった。取りあえず女を武器にしている三姉妹だと分かったので、デレデレな父と剣聖のままだと話が進まないので強引に言い放つ。
「そこの三姉妹。神殿騎士達が邪魔なので、俺が合図したら一時的に撤退させてよ」
「神殿の敵に従うのは騎士達が納得しないと思うわよ」
クーラの言う事も最もなので、戦闘のプロフェッショナルな剣聖を孫目線で見やった。孫に軽蔑される訳にはならないと、剣聖はシャンとして指示した。
「ソータ殿の話は儂からのお願いとすれば良いじゃろう」
「それならば仕方がないわね」
三姉妹は神殿騎士達の元に戻ると、剣聖の指示として伝えたようで、了承の手振りを返された。トールが戦いたいようで収納から玩具のような光線銃を出した。銃の先端に小さな球体が付いていて、二重の円盤を銃身が貫いているデザインの銃だった。
「俺のミョルニルが火を噴くぜ!」
「可愛い!」
「可愛くはないぜ。ソータさんよ。これに当たったら真っ黒こげだぜ」
「使っている所を見せて!」
「お安い御用だぜ」
俺はミネルヴァにイージスの指示をした。
『ミネルヴァ。俺が合図したら神殿騎士達とメジェドの間にイージスを展開して、こちらに寄らせないようにしてくれ』
『了解しました。マスター』
「神殿騎士達! こっちへ来るんだ!」
神殿の敵に言われて言う事を聞くか不安があったが、神殿騎士達は満身創痍だったので撤退の機会を伺っていたのもあり、俺の指示通りに神官達と共に撤退してくれた。ミネルヴァがイージスを展開してメジェドの追撃を防いだ。
トールがミョルニルを構えてメジェドに撃った。銃の先端から雷撃が迸り、メジェドを黒焦げにする。かなり強い攻撃なので、皆が驚きの声を上げた。
「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
「次々行くぜ!」
もう数体のメジェドを黒焦げにすると、トールがミョルニルを落とした。
「アチチッ!!」
「だ、大丈夫?!」
「オーバーヒートだ……」
「えぇ……仕方がないので回復!」
トールが俺の回復魔法で火傷が治療された。流石に火傷を繰り返すのは辛かろうと、トールを煽てて次の雷撃は止めさせた。メジェドが黒焦げで中身が見られなくなるのも困るし。
「助かったぜ、ありがとな」
「トール、そのミョルニル凄いね。あとで俺、見たいんだけど! 温存してもらって、あとは俺に任せてもらえないかな」
「フッ! そこまで言われちゃソータさんに譲ってやるぜ!」
「ありがとう」
銀色のおチビちゃんはチョロイし可愛らしいので見ていて飽きないね。父に作戦を聞かれた。
「それでどうするんですか?」
「う~ん、魔獣とか魔物って魔素症になるのかな?」
「なるぞい。強めの魔獣や魔物は集団で長時間を引きまわして、魔素症に持ち込むのが普通の戦術じゃ」
「へぇ。2人とパーティしていると、あっさりと倒しちゃうから普通が分からないんだよね」
「ちょっと……魔物と戦闘している時に、こんなに呑気に話せる状況を作れる結界が普通じゃないでしょ! 後、剣聖とその息子の戦闘力は普通じゃないのよ!」
カルディアに諭された。イージスの向こうではメジェドがぶつかって来たり、光線を撃って来たりとカオスな状況だが、作戦を考えられるだけの時間が作れる強固な結界が普通じゃないのは分かった。メジェドがイージスにぶつかって倒れると、仲間が助けて起こしているのが気になる。
「もしかしてメジェドは倒れると一人で起き上がれないのかな?」
「そうかも知れませんね」
父も冷静に魔物を観察できる機会はないので、チャンスとばかりにイージスの外を伺っていて気づいたようだ。俺は良い事を思いついたので試して見る事にした。
「じゃあ転んで貰おうかな!」
俺は足を地面に踏みつけて音を鳴らした。
トンッ!
メジェドの居る広場の地面を結晶魔法で、とてつもなく歪みの少ない氷の結晶で覆った。メジェドは立っていられなくなり、転んで滑って行く。歪みがない氷なので摩擦係数がゼロに近く、身じろぎも不可能な感じになった。
「ブフッ!」
氷の上でジタバタするクエスチョンなお化けは見ていて面白い。俺は噴き出すと父が窘めた。
「恐ろしい魔法ですね……。でも余り舐めていると足元を掬われますよ。ほら。光線を無秩序に撃ちだしました」
「ありゃ! 都が破壊されちゃう!」
身じろぎも出来ないので転んだ方向のままで光線を撃っているので、その着弾地点が都の建物だったりすると破壊を撒き散らしている感じだ。俺は慌てて水属性魔法で広場に濃い霧を発生させた。
「ビームは霧で拡散!」
古典的な手法だけれど、光線兵器は水蒸気で拡散されて威力が激減するからね。案の定、メジェドが撃つ光線を効果的に減衰させる事に成功した。
それを見ていた三姉妹が呆れたようだ。
「あんなに手古摺っていたのに……」
「火傷までした私は何だったのかしら……」
「ちょっと狡くないかしら?」
「勝てれば良いんだよ! ほら、魔素症になったみたいだね」
出鱈目に撃っていた光線が止み、メジェドはピクピクと痙攣し出した。俺は宙に浮いてメジェドの中身を見るために近づいて行った。
「「「「「「「「浮いているっ!」」」」」」」」
「気を付けて下さいね」
「油断するでないぞ」
「は~い」
空を飛ぶのを見るのが初めてな人達は驚き、父と剣聖にはメジェドに注意するように心配された。メジェドが被っている白い布を捲って中を覗いた瞬間に見なかった事にして、急いで父達の元に取って返した。
「どうでしたか?」
「ミネルヴァ。イージスを内向きに広場全体を覆って」
『了解しました。マスター』
「汚物は消毒だぁ!!」
俺は父に聞かれたが無視して、イージスが結界で広場を覆うと火属性魔法でイージス内を消毒する。酸素が足りなくなると不味いので酸素を生成しつつ焼き尽くした。その後に運動魔法で広場を常温に戻してから、イージスを解除させた。
「ミネルヴァ。イージスを解除して」
『了解しました。マスター』
「ソータ殿?」
「世の中には知らない方が精神的に良い事もあるんだよ。今日の事は忘れよう!」
父に再度尋ねられるが誤魔化した。メジェドは灰になったので皆で魔石を拾う。殆どは俺が倒したと言う事で大量の魔石を収納にしまった。三姉妹が父と剣聖にしな垂れかかる。
「ねぇ。このまま調査も付き合わない?」
「私達と良い事しましょう」
「楽しく行きましょうよ」
「駄目!」
俺は鼻の下を伸ばし始めた父と剣聖を三姉妹から引き剥がす。すると今度は俺に色仕掛けをしてきた。
「それならソータさんも一緒にどうかしら?」
「ソータさんは可愛らしいわね」
「多い方が楽しいよ」
「ソータ殿は、もう少し若くないと通用しないですね」
父にとんでもない事を言われた。
「ちょっと! 俺をロリコンみたいに言わないでよ!」
「奥様が二十も年下ですよね? ファルサ達はソータ殿の範疇外かと」
「「「まあっ!」」」
三姉妹も年増と言われたようで父にご立腹だ。女性に年の事を言ってはならないのに容赦がないね……。まあそれで助かった面もあるのと父らしいので苦笑で済ませた。ファルサに助けられた恩は返すと言われて、三姉妹と別行動になった。
俺は神殿の連中が来ているのに絶対に行わないだろうなと思いながら、都全体に対して葬送を行った。マギウス・テンペスタスによって広場に広がっていたベトスの民の遺体も、メジェド退治で灰にしてしまったので謝罪の意味も込めた。
「生命の庭に咲いた1輪の花が原初の海に返った。親子よ。伴侶よ。兄弟姉妹よ。血族よ。親しき友や仲間よ。良き隣人よ。全ての魂は死と共に回廊を通じて高みへと至って逝く。原初の海で相見えるその日まで、安らかな門出を祝おうではないか」
元遺体の灰から光の柱が立ち昇り、皆が丁寧なお辞儀をして去って行ったので怒ってないよね? 俺達の前に光に包まれた沢山のベトスの民が訪れては上に浮かんで消えて行き、途切れるまでに時間がかかりそうなので先に進むことにした。
「アル……言えないが、お主に葬送されて喜んでいるのではないか」
「そうだと良いんだけれどね……」
オデンにそう言ってもらえると少し心が晴れる。そして皆に行きたい所を尋ねると意見が割れた。マギステルは考古科教授らしく、オデンも似たような感じだった。
「ベトスの民の歴史が知れる場所が良いですね。図書館が残っていれば嬉しい」
「私もマギステルに着いて行きたい」
カルディアとトールとロキは金目の物に興味があるようだ。
「折角、ベトスの都に入れたのよ。レビタス車の魔術基盤とか魔術具を狙わないと損よ」
「俺は魔術具で攻撃系の物が欲しいぞ」
「僕は金になれば何でも良いや」
「魔術基盤にしろ魔術具にしろ、作れば良いじゃん」
「「「「「な……なんだって!!」」」」」
そう言えばカルディア達は、俺が魔術基盤や魔術具を作れるって知らないかもね。父が言ってしまいましたと言わんばかりに頭を抱えた。
「ソータ殿。普通は作れないので、こうやって苦労してベトスの都まで来て発掘するのです。ソータ殿の正論をかざすと彼らのアイデンティティが失われてしまいますよ」
「儂らは恩恵を受けているので良いがな」
剣聖はホーミング水鉄砲を取り出して見せた。トールが驚愕の表情で尋ねる。
「も、もしかしてそれはソータさんが作ったのか?」
「そうじゃ。今度は魔剣を量産するそうなので、儂とホリゾンは注文を入れてしもうた」
「!!」
剣聖が俺に手を差し出したので、期待に応えて魔剣フレイム・セイバーを収納から出して渡した。剣聖は刀身に炎を纏わせながら剣舞を舞う。トールが俺の前に片膝を跪いた。
「是非、魔剣を量産している所を紹介して欲しい」
「ふふっ! トールは武器が好きなんだね。良いよ」
「かたじけない!」
父と剣聖にどちらが良いか聞くと、どちらでも良いとの事なので目的別に分かれる事にする。俺は考古学も好きなので、俺と剣聖とマギステルとオデン組で図書館へ、父はカルディアとトールとロキ組で金目の物を探しに向かう事にした。時間を決めて広場で落ち合う事にする。
図書館は広場からそう遠くない所にあり、円形の建物だった。道中は海の中に居る魔魚が出て来たが、剣聖の持つフレイム・セイバーで瞬殺しながら進む。魚が宙に浮いているよ……。ちなみに別れ際、父にも魔剣ライトニング・セイバーを渡して来たので安心だ。
図書館に入るとマギステルとオデンは放心した。1万2千年も経っていたら紙なんて残っていないよね……。俺と剣聖は慰めてから図書館の中庭から音がしたので向かってみる。中庭の中心には石碑があり、その上に鳥が巣を作っていた。鳥と言っても魔獣のようだ。
「何だ。鳥の巣に居るヒナの鳴き声だったんだね」
「そのようであるな」
俺は石碑に近づくと碑文を読もうとする。鳥の糞で汚れているので読めない状態なので、収納からアルグラで作った中性洗剤を出すと碑文に振りかけた。水属性魔法と運動魔法で碑文の表面を覆うと洗濯機の要領で水流を回転させる。汚れが浮いて来たら仕上げに高圧洗浄機の要領で碑文を洗ったら読めるようになった。
同胞よ、我が足跡を4つの詩篇に示す
第2の詩篇
夜よりもなお深きところ
碑文に彫られていたのはベトス語で、ベトスの民の移動首都エンポリウムベトスの行き先を記した4つの詩篇の2番目だった。既に第1の詩篇は帝都の地下で入手している。
闇よりもなお昏きところ 夜よりもなお深きところ
やはり2つを合わせても有名な中二病な呪文の冒頭に似ているね! 後2個の詩篇を見つけたい所だ。剣聖に話すと微笑みを向けられた。
「良かったではないか。全部が見つかると良いのう」
「うん!」
マギステル達の所に戻ると喜んでいた。どうやらベトスの魔術具の記録装置を見つけたようで、考古学的に価値が高いらしい。ミネルヴァが気を利かせて記録された中身の概要を俺の視界に表示してくれた。
「ブフッ!」
「どうしましたか?」
俺は噴き出したのでマギステルに心配された。中身がベトスの民の官能動画だとは言わないで置こうと思った。
それから図書館の周辺も粗方探索をして3時間が経過し、落ち合う時間になったので広場に向かって、父達と合流した。最後に都を統括する庁舎に向かう事にする。俺が先導すると鍵がかかっている扉も開くので、カルディアは感心した。
「ベトスの都にソータさんを連れて来ると便利ね!」
「俺は鍵の代わりじゃないんだけれど……」
庁舎の魔術制御室に入ると神殿の者達が先だって調査していた。その中で上等な神官服を着た男に俺は指を差された。
「神殿の敵ソータ! この様な神聖な場所に何用だ!」
「誰だっけ?」
「貴族院で神殿との話し合いの時に居た枢機卿の方ですよ」
父に言われて俺は思い出す。
「ああっ! 俺に向かって神殿に逆らっていると、アルティウスの神罰が下るとか言っていた爺さんか!」
「「「「「ブフッ!」」」」」
カルディア達が枢機卿の盛大なブーメラン発言に吹き出した。彼女達は俺がアルティウスだって知っているからね。
俺は相手にしたくなかったので無視して、室内の中央にある魔術制御装置に近寄ろうとする。神殿の連中が色々と調べていたようで、魔術具が周辺に転がっている。足の踏み場もないので仕方がなしに宙に浮いて魔術制御装置に触った。
「「「「「「「う、浮いているっ!」」」」」」」
枢機卿含む神殿の連中が驚くが、俺は構わずに魔術制御装置を起動した。室内に都の状況が立体的に表示されて、かつて都を統括していた頃のような様相を見せた。
「「「「「「「う、動いたっ!」」」」」」」
枢機卿含む神殿の連中は魔術制御装置を起動できなかったようで、不勉強を嘆くべきじゃないかなと見下ろした。魔術制御装置を操作して俺を登録し、これで自由にこの都に転移魔法で出入り出来るようになった。都の状態を確認すると結界が古く消費魔素が多いので、結界魔法イージスに変更して置く。
『世界樹銅オクシドゥーヌム。ベトスの都の結界を俺と眷属が開発した省魔力タイプに変更したんだが、問題ないか?』
『はいっ! とても楽になりました。ベトスの都は私からアクセス出来なかったので助かりました!』
問題ないようなので魔術制御装置を元の状態にロックし、俺は父達の所に飛んで戻った。枢機卿に怒りをぶつけられる。
「何故、起動したままにしないのですかっ! この神殿の敵めっ!」
「う~ん、良く分からないけれど、敵に塩を送るようなお人好しじゃないんでね。俺達は用が済んだので帰るよ。転移魔法で宇宙船に戻るけれど良いよね? 皆」
「「「「「「「はい」」」」」」」
俺は枢機卿含む神殿の連中に手を振りながら、転移魔法で宇宙船オルビス・オデンに戻った。
次回の話は2025年5月28日(水)の19時になります。
恋愛模様が大好きな神様が覗き見です!
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