少し早めの夕飯作り
久しぶりに見てみたらなんと評価された方がいました!
凄く嬉しいです。
励みになります!
「それじぁあ今度こそ行くわね。」
「ええ 今日はありがとうございました。」
私達は今度こそギルマスの執務室から出る。
リンゴはギルマスのフェールに小さく手を手を降った。
ふむぅ可愛いのぉ………
さてギルドの受付に戻ると 受付嬢に話しかけられた。
「お待ちしておりました 聞いていると思いますがこちらが報酬です。」
そこにはずっしりと重そうな袋に入った金銭だった。
「………ああ そうえばあったわね。」
素で忘れていたわ。
あの手紙の件 そして何よりも優先すべきリンゴの可愛さで記憶が薄れていたわ。
どれくらい賞金首なのかしらね?
私は袋の中身を瞑眼でざっと鑑定してみたら なんと20万Gはあるわね。
ふむふむ 今のところあの『箱』のお陰で当面の使い道が無いからこれは貯金かな。
「すごいですね!期待の新人ですね!」
「ありがと 確かに受け取ったわ。」
さて 取り敢えず要は済んだわね。
少し早いけど夕飯にしますか。
「ねぇ 料理したいんだけど台所貸してくれる?」
「はい 構いませんよ。
あちらが冒険者用の台所です。」
「ありがとね 早速貸りるわね。」
ここギルドでは食材さえ持ち込めば台所貸してくれる。
しかも冒険者であれば無料で貸りられる。
あと 食材の用意はあるけど料理の腕に自信がなければ料金はかかるけど割安で作ってくれる。
「あら以外と現代的ね。」
これは少し驚いたけど用意された台所は生前にお世話になったシステムキッチンとそう大差ないほどに洗練されたデザインである。
電気ではなく魔石によって稼働するのか導線など無いぶんこちらの方がスッキリして使いやすそう。
私は便利そうなので瞑眼で遠慮なく鑑定する。
材料さえあれば このキッチンを再現して創って個人で持てるしね。
私は魔法で出した水で手を洗い 濡れた手を炎の魔法を使い一瞬で乾かす。
これは洗剤がまだ手元にないから 炎消毒も兼ねている。
「それじゃあ作りますか。」
収納魔法で出すのは『箱』にあった大量の食材うち 卵を取り出す。
なんか無性に卵が食べたいので 1人5個つまりリンゴの分合わせて10個取り出す。
あとは調味料とオリーブオイルにバター ニンニクに玉ねぎとマッシュルームそしてトマトに残っていた鹿の肉 更に米と調理器具を取り出す。
なんとあの『箱』米まであるのよ。
しかもご丁寧になんの具の入っていないおにぎりとして これに炊いてない状態の米もある
しかも『箱』の性能なのか私の収納魔法と同じ劣化してない。
おそらくこの『箱』性質からしてお弁当箱みたいなのよね。
本当に助かるわね。
まず圧力鍋でヘタを取った洗った沢山のトマトを丸ごといれ噴き上げるまで中火で煮る。
このキッチン魔石はあるけど動力となる魔力は自分の魔力なのね。
流した魔力を調理に適した熱に変換する面白い仕組みね。
さてトマトを煮込んでいる間にニンニクを粗めのみじん切りに マッシュルームは薄切りに。
鹿の肉は臭み抜きの処理をして賽の目切りにってあら?
トマトがもう噴き出すぐらいに煮ている!
恐ろしく時短なのね異世界の料理は………もう少しかかると思っていた。
危ない危ない瞑眼でなければ 台無しにしていたわ。
このトマトは火を止め粗熱が収まるまで放置するところだけど せっかくなので熱い状態のまま裏ごしをする。
魔法を活用すればザルとかトマトを潰すのに使う道具が要らないのは便利ね。
あとはこの裏ごししたトマトを2つのフライパンに分けてトマトピューレとケチャップにそれぞれ作り上げる。
割合としては後で色々と応用がきくピューレを大量に作りおきにする。
ケチャップは今回の分だけの量にする。
フライパンで刻んだニンニクをオリーブオイルで炒め
ピューレをいれ 調味料で整えてソースをつくる。
同時にもう一つのフライパンにオリーブオイルをいれ鹿肉 玉ねぎ マッシュルームをいれ炒める。
調味料で味を整えて 出来立てのケチャップを入れ馴染ませながら酸味を飛ばす。
ここにライスの変わりにおにぎりを(形が違うだけでどっちも同じね)入れ
切りように混ぜ焦がさないようにソースを馴染ませる。
そしてこれを形を整えて皿にのせる。
先にケチャップから炒めて後からライスを入れると
ライスがべちゃべちゃにならないちょっとした技ね。
さてとここでメインの卵ね!
卵を調理する際 約30分位前に冷蔵庫から取り出し常温に戻すんだけど
今回は保存状態が恐ろしくいいので その手間はない。
フライパンにオリーブオイルとバターを加え 塩で整えたところに 溶いた卵を入れる。
かき混ぜながらフライパンを揺らし半熟状態をつくる。
半熟になったらフライパンの端に寄せ 形を整える。
ここで私は『玄人』になりトントンとフライパンをコントロールし 卵の天地をひっくり返す。
切り口を上にして先程の皿にのせ 出来立てのトマトソースをかけて完成!
贅沢に卵を5個も使ったフワフワのオムライスの出来上がりー!
「さぁリンゴ お待たせ! お昼にするわよ。」
リンゴはキラキラした瞳で満面の笑顔で答える。
やっぱり食べてくれる人がいると作りがいあるわね。
さて食べようとしたその時
「お嬢さんそれボクにも作ってくれるかい?
勿論お礼はするよ。」
誰かしら? 楽しみしてた食事に水を指すのは。
そう思いながら振り替えると どうやら私たちは注目されているようで羨ましそうにこちらの視線が気になるなか
何か懐かしいものを見る瞳が特徴的な4人組の1人に声をかけられたようだ。
「自己紹介が遅れたね。
ボクは青空 葵 一応勇者と呼ばれているね。」
どうやら予定が前倒しになったみたいね。




