1日目昼 初の実戦 ~Splash Down~
実戦配備されたばかりにも関わらず、突然のスクランブルに駆り出されるペルセウス中隊。初の実戦に洋介は緊張していた・・・
0950時 東京湾上空
式の最中にもかかわらず、5分で離陸した俺たちは高度4500のところにいた。
≪うわぁ初めての実戦だ。緊張するなー≫
≪何言ってんだよ洋介。訓練とおんなじだって≫
≪そうだよ。頑張ろ!洋介君≫
が、頑張ろって・・・女の子に励まされるなんて情けネェなおい。けどかわいいからいいや。
≪・・・洋介・・・今絶対かわいいからいいやとか思ってただろ≫
≪な・・・!?けど健全な男子高校生ならそうおm≫
≪私語は慎め。作戦中はコールサインで呼ぶように。ペルセウス中隊、敵は方位135、高度5000で接近中。Tu-952機とSu-373機だ≫
≪どれも格下の機体じゃねーか。余裕だな。こっちはラプターだぜ≫
まぁそれはそうだが・・・なにせこっちはルーキーだ。相手がベテランだったら落とされるかもしれない。
≪そうだけど、油断はしないほうがいいよ。相手がベテランだったらどうするの?≫
茜が俺が言おうとしてたことを代弁するかのように言った。
≪う・・・・・正論過ぎて反論できん≫
≪ペルセウス各機、会敵まであと20秒。マスターアームスイッチはARMにしているか≫
マスターアームスイッチとは言うなら武器の安全装置だ。SAFEなら武器は使用できないし、ARMなら使用できる。えーとマスターアームマスターアームはっと・・・・・あった。ARMになっている。
≪あ・・・あたしSAFEだった≫
≪ペルセウス3しっかりしろ。敵は目前にまで迫っているんだぞ≫
≪は、はい・・・≫
≪司令、もっと言い方があるでしょ。女の子なんだから≫
章吾が弁護に入る。
≪男だろうと女だろうと関係ない。ペルセウス1、まずは警告に入れ≫
≪はい。・・・・国籍不明機に告ぐ。貴機は日本領空に侵入している。素早く退去せよ。繰り返す、貴機は日本領空に侵入している。素早く退去せよ≫
訓練どおりに言った。音声警告はまだまだいいが、いざ戦ってみるとどうなるだろ・・・。少し不安になる。後ろにはついているもののどうなるか・・・。
≪反応なし・・・か。よし、ペルセウス1、次は最後の警告d≫
≪おぉっとヤベェあいつら撃ってきやがったぞ!!≫
章吾が興奮気味に言う。1機のSu-37が編隊からひきはがすように左旋回を始め、こちらに向かって撃ってきた。キャノピーのすぐ横を弾がものすごい速さで通った。これが・・・実戦!
≪ペルセウス1より司令部へ、攻撃の許可を乞う!!≫
≪こちら司令部、攻撃を許可する。全部スクラップにしてしまえ≫
≪ラジャー。ペルセウス1より各機、散開して自由戦闘。今までの訓練の成果を見せつけてやれ!ペルセウス1エンゲージ!≫
≪待ってたぜーその言葉。2エンゲージ≫
≪3エンゲージ≫
散開。まずは被害を与えそうなTu-95からやるか。
≪2人は戦闘機をやってくれ。俺は爆撃機をやる!≫
≪OK。けどそれって自由戦闘か?≫
≪いいから!≫
≪あいよ≫
≪任せなさい!≫
Su-373機の方向へ向かう2人。堕ちるなよ・・・。まだお前らと一緒に楽しいことしたいし・・・。ほとんど丸腰になった爆撃機の方向へ向かう。Su-37の編隊はどうやら2人に苦戦しているらしく、援護しきれていない。あいつらやるな・・・・・。おっしこっちも。兵装は機関砲で十分だな、所詮爆撃機だし。兵装を機関砲に選択。レティクル(照準)がHUD上に映り、1機のTu-95に重なった。キタ!すかさずトリガーを引く。弾は吸い込まれるようにして爆撃機のほうに飛んでいき、少しして爆発した。おし!俺の初スコア・・・だけど戦闘機じゃないのが悲しいなw。
≪ペルセウス1スプラッシュ・ワン。次の目標へ移る≫
≪お!やったなぁ洋介。こっちも2機目撃ち落としたとこだぜぃやっはぁ!≫
2機!?はや(゜Д゜)!おまえらはやすぎ!www
≪残り1機をやる。後ターミネーター1機、頼んだぜ≫
≪≪ラジャー!!≫≫
2人そろって言った。シンクロしてるし。まぁそれはさておき、はやくやっちまおう。えーと今度はSIDEWINDER使ってみるか。敵機のすぐ近くにいたためか、すぐロックオンした。ビー!というSIDEWINDER独特の電子音が鳴る。すぐに発射ボタンを押した。パシュッ!っという発射音が鳴り、1秒ほどして最後の1機に当たった。やった。終わった・・・。
≪当空域の脅威ゼロ。ペルセウス隊、やったな≫
≪やったぜ俺の初撃墜!見た?俺の華麗な撃墜ショー!いきなり3機撃墜とか半端ねぇわ俺≫
章吾が興奮している。しかしそれに対して茜は、
≪あたし・・・横取りされた・・・≫
≪・・・・・え?≫
≪横取りされた!!どういうつもり章吾君!!≫
≪いやぁ~あのですね(汗)≫
2人とも楽しそうだ。俺は撃墜したことよりも、またこうして楽しい時間がすごせることが嬉しかった。俺は、たぶんこの時間を守るために飛ぶんだろうな・・・。そう思った。ていうか俺クサッ。クサイ事言ってんなぁ俺www。
≪じゃ!帰ったらお祝いだな!!≫
≪うん!≫
≪あぁ≫
3機のラプターは基地の方向へと旋回していった。




