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第64話 再会

「皆さん、到着しました。ここが、“ドラテッタ侯爵領” であります。」


そう告げる、商人チョビヒゲ。

カボス町を出発して約3週間。

ようやくバルバトーズ公爵国にあるフォーミッドの入口、最西端である“ドラテッタ侯爵領”に辿り着いたのだった。


「ここも、凄い城壁……。」


感嘆するユウネ。

かつて訪れたランバルト子爵領と同じく、巨大な岩と煉瓦で出来た城壁に囲まれた町であった。


「ここが“二重加護” の“双竜”アスランの、生まれ故郷か。」


同じく感嘆する声を挙げるディール。

その言葉に、ユウネが驚き、尋ねる。


「“二重加護”……本当に実在するの?」


【二重加護】

この世界で極稀に誕生する、二つ【加護】を有する存在。

本来、加護は一人一つであるのが原則である。

しかし、極稀に“二つ”持って誕生する者もいるのであった。


現在、判明している唯一の“二重加護” 持ち。

それが、このドラテッタ侯爵の長男である十二将第8席“双竜”アスラン・フォン・ドラテッタであった。


「オレも兄さんから聞いただけだから殆ど知らないんだけど、ステータスプレートを見せてもらって、それが本当だったって驚いていた。」


証言は、兄ゴードン。

まだスタビア村へ里帰り出来ていた頃、喜々としてディールに語っていたのだ。


少し伏せるディール。

方や、二つの【加護】持ち。

方や、世界の落ちこぼれの烙印【加護無し】


余りにも、不公平だと思うのだった。



「さて、ハンターの皆様。我らはこの侯爵領でしばし補給や商売を行います。いよいよフォーミッド内へ入るのです。出現する魔物は少ないですが、準備は怠らないようにお願いします。」


商人色黒が告げる。


「予定では、4日後。集合場所はこの時計台でよかろう。」


そう言い、上を見上げる豪商アキドン。

全員、頷く。


「ではしばし解散ということで。」


その言葉で、全員思い思い、別れた。




久々にディールとユウネ(+ホムラ)だけとなった。


「どうするディール? 4日も。」


少しソワソワしながらユウネが尋ねる。

ディールも、照れくさそうに頬を掻いて告げる。


「アキドンさんから、良い宿の話しを聞いたんだ。まずはそこを取って、その後また買い出しとか、その……。」


一呼吸おいて、ディールは言う。


「ここは、ランバルト子爵領と違って貴族が好んで訪れる町でもあるそうなんだ。その、美味しいケーキや紅茶を出す店もあるみたいなんだよ。」


目を輝かせる、ユウネ。

いつの間に、そんな情報を得ていたのか!?


「だから、その、一緒にデートしようかと。」


真っ赤になって告げるディール。

ボンッと顔を真っ赤にさせるユウネ。


―えー、もしもし? お二人さん。それはもちろん、私もご一緒ですわよねぇ?―


厭味ったらしくホムラが尋ねる。


「も、もちろんです、ホムラさん!」

「あ、あぁ、一緒に行こう!!」



ホムラの実体化。

先日解けた封印のおかげか、それとも夜な夜なユウネの作った食事にありつけたおかげか、ホムラの実体可能時間が何と2時間にもなったのだ。


この時間があれば、十分、外でケーキや紅茶が楽しめる。

ホムラの夢の一つが、ようやく叶うのだ!


だが、それが面白くない恋人のユウネ。

ホムラの“夢” を知っているからこそ同意したが、出来ればどこかで、ディールと二人きりにさせて欲しいのだ。


例えば、宿の、夜とか。


「どうした、ユウネ?」

「え、え、え、なななな何でもないっ!!」


ホムラの居ない夜の宿。

ディールと抱き合って、そして、二人は……。


そんな妄想を巡らせていたなんて、言えない!!

真っ赤になって慌てるユウネであった。


―どーせ、ディールとエッチな事する妄想でもしていたんでしょ? むっつりユウネ!―


「そんな事、ありませんっ!!」


そんな事、あったのだ。

図星で慌てふためくユウネ。


そんなユウネの表情を見て、同じような事を考えていたディールも真っ赤になるのであった。



――――



「すっごーい!」

『ホント! やっぱりあの強欲商人はセンス良いね!』


ドラテッタ侯爵領の高級宿“湖畔の夕べ”

眼前には、美しい湖。

そこから見える雄大な景色。

先日抜けた、“赤の平原”も遠くに見える。


宿泊費は、二人一部屋で1泊2食付き、金貨1枚・銀貨50枚であった。

ほぼ貴族御用達の宿でもある。

だが、提供されるサービスは随一であった。


『お、きたきた!』


嬉しそうな声を上げて姿を消すホムラ。

すぐにドアがノックされ、宿のメイドが恭しく頭を下げて部屋に入ってきた。


「お待たせしました、お客様。御所望のケーキと紅茶でございます。」


ケーキ3つと紅茶3人分を持ってきてくれたのだ。


「ありがとうございます!」


満面の笑顔で受け取るユウネ。

メイドは思う。


“この素敵な方が、2人分も召し上がるのね”


当然、内1人分はホムラの分である。

そんな事を思われているなど、露知らずのユウネであった。




「おいしい~~♪」

「幸せ~~~~♪」

「最高~~~~♪」

「夢みたい~~♪」


最高のケーキと、最高の紅茶で破顔するユウネとホムラ。

若干引きつりながら、紅茶を啜るディールであった。


「よ、良かったらコレも、食べるか?」


ディールは自分の、手付かずのケーキを差し出す。

だが、ユウネとホムラの視線が厳しい。


「ディール、それはダメ!」

「本当だよ! 何考えているのよディールは!」


まさかの非難。

たじろくディール。


「え、何で??」

「だって、女子二人にケーキは1個なんだよ!? 戦争になる!!」


鼻息を荒げ、ユウネが大声で言う。

頷くホムラ。


唖然とする、ディール。


「え、ケーキ、1個で?」

「それが大問題なの! ディール、きっちり分けられる? 無理よね!?」


ホムラが差し出されたケーキを指さして伝える。

そう、女子二人に対してケーキは一つ。


仲良く分ける?

そんなのは不可能だ。

仮にピッチリ正確に、半分に出来たとしても『そっちの方がフルーツが多い』、『そっちの方はクリームが多い』、と口には出さずとも火種になるのだ。


ますます唖然とするディール。


「……じゃあ、もう1個、ケーキを頼むか?」

「「是非それで!」」


ユウネとホムラの声が揃った。

頭を抱えるディールであった。


そして追加ケーキを持ってきたメイド。


(3個目……この立派なお胸ってもしかしてケーキで!?)


盛大な勘違いをして、後日、体重は増えるわニキビは増えるわで苦しむメイドさんであった。



――――



「失礼します、お客様がお見えになりましたが、御通ししてもよろしいですか?」


先程、ケーキを持ってきたメイドが部屋にやってきた。


「客? オレ達に?」


ディールが尋ねる。

メイドは頷く。


「はい。“依頼主と言えば分かる” とのことで……。」


ああ。

ディールは納得した。


「どうぞ。お通しください。」


メイドは一礼して、部屋を出る。


「アキドンさん?」

「たぶんね。」


しばらくして、ディールとユウネの部屋にやってきたのは、美人秘書を携える豪商アキドンであった。


「寛いでいるところ悪かったね、ディール殿、ユウネ殿。」


笑顔のアキドン。

差し出される手を握り返し、ディールも尋ねる。


「お教えいただいたこの宿、とても満足している。ところで、ご用は?」

「ああ、お二人に再度“専属” についてお話しを。」


【専属ハンター】

それは商人や貴族が、気にいったハンターを召し抱える制度だ。


商人や貴族は、信頼と気心知れたハンターに自由に依頼できる。

ハンターも、継続して依頼が舞い込むだけでなく、専属契約によって定期的に給金が出るのだ。


双方にとってメリットの大きい制度。

リスクとしては、依頼主によってはギルドに依頼できない“薄暗い” 仕事を依頼したり、中には若く経験の浅いハンターを娼婦のように扱う者もいる、等だ。



「アキドンさん、せっかくの話しだが……オレとユウネはグレバディス教国を目指している。さすがに専属ハンターになるのは、難しいと思う。」


ディールがそう答えると、やはり、と頷くアキドン。


「うむ。そう思った。」

「じゃあどうしてまた勧誘を?」


ユウネも怪訝顔。

アキドンは笑顔で伝える。


「専属ハンターの勧誘は建前だ。仲睦まじいお二人に、面白い話があってね。」

「面白い話?」


頷くアキドン。


「ああ。先ほど知ったのだが、今、ドラテッタ侯爵領に、グレバディス教国の最高位神官 “四天王” の一人が訪れているのだ。」


驚くディールとユウネ。

2人が目指すグレバディス教国の、教皇に次ぐ地位である最高位神官 “四天王”

そんな人物が、この地に訪れているのだ。


「お二人は、フォーミッド中心地からグレバディス教国を目指すと言っていたな? うまくその方と話しを繋ぐことが出来れば、目的に近づくのではないかな?」


笑顔のアキドン。

つまり、言いたいことがあるのだ。


「なるほど。その“四天王” と口利きをしてやるから、専属ハンター契約を結ばないか、ということか?」


ディールの言葉に、意外にも豪快に笑いながら首を横に振るアキドン。


「わははははっ! それも手なのかもしれないが、儂はお二人を心底気に行ったのだ。そんな交換条件でお二人を専属にしようとは露にも思わない。」

「え、なら、どうして?」


ユウネも唖然として尋ねる。

笑顔のアキドンが答える。


「まぁ正直に言うと、どちらかと言えば “四天王” に恩を売りたいから、かな。」

「話しが見えないのだが。」


怪訝そうに尋ねるディール。


「勿体ぶっても話しが進まないな。実はな、その “四天王” はどうも、人を探しているようなのだ。」


ニヤニヤと笑うアキドン。

その“探し人” に心当たりがあるのだろう。


「風貌は、成人したばかりのような若い男。黒髪と黒目、そして端正な顔つき。“たぶん紅い魔剣を持っている” とのことだ。」


そんな人物は、一人しか思いつかない。

ユウネも驚いた顔で、ディールを見る。


「それって……!」

「うむ。儂もそう思う。ディール殿だろう。」


ディールも驚愕する。


「え、オレ!?」

「他に思い付かない。この話しを聞いてすぐピーンと来たわ。そして儂の商人としての勘が囁く。ディール殿で間違いない、とな。」


グレバディス教国の、最高位神官。

通称 “四天王”


心当たりはない。

だが、可能性としては、一つしかない。


「アキドンさん、その“四天王”の人、何て名前、だ?」


震える声で尋ねる、ディール。

アキドンは、笑顔で伝える。



「【水の神子】 アデル・スカイハート様だ。」



目を見開き、硬直するディール。

ユウネも、両手で口を押さえる。


「なんだ? お知り合いか?」


もしや、と思ったが。

まさか関係者では?


そう睨むアキドン。

ディールは、絞り出すようにアキドンに伝える。


「どう、すれば、会える?」


笑顔を深めるアキドン。


「儂を誰だと思っている?“豪商” と呼び名の高いアキドンぞ。お主が望むなら、今すぐにでも手配しよう。」

「頼む!! 会わせてくれ!!!」


ディールの懇願。

頷くアキドン。


「承知した。では、すぐに参ろう。」


逸る気持ちを押さえ、ディールはホムラを携え、ユウネと共にアキドンの後へ付いていった。



――――



「はぁ……。」


窓の外から見える美しい景色。

それを眺めながら、グレバディス教国最高位神官“四天王” 【水の神子】 アデル・スカイハートはため息をついた。


「ア、アデル様! 何かお気に召さないことでも……。」


震える、ドラテッタ侯爵に使えるメイド。

目の前にいる麗しい女性は、そこらの貴族などよりも遥かに位の高い、最高位神官だ。

一つでも粗相をしたら最後、一族郎党、縛り首だろう。


だが、目の前の【神子】は逆に申し訳なさそうに頭を下げる。


「すみません。ちょっと物思いにふけってしまって。私のことは気になさらず。貴女は、貴女のお仕事を進めてください。」


まさかの最高位神官の謝罪。

恐縮のあまり全身が震えるのだ。



アデルは、先日会った連合軍“総統” マリィから聞かされた話を思い出していた。


『弟、ディールが生きているかもしれない』


【加護無し】となり、故郷スタビア村から追われ、その身を魔窟大河へ投じ行方不明となった最愛の弟。

敬愛するアナタシス教皇と一緒に訪れた連合軍本部フォーミッドへ訪れ、久々に会った弟の幼馴染ナル。


再会に喜んだのも束の間、聞かされる兄の【剣聖】ゴードンの惨状。

そして行方不明となった弟ディールの、顛末。


目の前が、真っ暗になった。


愛する家族を、一瞬で失ったかのような理不尽。

そして同時に沸き起こる、四大公爵国や連合軍への不信感。


それは元々、心に燻っていた。


兄が【剣聖】となり、様々な条件を付けて連合軍へ引き抜かれたこと。

妹である自分アデルと弟ディールをダシに使った取引で見れた、目的のためなら手段を選ばないその手腕。


家族を引き離された“あの日”の出来事は、アデルの心に大きな影を落としていた。


そして、それが引き金となり愛する2人の家族に起きた惨劇。

未だ目を覚まさない兄と、行方不明の弟。


絶望した。


不信感募る四大公爵国と、連合軍に“兄の治癒” を任せられないと、グレバディス教国で引き取るため“総統” へ交渉を行った。


そこで積もりに積もった負の感情をぶつけた。

だが、告げられた言葉は冷酷そのものであった。


家族を引き裂かれたのに、その言葉は、あんまりだった。

たった一言、謝罪があれば良かった。


アデルの不信感は最高潮となった。


しかし、そんな気持ちを汲んだのか総統マリィから告げられた、“弟ディールが、生きているかもしれない” という言葉。


はっきり言って、気休めだと思った。

もし、薄っぺらい気休めなら、二度と連合軍と四大公爵国を許せる気がしなかった。


だが、それは違った。


総統マリィから、頑なに約束させられた“驚愕な事実”


伝説と伝承。

御伽噺に出てる“龍神様”が、目の前に現れたのだ!


マリィの魔剣“フウガ” は、“風の龍神様”

【銀翔龍フウガ】と名乗った。


とても“神” とは思えないほど、軽薄そうな優男であったが。


その彼から伝えられる、驚きの話。


曰く、【加護無し】の“ディール”が、魔窟へ封印した“火の龍神”、“深淵” を抜いた。

曰く、他の“龍神”達に施された封印を解くため旅をしており、“水の龍神様” と “土の龍神様” の2柱にお会いした。

曰く、“土の龍神様” の元での修行を経て人外な力を得た。

曰く、“赤の大地” から “ドラテッタ侯爵領” を経由してフォーミッドを目指している。


居てもたってもいられなかった。

ファーストネームは“聞いていない” とのことで分からなかった。

しかし、成人した時期、【加護無し】、魔窟大河。

どれも、最愛の弟が遭遇した事柄と一致する。


そして、その者の名前。


“ディール”


ここまでの偶然があってたまるか!

それは間違いなく、私の最愛の弟だ!


フォーミッドの滞在時期をさらに延長し、こうしてドラテッタ侯爵領までやってきたのだ。



だが、冷静になって考えた。

広大なフォーミッド、そしてドラテッタ侯爵領。


この中から、どうやって弟を探す?


使えるものは最大限使おうと、ハンターや商人のギルドに尋ね人の御触れを出してもらった。

だが、有効な情報は一つもない。


フウガの情報が正しければすでに弟は、ドラテッタ侯爵領に辿り着いているはずだ。

しかし、一向に見つかったという話は、無い。


滞在してすでに1週間。

もう少し、もう少し粘ろう。

ギリギリまで。


それでもダメなら……。


せめて、兄だけでも。



そう考えていた矢先だ。


「失礼します、アデル様。」


部屋に入ってきたのは、この館の主。

ドラテッタ侯爵だ。

椅子から立ち上がり、笑顔で迎えるアデル。


「申し訳ありません、ドラテッタ侯爵。押しかけた上、こんなに長く滞在してしまい。」

「構いません。むしろ我々こそ最高位神官であらせられる【神子】様に、多くの祝福を与えられたのですから。こちらこそ礼を尽くさねばならぬところです。」


笑顔で伝えるドラテッタ侯爵。


「ところで、ご用件は?」

「はい。実は豪商のアキドン氏が、アデル様に御目通しを願いたいとの申し出がありました。」


またか。


ため息をつくアデル。


自分アデルはグレバディス教国の最高位神官である。

その言葉や祝福を受けたいと、商人や貴族がこぞって名乗りを上げたのだ。


そのうちの一人だろう。

しかも“豪商” と来たもんだ。

商人の中でも、欲深い部類だろう。


正直、断りたい。



明らかに肩を落とすアデルに、慌ててドラテッタ侯爵が伝える。


「アデル様。それが、アキドン氏がお連れした方なのですが……」



その言葉に、アデルは目を見開く。

そして叫ぶように伝える。


「すぐ、伺います!!」


アデルは、ドラテッタ侯爵の“こちらに連れて参ります” という言葉を制して走りだす。


その豪商は、アデルが出した尋ね人に合致する人物を連れてきた。


黒髪。

黒目。

紅い魔剣。

成人したてのような、端整な男。



さらに、御触れには出してなかったその名。


“ディール”



まさか!?

まさか!!



過度な期待は、裏切られた時に大きな傷を残す。

期待するな、期待するな。


だけど、期待せざるを得ない。


走る、アデル。


もし違っても、構わない。

だけど、もし、本人なら。



涙が、溢れる。



ディール、ディール!!



アデルは、その者達が待っている、ドラテッタ侯爵の屋敷の大広間に着いた。



そして、目を見開いた。

心臓が、飛び跳ねた。



「姉さんっ!!!」



自分アデルを見るなり、笑顔で叫ぶ青年。


黒髪。

黒目。

自分に似た、顔つき。


間違うものか。

3年ぶりに会ったけど、間違うものか。


背丈が伸びたとしても。

髪の毛が伸びたとしても。


見違えるほど、大人びたとしても。

3年という歳月が、彼を少年から青年に変えたとしても。



間違うものか。

絶対に、見間違うものか!!



最愛の。

血を分けた。


弟を!!



「ディール!!!」


溢れる涙。

もう、二度と会えないとさえ、覚悟していた。


だけど、会えた。

生きて、会えた。



顔を涙でぐしゃぐしゃにして、ディールに抱き着くアデル。




この日、アデルは最愛の弟ディールとの再会を果たしたのだった。

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