やってしまったら入れ替わりがなくなった、そして最終バトル
そういうことだたんですね。最後までやっちゃえばこんなに拗れることはなかった。みなさんも肝に銘じてください。愛を食らわば皿までを。
翌日、ふたりは基地へ向かった。もちろん最終バトルに立ち向かう意向を伝える。生きるか死ぬか、ヒーローなら選択肢はひとつだけだ。そして、ふたりの絆は昨日の夜で固まった。
「イリーナさん、ヒルデガルトさん、俺たちやりますよ。偶然が俺たちをヒーローに選びました。ならばその運命に身を任せます。」
「私たち、絆を固めたんです。負ける気はしませんが、負けても悔いはありません。」
「わかりました。ではこの同意書にサインをお願いします。大丈夫、負けないように私たち世界邪悪根絶委員会(WEEC)は徹底的にサポートします。」
「私たちIPWA(国際美少女戦士協会)も同じです。全力でサポートします。」
「決戦の場はここから近いのですか?」
「はい。念のため基地で変身してから現地へ向かいます。もちろんこちらの車両で送ります。」
「総力戦ですから支援車両も付いて行きます。補給はいつでも可能なので弾切れを気にしないで戦ってください。」
「わかりました。変身します!」
「変身!」
「Verwandle mich!」
「あっ!変身しても俺のままだ!」
「私も、入れ替わりがない。久しぶりのビブリアだわ!」
「あら、あなたたちに何があったのかわからないけど、戦力としては大歓迎だわ。」
「そうですね。郁くんのマシン特攻が使えます。」
「せっかくのチャンスなのでこのまま突撃しましょう。」
「(全部やっちゃったからかな?)」
「(きっとそうよ。変身アイテムも満足してくれたんだわ。)」
「え?嘘、敵が増えてる。」
「敵はここを生命線と認識したようです。割けるリソースをここに投入したと思われます。生存本能でしょう。」
「増えても潰せば良いだけよ!」
「支援車両が付いてるので残弾を気にしないで撃ちまくろうぜ!」
「でも敵も撃ってくるよ...うっ....ハイレン!」
「ビブリアは装甲がないんだからできるだけ上空に逃げて被弾を避けてくれ!」
「わかった。郁さんも気をつけて。」
「ああ、でも今日は久しぶりに相棒と一緒だからな、暴れさせてもらうぜ! ………… おわっ!」
「郁さん!」
「いてて...へっ...つい久しぶりのメタリックボディだから試してみたくなっちゃったよ。次は当てられると思うなよ!」
「郁さん....無茶しちゃダメです!怪我されると困る。あなただけの身体じゃないんですよ!」
「え?」
「初体験したばかりなのに、怪我されると困るんです....私...」
「あ、ごめん...」
「美少女戦士ヴァイオレット、ただいま参上!ってね。ふふふ、あなたたち戦場でラブロマンスか?いや、エロゲか?」
「あ、美咲さん!」
「ふふふ、待たせたわね。」
「あなたちの浴衣デートに当てられちゃってアンドリューと付き合うことになっちゃったわよ。これ、彼が開発した電磁収束砲。撃ちまくるから、とりえず中型ドローンを全部墜としましょう。」
「ラジャー!」
「残りは半壊した大型ロボ2体とボスらしき1体だけか。」
「勝てるわよ、私たち。」
「勝たなきゃ地球の恋人たちが困る!」
「そう、私たちが困る!」
「聞こえる?戦士たち?」
「はい、ヒルデガルトさん!」
「Vernichtungswaffe(殲滅武器)を射出するから受け取りなさい。ビブリア、あなたがロッドで撃つのよ。」
「わかりました。」
支援車両から星の輝きのようなものが射出された。
「受け取ったわ。これは身体の奥からいっちゃう感じで撃つのね。…… Vernichtungsschlag!(フェアニヒトゥングスシュラーク!)」
閃光とともに敵は倒れた。あっけないほどに倒れた。
「すごいな、温....ちゃん。」
「愛は勝つのです。」
「それは間違いないわ。その力は性愛の深さに比例するのよ。あなたたち、やったわね、いろんな意味で。」
ヒルデガルトは満足そうに微笑んだ。
ということで、短い最終回でした。ふたりは結婚して小さな幸せを大きい幸せと感じながら生きて行くのでしょう。羨ましい。




