Scene 4:新たな決意
夜空へと出ると、風が冷たく、星が遠い
秋山教授は胸ポケットから
使い古した紅茶のティーバッグを取り出し
ふと、夜空に掲げる
「恐怖を洗い流すのは、香りと意志だ
覚えておけ」
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Scene 4:新たな決意
――大学構内・夜の中庭
地下棟を出ると、夜の冷気が一気に胸に入った。
星は冴え、風は鋭い。
さっきまでの不気味な静寂とは違う、生きた世界の空気が戻っている。
秋山教授は、胸ポケットから
使い古した紅茶のティーバッグを取り出した。
握りしめたその紙包みは、色褪せているのに、不思議と温かみがあった。
助手
「……それ、いつもの紅茶ですか?」
教授
「恐怖を洗い流すのは、香りと意志だ。
覚えておけ」
そう言うと、ティーバッグをそっと夜空に掲げた。
月光に照らされた乾いた茶葉が、まるで祈りの護符のように静かに揺れる。
助手
「教授……次はどこに向かうんです?」
秋山教授の視線は遠く、
しかし迷いは一欠片もなかった。
教授
「心の影を追う。
そして必ず突き止める。
“自由”を奪おうとする者を」
夜風がコートの裾を持ち上げる。
静かだが、確かに始まっている。
心の領域を巡る戦い。
感情を盗み、恐怖を植え付ける者たち。
彼ら“Black Sign”に対抗するための、最も静かで、最も危険な研究が始まる。
紅茶の香りと、凛とした夜気。
教授の歩みはゆっくり、だが確実に未来へ向かっていた。
秋山亮一は歩き出す。
心を、そして自由を守るために。
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助手が頷く
「教授……次はどこに向かうんです?」
「心の影を追う
そして必ず突き止める
“自由”を奪おうとする者を」
夜風がコートを揺らす
黒い影の戦いはまだ始まったばかりだった
秋山亮一教授の、最も静かで、最も危険な研究が始まる




