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ジャムで目覚めの一杯 ― 秋山亮一教授推理探偵物語 ー  作者: マーたん


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山平の独白/心の成長

成長

山平の独白/心の成長編 — 「濡れる覚悟」


 人の心って、思っていたよりずっと複雑で、

 そして……脆いのかもしれない


 昨日の薔薇園での出来事が、まだ頭から離れない

 あの青年の瞳の揺らぎ

 教授の言葉

 散っていく花弁


 俺は、ずっとどこかで思っていた

 強くなれば、傷つかなくなるって

 忘れられるほど動き続ければ、過去は遠くなるって


 でも違うんだな


 傷を閉じ込めれば閉じ込めるほど

 心って薄い膜みたいに張り詰めて……

 いつか、破れる


 濡れる覚悟

 人は濡れずに生きられない

 濡れないバラなんて、息ができなくなる


「悲しむのは弱さじゃない」

 教授が言ったあの瞬間

 俺は何か、解けた気がした


 ……きっと俺だって、守りたいものはある

 いつか失うのが怖くても

 それでも、触れたいと思う気持ちを

 大切にできる強さがほしい


 誰かを理解するって

 事件のトリックを見抜くより、ずっと難しいんだな


 雨上がりのバラみたいに

 少しずつ強く、そして柔らかく


 そんな自分に、なれるだろうか


 教授の背中は、今日も静かに

 でも確かに、前に進んでいる


 俺も

 あの背中を追いながら

 自分の歩幅で、歩いていきたい


 ――濡れる覚悟を持って

正規

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