ファンタジー生物図鑑

海

項目３：【晶槍】クヴァルツ

クヴァルツ（独：Quartz）【晶槍】

概要

　大昔、暗く湿った場所で栄えていたとされるクォーツの変異種。ひれの先から口まで六メートル近くある巨大なイカ。ヤリイカに似た体躯をしているが、体色は開眼目（スルメイカ）の皮をむいたときのように真っ白である。

体の構造

　足（腕）は通常のイカとは異なり、十二本を持つ。口には鋭い牙を持ち、モース高度八程度の物質ならばたやすく噛み砕けるほどの筋肉を有する。

　外套膜の内側に石英を生成し、重量を調節する能力を持つ。

　ちなみにもっとも硬い部位はひれであるが、柔軟性にも富む。

危険性

　凶暴な性格であり、他種族が縄張りに入ると腕で拘束し、捕食しようとする。

　本来、逃走に使われるはずのスミは、強アルカリとなっており、遠くからの射撃に用いられるようになった。スミは水に溶けやすく、標的だけでなく他の無関係な生物まで殺してしまうため、半年に一度、大掛かりな捕獲祭が世界中で開催される。

捕獲されたクヴァルツ

　クヴァルツは食用に適さないため、ほとんどの部位は捨てられてしまう。