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パーティーから追放された僕の最弱スキル『武器強化』が、気付いたら最強スキル【武器錬成】に進化していた件  作者: 五月雨前線
第2章

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第41話 ガン無視モード

《私はリューオ様のために存在しているから、としかお答え出来ませんね。さあ、準備が整ったら出陣しましょう。善は急げ、ですよ》


(ちょ、ちょっと待って、急かさないでよ……)


 上手く誤魔化されたような感じがするけど、まあいいか。じゃあもう一度だけ確認しよう。

 シャワー浴びた、服着替えた、歯を磨いた、爪を切った、髭剃った、香水つけた、財布と鍵持った……よし、大丈夫そうだ。確認を終えた僕は電気を消して靴を履き、ドアの鍵を閉めてミラエルがいる女子寮へ向かった。


《これからはリューオ様とミラエル・ソードフレアの時間なので、私はしばらく黙っておくことにします。仮にリューオ様に話しかけられてもガン無視しますので、そのつもりで》


 女子寮へ向かう道中、神級スキルは突然そう言ってきた。


(そっか……じゃあ、神級スキルを頼ることは出来ないんだね)


《当然です。私に頼ってばかりでは駄目ですから。私がガン無視モードに入る前に、最後、1つだけいいですか?》


(いいよ。何?)


《何か買って持っていくと喜ばれるかもしれません。まあ、これは絶対に必要というわけではないので、任意ですが》


 任意と言われても、今の僕に神級スキル先生の言葉を聞き流す度胸はない。


(いや、買うよ。何がいいのかな、甘いお菓子とか?)


《鋭いですね、流石です。基本的に女性は甘いものが好きです。少量のクッキーやチョコレートなどを買って持っていけば喜ばれることでしょう。また、『自分のためにお金を使ってくれたんだ』『自分のことを大切にしてくれてるんだ』と女性に思わせることが出来るので、これは非常に有効です。特別感を生み出せますからね》


(なるほど……それで、具体的には何を買えば……)


《後は自分で考えてください。私はガン無視モードに突入します。ご武運を》


(ちょ、ちょっと待ってよ!!)


 僕が頭の中で呼びかけるも、何も返事は返って来ない。どうやら宣言通り、神級スキルはガン無視モードに突入してしまったようだ。


 不安を抱えながら、僕は敷地内の売店に立ち寄った。お菓子コーナーには多種多様な商品が並べられている。


「うう……どれを買えばいいんだろう……迷うなぁ……」


 呟くも、当然神級スキルからは何も返ってこない。困った。経験が無さすぎて、どうすればいいかまるで分からない。


 結局、店員の若いお姉さんに事情を説明し、オススメされたクッキーとチョコレートの商品を購入することにした。「今からミラエル様とデートなんだね、頑張って」と茶化された時は恥ずかしくて顔から火が出そうだったが、なんとかお菓子も手に入り、準備を整えることが出来た。


 時刻は午後8時過ぎ。周囲には殆ど人がいない。緊張しながら、僕はとうとう女子寮に辿り着いた。

 受付の女性に声をかけると、ミラエルが事前に根回しをしていたのか、「話は聞いてますよ、頑張ってくださいね」と言われた。はい、頑張ります……。


「ええっと……ここかな」


 階段で最上階まで移動し、廊下の突き当たりにあるドアの前で僕は立ち止まった。表札には『ミラエル・ソードフレア』という文字が刻まれている。間違いない。


 緊張する。いや、さっきの神級スキルの言葉を思い出そう。自然体、リラックス。リラックスだ。僕は深呼吸し、意を決してドアをノックした。


「リューオです。約束通り、来ました」


 ドアの向こうに気配を感じたところで、僕は声を出した。緊張で少しだけ声が上擦ってしまう。

 ぎいい、と音を立ててドアが開く。そこにはミラエルが佇んでいた。


 見慣れた金髪のショートボブは、いつもよりほんの少しだけ乱れている。オーバーサイズの黒のパーカーを纏うミラエルの頬は、微かに赤く染まっていた。


「あ、えっと……まずは、約束通り来てくれてありがとう。すごく嬉しいよ。そして、さっきはごめんね、急に抱きついちゃって。リューオが目を覚ましたって聞いて、感情が昂っちゃって、つい……」


 いつもと違う服装、いつもと違う口調。髪をくるくると指で弄り、視線を逸らしながらミラエルは恥ずかしげに呟いている。


 そんなミラエルを見て僕は、天使だ、と思ってしまった。



※第42話は2026年5月12日の午前7時20分に投稿します。お楽しみに

Youtubeでポケポケの配信をしている方がいまして、その方の配信を観ていたところ、無性にポケポケがやりたくなってしまいました。


何を隠そうこの五月雨前線、元々ポケポケユーザーでした。課金も経験済みです。最後にプレイしてから1年以上は経過しており、既にアプリは消去していたのですが、もしかしたらデータを復元出来るかもしれない、と思いiPadにポケポケをダウンロードしてみました。


いざデータ復元の手続きをしてみると……の、残ってた! 昔のデータが残ってました! 俺が1番好きなディアルガのカードもちゃんと残ってました! まりほー!!!!!


早速オンライン対戦に潜ってみたら、まあ楽しいこと! めちゃくちゃ面白いです! 大好きなディアルガのデッキで戦える自分は最高に幸せです!


ということで、今週の土曜日の夜は恐らく縦型配信でポケポケ配信をやります(唐突)。お楽しみに!

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