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パーティーから追放された僕の最弱スキル『武器強化』が、気付いたら最強スキル【武器錬成】に進化していた件  作者: 五月雨前線
第1章

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第32話 攻めの思考

※投稿が遅れてしまいすみませんm(_ _)m

【リューオ視点】

(第30話の終了時点からの続きです)


 どうする。戦うか、逃げるか。

 剣を構えながら、僕は必死に思考を巡らせていた。


 フェアード教団の9大人間兵器、九重塵羅の八鬧。目の前の化け物はそう名乗った。その言葉をそのまま受け取ると、教団の中でも特に強力な9体の内の1体、ということになるんじゃないだろうか。

 仮に八鬧が、以前戦ったミュルヴォよりも強い場合……かなりまずいことになる。


「八鬧? 何それ。どうでもいいけど、私たちに勝てるとでも思ってるわけ? 私たちは精鋭だよ。直に増援も来る。おとなしく降伏した方が身のためだと思うけど」


 キュオルは一歩前に出て、余裕綽々といった口調で言葉を続ける。そのキュオルの右手には小型の機械が握られていた。騎士団の全ての団員に支給されている発信機だ。

 スイッチを押すことで情報部門の元に通知が届き、援軍の要請をすることが出来る。キュオルは発信機のスイッチを押し、それを八鬧に見せつけていた。


「ぐふふ……雑魚のくせに威勢だけはいいナ。お、よく見たらお前もなかなかいい女だナ。殺すと決めてるから犯せないのが残念だナ」


「うるさい。それで、九重塵羅ってなんのこと? 聞いたことないんだけど」


 そこで僕は、キュオルが時間稼ぎをしようとしていることに気付いた。増援が来るまでの時間を一分一秒でも稼ごうという算段だろう。

 キュオルの考えを察知しているのか、ミラエルは戦闘態勢を維持したまま様子を伺っている。


「フェアード教団の信者の中から選び抜かれた特別な兵器だナ。教団の理想の実現を妨害する、お前達みたいなゴミを殺すのが仕事だナ」


「ふーん。兵器、って随分仰々しいね。人体実験でもしたわけ?」


「ぐふふふふ……時間稼ぎの魂胆はお見通しなんだナ、浅はかなんだ、ナ!!!」


 八鬧は叫んだかと思うと、歪な体をぶるんと一回転させた。


「っっ!!!」


 殺気を感じ、考えるよりも先に僕はサイドステップで回避行動を取る。次の瞬間には、どごおおん、という轟音とともに後ろの木々が揺れていた。

 武器を構えつつ一瞬後ろに視線を向けると、脂肪の塊のようなものが木にめり込んでいるのが見えた。あれが八鬧から放たれたのだろう。遠距離攻撃を持っているのか、厄介だ。


「うっ……うぐっ……!」


 ユミナの苦しげな声がした。視線を向けると、ユミナは苦しげに顔を歪め、左の二の腕を右手で抑えていた。抑えている部分からは鮮血が流れ出ている。


「リューオはユミナのサポートを頼む! ユミナを安全圏まで避難させろ! こいつは私とキュオルでなんとかする!」


 ミラエルは叫んだ後、僕の返事を待つことなく猛然と八鬧に斬りかかった。僕は慌ててミラエルに武器強化をかける。

 瞬きの間に放たれる幾重もの斬撃はしかし、八鬧の大剣で軽々と受け止められた。


「リューオ、ユミナを頼んだ! 『五行、【土剛弾】!!!』」


 キュオルは叫んだ後、手にする杖を勢いよく振った。すると杖の先端の黄色い宝石が光を放ち、同時に虚空から数十センチほどの土の塊が幾つも出現、ものすごい勢いで八鬧に向かって飛んでいった。


「げはははっ! 面白いスキルだナ! でも貧弱だナ!」


 八鬧は後退しながら、巨大な体躯に似合わぬ素早いステップでキュオルの放った遠距離攻撃を回避している。その隙を逃さずミラエルが連撃を加えるも、ダメージを与えるには至っていない。


「ユミナ、しっかりして! 安全圏まで移動しよう!」


 キュオルにも武器強化をかけながら、僕はユミナの元へ駆け寄った。ユミナは顔を歪めながらスキルを発動し、傷を治療しようとしているようだ。


「リューオさん、私なら大丈夫です! 1人でなんとかするので、リューオさんは2人に加勢してください!」


 ユミナは威勢よく叫ぶも、全く以って大丈夫には見えなかった。顔色が悪いし、呼吸も荒い。

 ユミナの『回復』が僕の『武器錬成』と同じように、能力を使うと体力を消耗するシステムだった場合、先程の実験のせいで既にユミナは体力を消耗していることになる。


 ユミナはかなり体が小さい。そして大変失礼ながら、あまり体力があるようには見えない。

 ここは、ユミナには悪いが半ば強制的に移動させた方がいいと僕は判断した。このままだとユミナは格好の的になり、八鬧から集中攻撃を受けてしまうかもしれない。


「ユミナ、ごめんね!」


「わわっ!」


 僕はユミナの小さな体を抱き上げ、全速力で安全圏まで走った。この移動中を狙われるのが怖かったが、ミラエルとキュオルが応戦してくれているお陰でその事態は避けることが出来た。


「よし、ここまで来れば……! 急に持ち上げてごめんねユミナ、今降ろすから」


 戦闘地点からある程度離れた大木の裏に移動したところで、僕はユミナをそっと地面に下ろした。


「すみませんリューオさん、迷惑をかけてしまって……」


 ユミナは視線を落とし、申し訳なさそうな表情を浮かべている。


「大丈夫だよ。それより、これからどうするかを考えないと」


 僕は大木の陰から戦場に目を向けた。キュオルが遠距離から攻撃し、ミラエルが近距離で猛烈な攻撃を仕掛けているものの、八鬧を倒せる気配はない。

 というより……このままだとまずい。八鬧の攻撃速度、攻撃の威力が少しずつ上がっているように見えるからだ。


 ミラエルとキュオルはなんとか対応しているものの、この状況が続けば2人の体力が尽き、八鬧に命を奪われてしまうのは自明だ。

 救援が来るまでなんとか時間稼ぎを、なんて逃げの思考じゃ絶対に駄目だ。僕の、僕たちの全てをぶつけて、八鬧を必ず倒す。それくらいの攻めの思考じゃないと駄目だと、僕は本能的に確信していた。


 僕は深呼吸し、胸に手を当てる。覚悟は決まった。


(……武器を錬成して。八鬧を倒せるくらいの、とびっきり性能の良い剣を2本。その剣をミラエルに渡して、この状況をなんとかしてもらう)


《不可能です。八鬧を倒せるほどの剣を2本錬成しようとした場合、極めて強力な武器を錬成する必要があります。具体的には、13階層でのミノタウロス戦や、11階層での救出作戦の際に錬成した武器よりも数段階性能を高くする必要があります。その分錬成の消耗も極めて大きくなる為、リューオ様は確実に絶命してしまいます。その要求を受け入れることは出来ません》


ブリジュラス選手、かなり優秀です。


まず「ドラゴン&はがね」というタイプ複合が非常に優秀です。これは自分が1番好きなディアルガと同じタイプの組み合わせで、ばつぐんで入るタイプはじめんとかくとうのみ。その他のタイプは等倍以下に抑えることが出来ます。


次に種族値が優秀です。ブリジュラスは600族のポケモンで、B130、C125を誇ります。加えて特性をじきゅうりょくにしていれば、攻撃を喰らうたびにぼうぎょが1段階上昇します。弱点を突かない限り、物理技で落としきるのは至難の技でしょう。


加えてステルスロックやでんじはも覚えられるため、起点作りのポケモンとしても運用が可能です。「フルアタッカー型なのか、起点作成型なのか?」と相手を悩ませることが出来るでしょう。


ちなみに自分はHとCに努力値をぶっぱして、たべのこしを持たせ、「ラスターカノン、りゅうのはどう、10まんボルト、はどうだん」を搭載したフルアタッカー型として運用しています。

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