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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第5章 聖地
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27

サブストリート4番街



俺はエレナ達のいるメインストリートから離れたサブストリートで魔法陣の記入者である薄汚ない男達の探索をしていた。





「あっ!いた!待ちやがれおっさん!!」


「くっ!バレたか…!

『ファイアボール』!」


男を見つけて声をかけるとすぐに攻撃を仕掛けてきた。まさに自分が犯人だと言ってるようなものだ。


「こんな人の多いところで…!

『黒炎』!」


俺は相手の炎に対し、それを上回る威力の炎で焼き尽くして消滅させた。上級魔法『黒炎』が下級魔法の相手になるはずがないしな。


「観念しろおっさん!」


「ぐふぅっ!」


おっさんの身体は地面から出現した木の枝によって絡みとられ、地面に組み伏せられた。


俺はおっさんに近づくと質問を投げかける。


「他に仲間はどれくらいいるんだ?」


「けっ、教えるかよ」


「じゃあ良いですよん」


おっさんの顔面目掛けて、

闇属性魔法『夜幻』を発動した。

これは準特級魔法の一つで、対象者の意識を完全にブラックアウトさせる。

外傷無しに気絶させられるので、こういう場合にはうってつけの魔法だ。

発動条件がかなり限定されているので準特級止まりの魔法だが。


「とりあえずは1人…っと」


バァンッ!!!


現在いるストリートの奥の方でさらに爆発が起こった。


爆心地の近くにはまだ犯人はいるはず…!


さっきの奴を倒すまでに瓦礫でケガをした人を何人か見かけた。

正直、かなりイラっときたぜ。


「……ここまでしておいて、タダで済むと思うなよ!!」


俺はこれ以上被害を出さないために再び走り出すのだった。




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