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霧の深い街〈メスト〉
「へ、へ、へっくしょぉぃ!」
「どうしたユウ。風邪でも引いたか」
「きっとお兄ちゃんのことが好きな人が噂でもしてるんだよ!」
「……ほう、それは抹殺しなければいけないな」
「多分風邪引いたからそのギラギラした目はやめて!」
「それはそうと、起床したんだから食事でもとらないか?
ユウが起きたときの為に作っておいたんだ」
「うん、ありがとう……って何この黒い肉!?」
「さっきの犬型兵器のステーキだ」
「むごい!そして兵器って機械なのに食べられるの!?」
「大丈夫だよお兄ちゃん!ほらこんなに、おい…し……」
「か、刀音ぁぁぁ!!!
どう考えても食べられないからねこれ!」
「ふむ……少し塩が多かったようだな」
「味付けの話じゃないから!
素材の問題だから!
刀音しっかり!」
「ならこっちのマッチョのミンチなんてのはどうだ?」
「だめぇぇぇ!!
それ人型だからもっとだめぇぇぇ!!」
「ふふ、冗談だ」
「犬型兵器の肉出してる時点で冗談とか関係ないからね!?」
噂の勇者さんは寝起き早々ツッコミのラッシュをさせられていたのだった。




