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魔王様!?桃源郷(ハーレム)創成記!  作者: 日鏡ロイ
第5章 聖地
68/356

2

ドアを押しのけて廊下に出てきたのは、黒いジャージに長い茶髪をゴムでくくっている20代後半の女性。


メイクは薄くはしているようだが、その他は適当極まりない服装だ。

大きな黒い瞳に優しそうな顔。

身だしなみをしっかり整えれば普通に美人の部類に入るだろう。


「いてて……分かっててドアで挟むなんて酷いじゃない!」


「……ふん」


「ちょ、ちょっと待ちなさい!」


俺が部屋に入ってドアを閉めようとすると女が引き止めてくる。


「この前の任務失敗はこの任務で取り返しなさい。

上層部も少しあなたの信頼度を下げているわよ」


「……うるせぇ。

帰って学校の用意でもしてろ」


「うるさいうるさいってうるさいのよ。

それに明日は休日だから先生の仕事はないんですよーだ」


バンッ!


俺は女を引き離すとドアを閉めてカギをかけた。


「……ちっ、教師気取りやがって」


「……フィフス……誰かきてたの……?」


部屋に戻ってもう一度パソコンをいじろうとすると、目が覚めたトゥエルが俺の元へ歩いてきた。


「あのクソ女だ」


「……そう……会いたかった……かも」


「夜も遅いし、そろそろ寝るぞ。

明日は早起きだ」


「……それは……嫌……かも」


俺は早起きを嫌がるトゥエルを連れてベッドにいき、眠ることにした。



生まれてこの方眠気というものを感じてこなかったが、あの勇者とやらと闘ってからは身体が睡眠や食事を欲し始めた。


本能的に求めているのだ、さらなる強さを。


次にあった時はタイマンで殺してやるよ、ユウ=クレハ……




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