第25歩 まだ終わっていない
私は、ある料亭の若女将さんを紹介していただき話をきかせてもらいました。
結果から言いますと聞かせて頂いた、お話はボツになりました。
その時の様子を、ここに報告いたします。
季節は初夏「料亭に近い喫茶店で」となりました。
話の主人公は料亭の元お客様で亡くなってから、まだそんなに月日が経っていないという事でした。
話を始めると
「来てる」
急に女将さんが喫茶店入口ガラス戸の向こうに注視し出しました。
ガラス戸の向こうに真っ黒な人影が現れたのだそうです。
途端に私のズボンのポケットに入っていた金属製ライターが凄く熱くなりました。
「痛いっ!」
私は立ち上がりポケットに手を入れて慌ててライターを取り出しました。
炭火で焼いたかのようにライターは高温になっており私は足の付け根辺りを深く火傷しました。
もちろんライターの火は点いておらず
目の前の女将さんは熱くなったライターをおしぼりで掴みあげると、
お経を唱え出しました。
「この話、やめておきますか」という事になり
お話は封印する事になったのでございます。
帰宅した私は火傷のキズを確認してみました。
二センチほどの赤い火傷の跡があり、しばらく痛みが取れませんでした。
その時の記録としてキズの写真を撮影してパソコンのフォルダーに保管して置きましたが、いつの間にかフォルダーから消えて無くなっていました。
ライターは使用しなくなり棚の端に今も置かれたままになっています。
「こんな体験は自分だけだろう」と思っていたら
数日後、釣りが趣味の友人が偶然こう言ってきました。
「釣りの時、船で沖に出るとポケットの中でライターが熱くなるから百円ライターしか使わない」
ポケットの中の金属製ライターが釣り船の上で熱くなりヤケドしたと言うのです。
他にもライターで同じ体験した人がいました。
原因を聞いてみましたが彼も「わからない」と言いました。
追記
採用を取りやめた話は自殺された方の幽霊が出るという話で、すべて聞かせていただきましたが、信じられないような出来事、厄が発生していました。
闇・怨みが深く、素人が扱うような話でもなく
良くある話ですが部外者の私も随分と祟られた
いわくつきのダメな話でした。
語ることは絶対にいたしません。
亡くなられた方にはお悔やみと御冥福を祈るほかありません。




