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背負う者


前回


白くてふわふわした優しげなおじいちゃん。その魅力に捕われたミツキ。


白い小人マスコット化決定しました!うそです。笑

でもちょっと欲しい、、





 勧められた椅子に素直に座る。

 なんか長ーいお話になりそうだし。


 それよりも抱きしめて良いですか?だめですか。ですよねー。

 白い小人(じぃ)人形、どっかで作ってくれませんかね、、?


 閑話休題(それはともかく)。笑


 きっと真面目なお話なので、私はそろそろ黙ることにします。

 あとは白い小人(じぃ)、頼んだ!


 いいね、他人(ひと)まかせ。素晴らしい!


 私は黙って話を聞き流していれば良いのだ。え、だめ?私が聞かなきゃ意味ない?えー。校長先生の話どころか、先生の話とかほとんど、というか全く覚えてない私に話を聞けと?できると申すか?

 え、そろそろ本格的に黙って欲しい?

 あれ、何か言ってきたのそっちじゃない?

 え、うるさい?逆ギレですか。そうですか。

 まあ?私は大人ですから。ここは私が返す言葉を呑み込んで、黙って話を聞いてる風に振る舞ってあげましょう。

 この大人なわ(・)た(・)し(・)g(・)←ゴスッ!


 _____


 _______。



「して、お主は何故自分が狙われたのか、分かるか?」



「、、私がエルフの森で影を使ったから、、?」



「ふむ、、。分かってはおるが、何がいかんかったのかは分かっておらぬようじゃな」



 コクン。


「影を操りし者、世界を闇へ誘わん。

 1000年程前が舞台の物語などに出てくる文言(もんごん)。

 どこから出てきたのか未だハッキリとしておらん言葉じゃ。

 じゃが、1000年以上前の時代に、一度世界が滅ぶ危機に瀕(ひん)したのは事実。正(まさ)しく、世界が、闇に呑まれたのじゃ。」



「・・・。」


「原因は、十中八九闇魔法の暴発。お主の使った影の魔法も、恐らくは闇魔法じゃ。

 少しは、わかったかの?」



「・・・コクン・・。」


「んーむ。納得はできん、と。」



 何故か一言も言葉を発しないミツキに、何故か話をちゃんと進めていく白い小人(じぃ)。

 さすがは年の功である。


 ただ、ミツキが分かりやすいだけ、とも言えるが。


 その様子はさながらに、悪いことが何故悪いのか理解できない不満げな幼子(おさなご)を、やさしく諭(さと)すおじいちゃん。頑張れおじいちゃん、負けるなおじいちゃん!、、、何にだよ、、。



「影というのは、いや、闇というものは制御できるものではない。

 たとえどんなに膨大な魔力を持とうと、どれほど魔力の制御に長けていようと。

 それらは闇の前に何の意味も持たん。

 闇とは、光の対。光あるところに闇は生まれ、光があるから闇を観測できる。

 そしてそれらは、人の根源、万物の根源でもある。

 人は闇の中では自我を保つこともできん。気付かぬうちに人としての根源、その半分を失っていく。光という、性質を。

 忘れてしまう。

 むろん光の中でも同じことじゃ。こちらは望む者も少なくはないが。それもどうかとは思うがの。

 闇に触れれば触れるほど、その力にその性質に侵されていく。

 自身の性質が、根源から変わっていくのじゃ。自覚することも難しい。だからこそ厄介。だからこそ触れてはならん、禁忌。

 使い方を知らねば、悲劇も起こり得ん。だから隠した。闇魔法の使用に関する、すべての記録すべての記憶、例外なく滅した。知られてはならん。誰にも。葬ったはずじゃった。塵ひとつ残さずに。誰にも知られるはずがなかったのじゃ。


 その魔法、どこで手に入れた?」



 先ほどまでのように諭(さと)すようなやさしい口調。しかしそこに垣間見(かいまみ)える深い葛藤。悔しさと怒気を宿した声にならない声に、揺るがぬ覚悟を決めた、強い信念を宿した瞳。零(こぼ)れそうになる感情を、抑えるような静かな声。


 さすがのミツキも、彼のその、言葉の重みに真っすぐに向き合う。


 最後の言葉に込められたものを、理解したから。その悲しみを。その怒りを。自分が今、生きているということ。その意味を。



 目の前にいるのはただの小さなおじいちゃんじゃない。罪を背負っても、守るべきものを守る。剣を呑み、並々ならぬ覚悟を持って歩んできた者。血の山を登るその意味を、理解し踏み越え、ただひたすらに登ってきた者。


 そんな彼が、これ以上ないほど真摯(しんし)に問いかけている。



 ちゃんと、応えるべきだ。

 たとえ、理解されなくとも。





何故だ。

エルフのお年寄りが皆格好いい、、



読んで下さりありがとうございます。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


ちなみに、ミツキの記憶は宇宙(そら)の彼方へ飛んでいった模様。


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