山高帽
あれ?話が進まない、だと、、!?
前回
エルフの皆さんとお話し合いをすることになりました。
儚げに笑ってくれたお兄さんに案内されるまま、後ろをちょこちょこと付いていく。
お兄さんの足が長いのか、自分の足が短いのか。お兄さんはゆったりと優雅に歩いているのに、こっちはギリギリ走らないくらいの早足。
これはあれだね。お兄さんの背丈が高いだけだね。だって私の足は短くないもん普通だもん。お兄さんと並んだら子供と思われるくらい身長差があるだけだもん。
広場から少し歩いていくと、元の世界で、樹齢1000年は余裕でいってそうな巨木ばかりが立ち並んだ場所へ出た。その一つ一つがエルフたちの住居になっているらしく、それぞれに木枠の窓や軒などが付いている。そんな木々を繋ぐように、蔓やロープ、吊り橋なんかが掛かっていたりと、本当にエルフの森って感じ。
なんだろう、こういうのって意味もなくテンション上がるよね!
ちょっと違うけど、大人の遊び場みたい。変な意味じゃないよ?公園とかで、大人が遊ぶために作られたの遊具をそう呼んでたから。
ローブとかはしごとかあるし、フリーラン的な鬼ごっことかしたら楽しそう!もうちょっと体力ついたら、ちびもふたちと遊ばせてくれないかな?でも住居だもんなぁ。いっそ自分たちで作るかな?(笑)お散歩コース周辺で秘密基地とか。それはそれで楽しそう!
あぁぁぁ。なんだか久しくちびもふたちに会ってない気がする。思う存分あのふわふわたちをもふもふしたい!レイももふもふだけど、やっぱり皆触り心地が違うからね!
そんなことを考えてるうちに一際大きな建物の前まで来ていた。木の上が見えない。これは、、、軽く樹齢3000年くらいあるんじゃなかろうか。なんか凄すぎて緊張してきた。。もうちょっとこぢんまりした所でいいんだよ?落ち着く場所ってそういうことでしょ?
、、、やっぱりここなのね。
意味のない抵抗をしてる間に、お兄さんが扉を開けてくれたので、緊張しつつも素早く中へ入る。要らない気遣いかもしれないけど、あんまり長く扉を持ってもらうのもね。なんか申し訳ないし。普段こういう扱いに慣れてないから余計だ。
あ、いや、最近レイがエスコートしてくれてたような、、、。あまりに自然だったから気にならなかったのか。ありがとう、レイ。あとでいっぱいもふもふするからね。
ね。
ね__。
ね_____。
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ぞわぁぁ、、
ぶるるるっ
「なんだ?急に悪寒が、、、」
↑その頃の、森に取り残され組↓
「急にどうした?、、特に敵意などは感じないが、、」
身に覚えがありすぎる急な悪寒に、全身の毛を逆立てて身を震わせたレイと、何もないのに急に毛を逆立てたレイを、不思議そうに見るゼイス。
「あ、いや、ちょっと寒気が、、」
周囲を気にしつつ、首を傾げるレイ。
「(変な風邪でも引いたかな?ちょっと無茶しちゃったしなぁ。)」
この後すぐその原因を知る、ことに、、ならないと良いなぁ、、、
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パタンッ
静かに扉を閉めたお兄さんが、少し前に出て居住まいを正した。
建物内は爽やかな木の落ち着く香りが充満していて、外とはガラリと空気が変わったみたい。
「彼の魔法使い様をお連れしました」
誰もいないホールの中に、お兄さんの少し低めの綺麗な声が広がっていく。
その声は、丸く虚の様になっている建物の中へ、静かにだけどハッキリと沁み入るように響いていく。
その音だけで、心が洗われていくような、不思議な感じがする。
なんだか少し神聖な感じがするのは、きっと、気のせいだけじゃないはず。
建物中へ響いていった声が落ち付いた頃、お兄さんは誰かの返事を待つことなく、悠然と歩き出した。
神聖な空気に呆気にとられ、少し反応が遅れてしまった私は、慌てて、すぐにも離れていってしまいそうな、オリーブ色のゆったり流れるローブを追いかけた。
何故だか、ここで彼と逸れちゃいけない気がした。
「こちらです」
柱から螺旋状に飛び出たような階段を登った先にあった、2mほどの高さの両開きの扉の前で立ち止まり、自分は横へ身を引くお兄さん。
自分で開けろって事だね?
ふぅ、、、
いかにもって感じだし、この扉の先にお偉いさんがいるんだよね、きっと。
でも、あのちっちゃいおじいちゃんが長老って呼ばれてたしなぁ。おじいちゃんズの同期的な人がいるのかな?
そんなことを考えつつ、心を落ち着かせてから、扉を開けようと手を伸ばした。
すると横からスッとお兄さんの手が伸びてきて ギイィィ、、、と低く、軋む音を連れながら、ゆっくりと扉が開かれていく。
何故かお兄さんが引いた右の扉だけでなく、左の扉も一緒に開いていった。
あ、開けてくれるんだ。
ふわっ
扉が開いたことで部屋の中から流れてきた風が、何故だかとても爽やかだった。
やっぱりここは何か神聖な場所なのかな。そう思わせる何かが、ここには溢れてる。
「よう来たな」
入り口から奥へ伸びるように置かれた、木の机。木の動きを活かした、素朴で素敵な、スタイリッシュな感じの机。その一番奥に見える山高帽の方から、落ち着いたお爺ちゃんの声がした。
不思議に思って見ていると、その山高帽がちょこちょこ動いた。
その山高帽は、どうやら机の向こうの椅子に座った、小さなお爺ちゃんの頭に乗っかっていたらしい。
そのお爺ちゃんが小さすぎて山高帽しか見えなくて、山高帽がひとりでに動いてるように見えている。
やだ。なんかちょっと可愛い(笑)
違うんです。
ミツキがやたらボケたがるんです。
面白さとか関係なく、ボケないと進んでくれないんです!!
、、、
はい、ごめんなさい。。
次回はきっと話が進んでくれます。
きっと
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。




