やばい!!
このところ、更新速度落ちてます。すみません。
あらすじ
エルフの刺客と接敵。ミツキたち大ピンチ!?
これは、、、まずい!
周囲から逃げ道を絶つように放たれた、投擲武器の数々。
風魔法の防御を直前に破られたミツキの思考は、先ほどから空回りを続けている。
迫りくる脅威。しかし、平和の国の住人であったミツキに対抗策などあるはずもない。
空回る思考に
命を刈り取る凶器たちの群れが、嫌にゆっくりと近づいてくる。
まずいまずいまずいまずい
ミツキは突然の事態に、パニックを起こすことしかできなかった。
そして、唐突に理解する。
_____あ、これ死ぬ。
〇
時は少し遡る。
「さてと。奴らはどう動くか」
「関係ない。考え得る場所すべてに罠は張った。あとは奴らが森に入るのを待つだけだ」
「それはそうじゃが・・」
「お前はいつも心配しすぎなんだ。これまでに、お前の作戦で張った罠を使い切ったことがあったか?」
「今回は相手がじゃな・・」
はぁ
何を言っても聞きそうにない相棒の姿に、強面の耳の長い老人は腕を組んだまま肩をすくめて、一人嘆息する。
(まぁ、奴の心配性のお陰で今まで生きてこれたんだが、な)
強面の老人ザッシュは、飾り紐で結んだ髭をいじりながら何やらぶつぶつ言っている鼻の高い老人、相棒のロッドを横目で見ながらそんなことを思う。
むっ
ザッシュが組んでいた腕を下ろし、自分の武器に手を掛けた。
それを見たロッドも両手を武器に掛け、腰を落とし身を隠す。
二人は互いに目だけで作戦、進行方向や罠を使わず先に攻撃するべきかなどの確認をし、動き出した。
ロッドは、ターゲットが見える位置を維持しながら、相手に気取られないように静かに素早く移動していく。
ザッシュは、やや離れたところをロッドの動きに合わせて移動している。
ロッドの足運びや体の向き、木の上にいるのか下にいるのか。そういった彼の動きひとつで、ザッシュの動きも細やかに変わっていく。
まさしく、阿吽の呼吸。
ターゲットが草原近くで足を止めたところで、二人は暗殺の最終段階に突入する。
まずはロッドが接敵し罠を駆使して敵を削り、ザッシュが不意打ちからの近接戦闘でとどめを刺す。状況に応じ臨機応変に互いの援護を行う。
これがこの二人の定石だ。
ちなみにこの場所は、ロッドの作戦決行地第2候補として罠を張っていた場所である。
つまり、かなり厳重な罠が張り巡らされている、ということだ。
そんな場所での接敵。
二人は完璧な状態でターゲットを取り囲んだ。
最後にもう一度、互いに目を合わせて軽く頷く。
(さあ、ショータイム開始じゃ)
ロッドは回り込みながらターゲットに近づく。
「(むっ)まさか、わしらに気付くとはな」
ひゅんっ
そう言いながら敵、レイの右後ろから刃物を投げる。
きーーん
「ふぉっふぉっ。厄介なのは、お嬢ちゃんだけではないようじゃの」
刃物をはじかれ口元を緩めながら地を蹴り、さらにスピードを上げて3方から投擲する。
ざっ
ひゅん
ひゅん
ひゅん
ぶわっ
どすどすどす
今度は本命ミツキの風魔法で防がれ、3本の刃は地に落ちる。
しかし、怯むことなく更なる追撃の為に、あらかじめ張っておいた罠を切る。紐で投擲の罠を繋げ、その紐を切ることで全方位から一斉射撃されるものだ。
スパ
ひゅんっ
ひゅんひゅんひゅんひゅん
しゅぱぱぱぱ
ぶわっ
さらに、ミツキの展開していた風魔法をワンテンポ遅らせて相殺する。次の手を打ちにくくする為だ。
~~~~~~
直前に相殺されてしまった風魔法。
目の前に迫る、命を刈り取る刃の群れ。
ミツキは見事に策に嵌まってしまっていた。
そして
パニックの末に、唐突に理解する。
____あ、これ死ぬ。
ミツキが完全に死を覚悟した、その時
「悪い」
んぐっ
ミツキは頭に重さを感じる。
と同時に
「借りる」
きんっ
きききききーーん(かかかーん)
レイが風の如く舞っていた。
左手でミツキの頭を抑えながら、最初に抜きかけていた長剣をそのまま投擲武器のタイミングに合わせて振りぬく。振り向きざまに左手でミツキの腰のナイフを抜き、身体の回転と合わせて残りの投擲武器を的確に受け流した。
レイは、人間離れした動きでこれを全て防ぎ切って見せたのだ。
「なんと!」
ロッドも仕留められるとは思っていなかったものの、まったくの無傷で防がれるとは思っておらず、一瞬だけ動きを止めた。
が、すぐに別の罠を次々と発動していく。
「じゃが、これは受けきれまい」
スパスパスパ
レイは両手で剣を構え、獣化を強める。
英雄である父ライのような大きな体を持たないレイは、しなやかで力強く舞うような闘法を自らで編み出していた。完全には獣化せず人の形を留めたまま闘うことで、完全に獣化するよりも柔軟な動きを可能にしたのだ。優れた目と、それについていけるだけの しなやかに鍛えられた肉体。並々ならぬ修練によってそれらを得た彼だからこそできる闘法だった。
ひゅんっ
ひゅんっひゅんひゅんひゅん
ひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅひゅん
しゅっ
しゅしゅしゅしゅ
しゅぱぱぱぱぱぱぱぱ
「ミツキ!」
「わかってる!」
少しの間レイに見惚れていたミツキだったが、襲撃者の止まらぬ攻撃にすぐに構えなおす。
今度は両手を別々の方へ向けている。
ぶわっ
先ほどよりも気持ち遅く、風魔法を発動させるミツキ。
ぶわっ
さらにギリギリで魔法が相殺された。
しかし同時にミツキも魔法を発動させる。
ざっぱーーん
ぶわっ
今度は水魔法での防御。実体がある分、風魔法では相殺しきれない。それも威力は先ほどの風魔法よりもかなり強い。
結果
びしゅびしゅびしゅっ
、、、、
風魔法で相殺されることなく、数多あった投擲武器は全て、ミツキの放った水魔法に呑み込まれ自らの重みでゆっくりと沈んでいった。
ミツキはほんの一瞬で冷静さを取り戻し、自分の豊富な魔法を有効的に使って見せたのである。
一度死を覚悟した身。その集中力には目を見張るものがあった。
「やる!僕は、いらなかったね」
レイは剣を構え、やや鋭い目のままにやりと笑う。
「えへへぇ//」
「でも、まだ来るみたいだよ」
だらしなく破顔しかけたミツキは、慌てて顔を引き締める。
そんなミツキに、レイは少し力んでいたらしい肩の力を抜いて、軽く息を吐いた。
「さあ、来い!」
まだまだ戦いは続くみたいです。
少しでも面白いと感じて頂けたら幸いです。
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結果、小説の内容がより面白くなるかもしれません。。。はい、すみません。




