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とりあえず、嫌なことを忘れてゲームを始めましょう!!!

私は「ラミアスケイル」というギルドに所属している。「上半身は女、下半身は蛇の怪物のウロコ」という訳になるが、意味がよくわからない。

でも、そこそこ「強い」と有名なギルドだから入会したのだが・・・・・・・・・・・。

「何よ、この屑アイテム!!!こんなのがドロップしてもいらないじゃない!!」

と、屑とも思えない「竜玉」を私に放り投げてくる剣士の女。

「確かに小さすぎるね。これでは装備品の飾りにもならないじゃないか」

と、別に落ちていた竜玉を大雑把に調べる錬金術男。

「でも、売ればそれなりの金額になるんだから、そう目くじら立てるなよ」

と、散らばるドロップアイテムを回収するシーフな男。

「その売った金で宴会開きましょう!」

と、アイテムに見向きもせずマニキュアを塗りたくる魔法女。

その他、ヒーラーやガーディアン、双剣士やランサーなどが集まった、計15名のギルドだ。

各々が役割を持っているわけではなくて、基本個人プレーだ。

だが、その個人が倒した獲物のドロップアイテムは、上記4人が捕っていく。自分に必要ないものは売ってしまうのだ。

このギルドは「戦闘が強い」のではなく、「我が強い」ギルドだと入会して分かったのだ。

だから、このギルドを去るメンバーも多い。

捕られる前に自分で回収するのが、このギルドの鉄則だ。

実際、今日も一人こうして辞めていく。

「その竜玉は俺が倒した竜からドロップしたものだ。それを勝手に「いらない」や「売る」など言われる筋合いはない」

「じゃあ、このギルド辞めたら?」

「ああ、そうさせてもらうさ」

と言って、双剣士の男は上記4人が持っていた竜玉を全て回収して、去ったのだ。

「なんなの!!売ったら宴会になったのに!!!」

「ちっせ~男だな!!仕方ね~残ったアイテム売って宴会だ」

ほかのメンバーが持っていたアイテムを引っ手繰ろうと手を伸ばすと、伸ばされたヒーラーの女性も

「私も今日でここのギルドを辞めるわ。闘いもせず、人の功績を盗み楽しむ輩と一緒のギルドなんて吐き気がするもの」

ヒーラーの正装「法衣」を翻して、颯爽と去っていく。

この姿に続いて、次々とこのギルドを去っていく。

そして、私が最後になった。

もちろん私もこんなギルド去ってやる。

楽しくないし、嬉しくもない。

人の功績を盗むなんて最低だ!


この時の私は、本当にこう思っていたのだ。

実世界では、「悪いことをしている」と思いもせず悪事に手を貸していたというのに。


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