両親の予言と贈り物
我々の予言は常に正しい。正しい。いや、正しいはずだった。そのときまでは。ー予言者 シャーロット
第3話 両親の予言と贈り物
……………両親は僕がここに来ることを知っていた…?
一体どういう風の吹き回しだ?突然よくわからない街に来たと思えば、行方不明のはずの両親がこの街にいるとかいないとか。そこからまさかの両親の予言…。もう!!!何が何だか…もうさっぱりだ。
「当時はだいぶお急ぎのご様子だったので、詳しいことを聞くのは失礼かと思いましたが…やはり聞いておくべきでしたね。」クラシスは落ち着いた様子で言った。
ここまできたらしょうがない!今ある疑問を全てぶつけよう!
「クラシスさん。たくさん質問があります。」
「はい。出来る限りお答えしますが、まずこれを受け取ってもらえないでしょうか?」と申し訳なさそうに刀を渡してきた。
「あっはい。」刀は見た目よりも重く、それでいて振り心地は良さそうだった。が、ともかく…。
「まず1つ目です。ここはどこですか?」
「セトルメンツと云います。通称閉ざされた街。2000年間続く大きな街ですが、決して都市という規模ではありません。また、閉ざされた街と言いながらも唯一外界とつながっている街です。だからこそこのような名前がつくのです。本当に閉ざされているのは…まあ、ともかく外界、つまりルーク様の暮らしていた世界のことですがそれとは大きく違います。何よりここでは、魔法が使えます。ただ、魔法の才能があるのは決まって王族のみでして…庶民は剣術や体術を会得して王家に仕えております。」
「うーん、つまり僕も魔法を使えたり…?」
「いや。それは…私には分かりかねます。」クラシスは少し暗い表情でそういった。
うん、魔法が使えるかもしれないというのはよくわかった。火炎噴射とか!?出来たり…
「じゃあ 次の質問です。僕が王族ってどういうことですか?」
「ルーク様は王家の子孫である、というそのままの意味です。ルーク様は剣の修行をエル・ガルゴンでされているという噂がありましたが…」 はいはい、来ましたね。エル・ガルゴン?剣の聖地とかかな。
「まあ、いいです。えーと、さっきお頭に会いました?」
「お頭?どなたですか?」
「いや、僕の前に一人ムキムキのおじさんがきたと思うんだけど?」…お頭にこんな事言ったら殺されそう
「どなたもいらっしゃってませんよ。最後にあるお方がいらしたのが1ヶ月前ですからね。」
意味不明です。はい。どうしましょう。これは成人の儀式じゃないっぽいぞ。
「これは成人の儀式ですか?」
「はい?」 とっても怪訝そうな顔をされたのでもう聞くのはやめておきます。
腹をくくって帰る手段を探しますか。よしっ!
「質問は以上です。ありがとうございました。」
「では、街をご案内します。」
「えっ…もうですか?」
「 もう、とは?案内の者を控えさせておりますので。」
「あ、そうですか。わざわざありがとうございます。」………諦めます。
「リューク!!」クラシスはそう叫んだ。すると一人の青年が建物の奥から姿を現した。
彼はクラシスと違い、異世界の住民感が出ていなかった。金髪に黒眼鏡で、鋭い眼光。背は高めで190はあるかというくらい。別にそこらのヤンキーと大して変わらないが、ルークにとっては初めての人種?で少し怖気づいてしまった。
「リュークだ。よろしく頼む。」
「は、はいっっ!よろしくお願いします。」
次回。閉ざされた街の内部へ。 ルークには新しい事ばかり。




