予定の代償
『ただいま〜』
『お姉ちゃんおかえり〜』
『紗奈、ただいま。ちょっと聞きたい事あるんだけど。』
『何?』
『佐倉奏くんって紗奈の同級生に居るよね?』
『うん。居るよ。私、あいつ嫌い。』
『えっ…(嘘でしょ…まずい事になったかも…)』
『えっと…実はさ、私の先輩の弟がその子でさ、一緒に夏祭りとか海行く約束しちゃって…』
『えぇ~あいつが来るなら紗奈行かないよ〜。』
『(まずい、まずい…)』
『お姉ちゃんね、その先輩と仲良くなりたくて…紗奈、協力してくれないかな?』
『えぇ〜だってあいつ変態なんだよ?』
『いつも紗奈の事ジロジロ見てくるし…それにこの前、変態のお姉さんと何か相談してたし…』
『変態のお姉さん?』
『お姉ちゃん知らないの?ミウラって言う変態のお姉さんだよ。最近子分が出来たんだって。』
『(子分って私の事じゃ…ないよね…)』
『へっ…へぇ〜、そっかー』
『でもお姉ちゃん先輩との接点が無いから紗奈にお願いしたいんだけどな〜。』
『えぇ〜。それってこの前見せてくれたアイドルのお姉さん?』
『そうだよ〜。(三浦先輩は見せなくて良かった…)』
『じゃあ、紗奈のお願い聞いてくれる?』
『お願い?』
『うん…私のお布団とお姉ちゃんのお布団交換して。』
『えっ…なんで…?』
『だってお姉ちゃんのお布団、いい匂いするんだもん。』
『匂いって…』
『本当はいつもお姉ちゃんが抱っこしてるぬいぐるみが欲しいんだけど、絶対くれないでしょ?』
『ダメだよ。私、ひよりちゃんが居ないと寝れないもん。』
『じゃあ、お布団交換してくれる?』
『わかったよ…』
『じゃあ私今から取りに行くね!』
『えっ!!今から⁈ち…ちょっと待って!私が運ぶから!!』
『えぇ〜。私もお手伝いする!』
『私1人でやるから!!紗奈は手伝わなくて良いから。わかった?』
『はーい。』
私は細心の注意を払いながら布団の移動を済ませると紗奈の部屋に行って計画を話した。
『交換したんだからお姉ちゃんのお願い聞いてもらうよ。』
『うん。』
『じゃあ、紗奈は夏休みにまずはお祭りに行こうって奏くんを誘ってくれる?』
『わかった。』




