第四話 ギルドで登録!
受付嬢が微笑みながら書類を差し出してきた。
「では、こちらに“名前・魔法・スキル・出身地”をご記入ください。フェザードさん、ですね?」
「はい。お願いします」
俺はペンを取り、さらさらと書き込んでいく。
名前:フェザード
魔法:炎
スキル:炎
出身地:シャート村
……こうして見ると、俺のプロフィール、地味だな。
いや、炎スキルは地味じゃないはずなんだけど・・・
書き終えて受付嬢に渡すと、彼女は確認しながら言った。
「パーティ欄は……空欄ですね。ソロで登録されますか?」
「はい。昨日みたいなことは、もう……ちょっと」
「昨日?」
「あ、いえ、なんでもないです」
(スキンヘッドにボコられたなんて言えるか)
受付嬢は優しく微笑んだ。
「ソロ登録は珍しくありませんよ。最初は皆さん慎重ですから」
「そ、そうなんですね」
「ただ、仲間が欲しくなったら、ギルドの掲示板に“パーティ募集”の紙を貼ることもできます。無理に声をかけなくても大丈夫ですよ」
(昨日の俺に聞かせたい)
受付嬢は続けた。
「では、登録を完了しますね。こちらがギルドカードです」
手渡されたカードは金属製で、名前とランクが刻まれていた。
「今日からあなたは正式な冒険者です。頑張ってくださいね、フェザードさん」
「はい!」
ギルドカードを握りしめた瞬間、胸の奥がじんわり熱くなった。
(よし……ここからが俺の冒険の始まりだ)
ギルドカードを受け取り、胸の奥がじんわり熱くなったその瞬間――
「ねぇ、君。今、登録したばかり?」
背後から声をかけられた。
(え、またスキンヘッド? やめてくれよ……)
恐る恐る振り向くと、そこにいたのは――
スキンヘッドとは真逆の、柔らかい雰囲気の少女だった。
肩までの銀髪、透き通るような青い瞳。
年齢は俺と同じくらいか、少し下かもしれない。
「えっと……はい。今日から冒険者です」
「私はリリア。弓矢が得意なの。よろしくね、フェザードくん」
「な、なんで名前……」
「あ、受付の人が呼んでたから聞こえちゃって」
(なるほど……っていうか、距離感近くない?)
リリアはにこっと笑った。




