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日米転生earth  作者: 照山
序章 2024年
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第22話 我が代表堂々退場す

2024年4月2日 フランス・パリ 国連臨時本部


インドとパキスタンの歴史的な和解、金門島における台湾軍の圧倒的な防衛成功、そしてスイスの参戦と国連安保理による反撃承認など次々と牙を剥く自由主義陣営の反撃の前に、権威主義枢軸の包囲網は着実に追い詰められつつあった。


窮地に陥った中国、ロシア、そして北朝鮮の三国は、もはや国際法や外交の枠組みを用いた欺瞞すら維持できなくなっていた。同日、北京、モスクワのクレムリン、そして平壌の最高指導部はほぼ同時に、第二次世界大戦における日本の行動を彷彿とさせる最後通告を発信した。


「現在の国際連合は、もはや西側諸国の利益を代弁するだけの腐敗した西側の遺物に過ぎない。我が国は、このような形骸化した機関からの脱退をここに正式に表明する」


中・露・朝の三国首脳による国際連合からの脱退宣言。第二次世界大戦の終結以来、世界秩序の基盤として機能してきた国連の枠組みから、常任理事国の中国やロシアを含む権威主義勢力が自らの足で飛び出した瞬間であった。それは、外交による対話の時代が完全に終わりを告げ、世界が名実ともに全面的な「力と力の総力戦」へ突入したことを意味していた。


4月3日 フランス・パリ 国際連合臨時本部

中国、ロシア、北朝鮮の3ヵ国が国連を脱退し、常任理事国としての席を自ら放棄したという報は世界中に速報で流れた。議場は一時的な動揺に包まれたが、それはすぐに「旧体制の呪縛からの解放」と「新たな世界秩序への再編」という強い決意へと変わった。西側諸国および有志国を中心とする緊急総会が直ちに招集され、空席となった常任理事国の議席および国連機構を抜本的に刷新するための緊急決議が提案された。議長を務めるウォード代表が、凛とした声で新たな安保理の体制を発表した。


「国連憲章を踏みにじり、自ら脱退していった権威主義国家を引き止める必要はない。我が国連は、自由と民主主義、そして法の支配を守る真の意志を持った国々と共に、新たな体制へと生まれ変わる。ここに、国際連合安全保障理事会の常任理事国における重大な改組と新規加盟を宣言する!」


場内のスクリーンに、新たに常任理事国へと昇格する国々の名が映し出された。かつての中露が占めていた席、そして機能不全に陥っていた旧体制の枠組みを一新し、世界大戦の最前線で自由を守るために血を流す主要国が、新たな指導部として迎え入れられることになった。新体制における国際連合安全保障理事会の常任理事国は日本、イギリス、フランス、イタリア、インド、オーストラリアの6ヵ国となった。中国とロシアに代わってイタリア、インド、オーストラリアの3カ国が新たに常任理事国として正式に追加され、日本、イギリス、フランスを加えた新常任理事国体制がここに確立された。


かつて拒否権を武器に侵略の免罪符を乱用していた中露の影は完全に消え去り、安保理の議場は、自由主義陣営の結束を体現する強力な意思決定機関へと生まれ変わった。


「我々はもはや、ただ国連決議の採択を待つだけの存在ではない。暴虐な侵略者を打ち破り、真に公正な国際秩序を自らの手で築き上げるための、行動する連合体である」


新体制の承認を告げる議長の木づちが打ち鳴らされた瞬間、会議場を埋め尽くした各国代表から盛大な拍手と歓声が沸き起こった。国連の脱退という形で孤立の道を深めた中国、ロシア、北朝鮮に対し、自由主義同盟はユーラシアとインド太平洋を網羅する強固なガバナンスと、圧倒的な軍事・経済のネットワークをもって完全に包囲網を完成させたのである。戦火の轟音が鳴り響く世界の中で、新しく生まれ変わった国連の旗の下、反攻の歯車はいよいよ最高速度で回り始めた。


同日夜 フランス・パリ 国際連合臨時本部・大ホール


中国、ロシア、北朝鮮の三国による国際連合からの脱退宣言という衝撃が世界を駆け巡ったその日の夜、パリの国際連合臨時本部は、歴史の転換点となる壮厳な空気に包まれていた。臨時本部の大ホールには、新常任理事国となった日本、イギリス、フランス、イタリア、インド、オーストラリアの首脳および代表団に加え、世界各地から結集した自由主義陣営の全加盟国の代表が一堂に会していた。


演壇の中央に立ったマロン大統領が、厳粛な面持ちでマイクの前に歩み出た。その背後には、新しく選出された6か国の国旗が凛と掲げられている。


「本日、人権と主権を踏みにじってきた権威主義枢軸の三カ国が、自らの意思で国連の枠組みから去っていった。しかし、我々はこれを単なる脱退として見過ごすわけにはいかない。第二次世界大戦の終結以来、幾度となくその無力さを露呈し、最終的にこの世界大戦の勃発を押し止めることができなかった現在の国際連合は、もはや歴史的使命を終えた」


大統領の言葉がホール全体に重く響き渡る。各国の代表団は息をのんでその背中を見つめていた。


「ゆえに、我々新常任理事国をはじめとする世界の自由主義諸国は、ここに重大な決断を下す。第三次世界大戦の終結後、旧来の国際連合を完全に解体し、人類の新たな安全保障と平和の枠組みを構築する」


その瞬間、歴史的な宣言の重みに、会場全体がどよめきと緊張に包まれた。大統領はさらに声を張り上げ、未来に向けた新たな基本原則を高らかに読み上げた。

次回も楽しみによろしくお願いします!

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