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N.Yの最凶人物が異世界転生した結果  作者: KIT
人売組合編
71/113

69.ベルフェゴル

更新遅くなってすみませんでした。

いつもお待たせしてすみません。

面白い展開には出来たと思いますので楽しんで頂けるかと思います。

今後もよろしくお願い致します。

少し前に戻る。

トゥキーはクリンとレイとシーナの状況を見てアレン等の方を見た方がいいだろうと判断し踵を返した。

ただ3人の状況を見て安堵しただけではなかった。

トゥキーは不穏な空気を感じ取っていた。

そしてその不安は現実の物となる。

トゥキーが向かった先はスーカの所だった。

トゥキーの感知能力ではまだ目が届く範囲までの気配しか感じ取れない。

その為目の前に見えて来たスーカの状態を見てトゥキーは顔が青くなった。

スーカが一人の男に杖を向け構えているが服はボロボロ、体は傷だらけだったからである。

トゥキーの存在を感じ取った謎の男はスーカとの勝負を急いだ。

スーカに黒く輝く石が先端についた短い杖を向けた。

トゥキーは危ないと感じた為、高速移動で移動し、謎の男が放つ魔法をレジストしようと足に力を入れた。

すると右方向から火球が飛んで来た。

高速移動では避けるにも間に合わない。

トゥキーは高速移動の体勢を取っていたが解除し火球に向けて右手を翳し魔法を発動させた。


「ファイアーボール」


すると右手の手の平から魔法陣が現れ、魔法陣から火球が飛んで行き迫って来た火球のレジストする。

その間に謎の男は詠唱をし、スーカに魔法を放った。


「エルプション」


するとスーカの足元に巨大の魔法陣が広がった。

手傷を負っているスーカに高速移動は使えない。

そして足元に広がる極大魔法のレジスト方法など知らないのだ。

スーカは少し考えた後にウィンドで飛翔をした。


トゥキーはファイアーボールが飛んで来た先を見た。

するとカイリーがニヤニヤ笑いながら近寄って来る所だった。

トゥキーはカイリーを見てキレた。


「てめぇ、殺すぞ」


それは凄まじい殺気であった。

身の毛も弥立つような恐ろしさがあったのだ。


「インフォ/ファインスキル:怒り+4がクールスキル:怒気になりました」


「お…おお!…恐ぇ恐ぇ。だがいいのか?俺に構ってる暇ねーだろ?」


カイリーはそういうとスーカのいる方を見た。

スーカの真下に広がった極大魔法から無数の赤黒い岩が凄い勢いで噴出し、スーカに迫る。

エルプションとは土系魔法で火山が噴火したように下から上へ容岩石が飛び散る魔法である。

スーカは迫って来る岩をウォーターボールを当てて防ごうとするが数が多すぎてレジストしきれず、背中に飛んで来た熱された容岩石が当たってしまい、その後はウォーターボールで防ぐ事も出来ずエルプションの餌食となってしまう。

そして散々溶けた鉄程熱く、固い容岩石を食らったスーカが地上へ落ちる。


「スー!!」


トゥキーは叫ぶと足に力を込め、一足飛びに高速移動でスーカの元へ走った。

そしてスーカを抱き上げるとスーカが辛うじて生きている事を持ち上げたスーカの背中から伝わる肺の収縮の間隔で感じた。

一旦は肩を撫で下ろしたが直ぐに鬼の形相で謎の男とその横にいるカイリーを睨んで言った。


「てめぇ等生きて帰れると思うなよ」


するとカイリーが答えた。


「それはこっちのセリフだぜ!ボスに適うと思ってんのかよ?お前一人で」


「当たり前だ、クソ野郎」


そういうとトゥキーはスーカをゆっくり下ろし、立ち上がった。

そして謎の男。

黒くボロボロのマントを頭から被った男を見て質問をした。


「お前は誰だ」


「私か?私はベルフェゴル。人売組合モロット支部長ベルフェゴルだ」


「てめぇが親玉か」


そしてベルフェゴルは被っていた黒いマントを取った。

銀色の毛並み、赤い目、片方の目は傷により潰れており、長いマズル、発達した犬歯。

ベルフェゴルは人狼であった。

その姿を見てトゥキーは驚いた。


「お前…獣人なのか?」


「そうだ。人狼族だ」


すると横からカイリーが口を出して来た。


「ボスはワーウルフロードだ。お前が一人で適う相手じゃない。負けを認めて人売組合の組合員として働けば手取りは減るが命は助けるし報酬も出す。どうだ?悪い話しじゃないだろ?」


「…ふざけるな。スーカもアレンもこんなにしやがって…殺す」


「ったく。わからない奴だな。お前が負ければ他の奴等も危ないってのに」


「クソに負けるか!」


トゥキーはそういうと一発逆転の方法に出た。

と言うのもトゥキーは恵眼を使いベルフェゴルのステータスを見ていた。


【種族名】人狼ワーウルフ


【個体名】ベルフェゴル・ウルブス


【Lv】574


【称号】ワーウルフロード


今まで戦った中では最高レベルの相手であった。

勿論ベルフェゴルはそれを承知で見せている。

トゥキーは怒りの中にも冷静さを持っていた。

まともに戦って勝てるかはわからない。

その為奥の手を最初から放つ事を決めたのだ。

そしてトゥキーは奥の手を発動させる。


闇煉獄ダークパーガトリー


するとトゥキーの前に金色に光る魔法陣が発動し、ベルフェゴルとカイリーを暗い闇が包み込む。

ベルフェゴルは驚いて言葉を発した。


「リミテーションスキルだと!?」


すると一瞬にして目の前が暗く黒一色の世界となった。

隣にいたベルフェゴルはおらずカイリーは一人だった。


「ボス!ボス!何処だここは!何なんだ!?」


振り向くと火球が迫って来ていた。

カイリーはその火球をレジストしようとファイアーボールを詠唱するもいつもようにファイアーボールが出て来ない。


「え?え?何で…」


何度も何度も詠唱するが魔法は出ず、火球が命中する。


「ぐああああああ!!」


直ぐに背後からエアーキャノンが命中する。


「ぎゃああああ!!」


次はアイスブリザード、ロックブリザード、メテオライト全ての魔法を食らったカイリーは力果てた。


一報ベルフェゴル。

真暗な空間の中でこれはどういうスキルなのかを探る事にした。

トーチの魔法位ならベルフェゴルは使えた。

その為トーチを発動させようとしたが発動出来なかった。

その事実に少しこのスキルの特性を少し勘付いた。

振り返ると背後から黒い炎に包まれた隕石がベルフェゴル目掛けて飛んで来る。

これはダークメテオライトだ。

ベルフェゴルは詠唱を始め、メテオライトを発動させようとするが発動出来なかった。

そこでベルフェゴルはこのスキルの特性を理解した。

暗闇の世界の中、魔力を封じられ嬲り殺しにされるスキルなのだと。

そしてベルフェゴルは己のリミテーションスキルを発動させた。


「ソニックハウリング。アウォオオオオン!!」


すると暗闇の世界は崩れて行き、ダークメテオライトも消え、元の城内広い一室に戻った。

正面を見ると先程まで睨み合ってた少年が驚いた顔をしている。

そして横には原型がわからなくなった程の恐らくカイリーと思われる人物が血を流し倒れていた。

だがベルフェゴルはそれには何も感じなかった。

ただただ目の前にいる少年に質問をしたかった。

その為目の前の少年に聞いた。


「貴様、リミテーションスキルを何処で手に入れた。私には届いて来なかったぞ」


トゥキーはベルフェゴルの言う「届いてなかった」の意味がわからなかった。

どういう意味なのか…ただはっきりしている事だけ答えた。


「ダンジョンだ。お前もダンジョン攻略者なのか?どうやってリミテーションスキルを破った」


ベルフェゴルはトゥキーの言葉を聞いて確信した。

こいつはリミテーションスキルのレジスト方法を知らない。

リミテーションスキルとはダンジョン攻略により得られるスキルだ。

他でリミテーションスキルが得られると聞いた事はない。

それすらもわからないようだ。

ベルフェゴルはこの少年に勝つのは容易い事を悟った。

そして再度リミテーションスキルを発動させた。


「ソニックハウリング。アウォオオオオン!!」


音速で吠えた遠吠えは一瞬でトゥキーの耳に入った。

ベルフェゴルの声が入った瞬間トゥキーは体の自由が効かなくなった。

ソニックハウリングは特殊な音波を発して相手の体の自由を一時的に奪うリミテーションスキルである。

リミテーションスキルの為耳栓しても何をしてもこの遠吠えは脳に届き相手の動きを止めるのである。

そして体の自由が利かないトゥキーへベルフェゴルの容赦のない魔法攻撃の嵐が降り注いだ。


その結果が今の状況である。


「きーさーまー!!」


シーナは怒り狂った。

そして白い炎を剣に纏わせ、一足飛びに走り出す。

それをレイが止めようと名前を呼ぶ。


「シーナ!!」


だがシーナはレイの呼ぶ声も聞こえず、高速移動でベルフェゴルへ向かって行き白い炎を纏った剣を下から上へ斜め一線に剣を振り上げる。

だがベルフェゴルも早かった。

高速でシーナの後ろに回るとシーナの背中に魔法を発動させた。


「ハイボルテージショック」


「ぐああああああ!!」


シーナは悲痛な叫びを上げた。

その光景を見ていても経ってもいられなくなったクリンがシーナを助けに高速移動で向かう。

その様子を見てレイは奥歯を噛み締めて言った。


「くそ…」


この場を纏められない自分の不甲斐なさがレイは悔しかった。

こんな時トゥキーなら…アレンを抱き抱えながらレイは思った。

そしてクリンが高速移動でベルフェゴルの数十cmまで迫って来た事をベルフェゴルは感知していた。

シーナに架けたハイボルテージショックを解くと自身へハンマーを振り下ろそうとしているクリンの背後に高速移動で回るとクリンの背中に杖を構え魔法を発動させる。


「エクスプロージョン」


ドゴーンと大きな爆発が起こると同時にベルフェゴルの背後にレイが剣に黒い炎を纏わせ構えていた。

クリンをやるその瞬間をわざと狙ったのだ。

クリンの防御力を信じて。

そうでもしない限りトゥキーの負けたこの人狼には敵わないとレイは悟ったのだ。

そしてその一瞬の隙にレイの黒炎を纏った剣がベルフェゴルの背中を上から下へ斜め一線に切り付ける。


「ぐはっ」


ベルフェゴルは背中にダメージを負った。

そして引火した黒炎は徐々に燃え広がって行く。

ベルフェゴルは黒炎を知っている。

これを消すには術者を倒さないといけない事も。

ベルフェゴルは一旦距離を取る。

すると先程エクスプロージョンを浴びせた坊主頭の子供も立ち上がって来た。

エクスプロージョンが効かなかったのか…もしくは火属性の魔法に耐性があるのかも知れないとベルフェゴルは一瞬考えた。

そしてレイとクリンの攻撃が始まる。

レイが後方、クリンが前方だ。

レイはクリンに声をかけた。


「いつもの感じで行くぞ!」


「わかった!」


そして二人はベルフェゴルへ向かって走り出そうとしたがベルフェゴルは自身のリミテーションスキルを発動させた。


「ソニックハウリング。アウォオオオオン!!」


ベルフェゴルのソニックハウリングを食らってしまった二人は身動きが取れなくなってしまった。

まるで金縛りである。

そして二人は動けぬ間に雷属性の魔法を中心に攻撃され倒れてしまった。

トレシアスク ファミリー初めての全滅である。


「脅威な子共達だ」


ベルフェゴルは改めてトレシアスク ファミリーを脅威だと感じた。

この者達を逃せばいつ寝首をかかれるかわからない。

一人ずつ息の根を止めようとクリンに杖を向けた所に誰かの声が聞こえた。


「これはこれは…ベルフェゴルじゃないか」


ベルフェゴルはその声に聞き覚えがあった。

声のする方を見るとそこにはシャクールが立っていた。


「貴様は…」

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