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(A reliable partner)

 『Moon暦725年11月12(土)』


 おとといの木曜日にはモニターのセッティングも終了して、私は何もすることがなくただその場で見ていただけで、隅の四箇所と入り口とは正反対の奥の真ん中にセッティングをしたので、真ん中は入り口専用のモニターだと思った。


 近くでよく見ても何かがくっついていることしか理解できないし、これがモニターと気づく人はいないと思うし、さすがリーザだと思い、五階の部屋の机の上にパーコンとプリンターもセットした。


 昨日はマギーのお誕生日で、この前ガーフィルさんとコーリーさんと食事に行ったワンピースをまた着て、これは私のお気に入りになり、シェリーとマギーとニッシー少佐は制服を着ていたが、これが上の世界の正装なのだろうと思い、三人とも凛々しくて、記憶にはないけど私も以前は着ていた制服だと思うと、もう二度と着ることはないと思った。


 リチャードはこの前見た洋服よりもオシャレで、この前は上からラフな黒いジャケットを羽織っていたことしか覚えてはいないが、とても穏やかな紳士に見え、昨日は上下お揃いのスーツだった。


 中の薄い黄色のシャツに紺色の縁取りのやや大きめ襟が上着の襟元からくっきり見えていて、素敵なお祖父さまで、自分の子供が二人ということはシェリーを入れて三人いることであり、孫が四人ということは、マギーを入れて五人いることになるけど、奥様の話しは出なかったけど亡くなったのだろうか。


 シェリーは五艘の巨大艦隊の一つであるサーム・ナッカ号の艦長であり、あのような気さくな話し方からでは想像がつかないし、マギーはその娘でニッシー少佐はお婿さんだって、これまた信じられない話しである。


 メーシス一族は唯一使命が受け継がれて行くので、リーザが隠している理由が理解できるし、自分のこともマギーの家族のことも今まで私に話せなかったのだ。


 私がリンダさん親子のことを話すと、いとも簡単に賛成してくれたけど、リチャードがひとりであの広い家にいることを心配しているのかしら? とても元気そうに見えるけど、食事も作ってくれる人がいるし、お掃除とか身の回りを世話してくれる人もいそうで、彼の家はホテルのような使用人たちがいるのだと思い、マギーが誘ってくれるとまた行きたいと思ってしまった。


 私の『C&D Shop』の保証人になってくれたし、ガーフィルさんやコーリーさんよりも私のことを理解していると思い、何と言ってもリーザを知っていることがいちばんであり、そういう理由でリーザも二人の方がいいと言ったようで、二人が私のことを知っているとは言えず、私もリーザもマギーもリリーさんもすべてがつながり、その中心にはマギーの存在があったのだ。


 今日は私の唯一のつながりであるリンダに連絡をしよう思い、昨日のことを話して、リンダがシティーに来て六日間、『EJJ地域』に帰って六日目の今日は、何だかラッキーデイのような気がするし、今までの私の閃きは間違っていないと思う。


「リサです」

『リーザです。何かありましたか』

「今からリンダに連絡しようと思うけど、テリングで何でも話してもいいのかしら? 前にリンダが盗聴されることもあると手紙に書いてあったからね」

 と、私がそう言って話しを始めると、

『分かりました。私が削除しますから自由に話してください』

 と、彼女がそう言ってくれたので、

「そのことをリンダには言えないでしょう? 半分くらいは自由に話しますね」

『言えませんね。言っても意味が理解できません』


「……そうよね。でも削除してくれるなら名前とか言ってもいいわよね」

『それは大丈夫です』

「私がリンダさん親子の移住先をリチャードの家にしてほしいと言うと、マギーもシェリーも賛成してくれたのよ。外から家を見ると大きくてね。そのことを思い出すと突然に閃いたのね」

 と、私が昨日のことを思い出しながらそう言うと、

『それは大正解です。移住先がしっかりしていればシティーカードは取得できます。リチャードも一人暮らしで友だちができて話し相手がいれば楽しいと思います。艦長もマギーもそう考えたと思います。二人はリチャードのことをとても心配してます。二人は上の世界で生活をしてますからね』

 と、彼女もそう言ってくれて、賛成してくれたみたいでホッとしする。


「私も雰囲気的にそう思ったのよ。リンダもシェリーもマギーも親が心配なのね。その親同士が知り合いで一緒の家に住んでくれれば、互いに安心できてよかったのかしら? もう私が話してしまったからね。大きなお世話だと言われなくてよかった」

 と、私はその時の二人の言葉を思い出しながらそう言うと、

『マギーを中心にすべてがつながってたのです。そういうことになるなんて、パーコンの私にも想像ができませんでした。過去を遡ると、私とマギーが出会った『Moon暦721年5月1日(火)』から未来は決まってたのですね。そして巨大ミミズ事件からすべてがこうなる運命だったのでしょう。これからの未来はどうなるのか私にも理解できません。人間も理解できないと思います。でも……人間の手で未来は変えることができます』

 と、彼女は自分の意見を説明してくれたようだ。


「リーザの話しはとてもよく理解できますね。マギーもこうやってリリーさんと話して成長したのね。リリーさんはシェリーと同じでマギーの母親のようね」

『えっ、私はリサと同じでマギーの仲間であり友達ですよ』

「分かりました。私を友達だと思ってくれて、ほんとうにありがとうございます。テリングの削除はよろしくお願いします」


     ☆ ★ ☆


「リンダです」

「リサです。今話しても大丈夫ですか」

「リサなの? まだ十時になってないから大丈夫よ。私も連絡しようと思ったのよ。さっき父にリチャードという人から連絡が来たそうよ」

「えっ? ほんとうですか」

 と、私は予想外の出来事で驚いたのだ。


「昨日はリサが話してくれたそうね。今日中には連絡が入ると父が話していたけど、夜かなとか思ったけどね」

「今までこちらから連絡すると悪いと思い、今日は昨日の話しをするために連絡しました」

 と、私はそう説明したつもりだけど、もうリチャードが話してくれたようだと思い、私が彼らに話したこと以上に今までの経緯も伝えてくれたのだろうか、とふと頭を横切る。


「私もいろいろ忙しくてね。二ヶ月間は行けることになったからね。父の知り合いがモーリスの身の回りを世話してくれる人を紹介してくれたのよ。十五日の電車の手配をモーリスがしてくれ一月十五日に一旦帰る予定です。ガーフィルさんみたいに父にも知り合いがたくさんいるのよね。父のことは少ししか話してないけどね」

 と、彼女がそう説明してくれたけど、そういう立場の人間でもシティーカードの上八桁の意味を知らなかったので、これはリーザに聞いた方が手っ取り早い、とまたふと思う。


「そうですよね。仕事がそういう仕事だけに私もそう思います。昨日は私のシティーの友だちのマギーのお誕生日に招かれて、その家にリチャードがいました。マギーのお祖父さまだったのね。色んな話しをしてとても楽しかった」

「私は父から少ししか説明を受けてないけど、二人で話し込んでいたみたいね。移住の話しは考えると言ってたのよ。すべては父の考え方ひとつだから、この前もその話しを聞いてたから、モーリスには一応は話したけどね。モーリスが行くと言えば喜んで行きますよ」

 と、彼女がそう説明してくれたから、私はとても嬉しい。


「ありがとうございます。私の『C&D Shop』には弁護士であるリンダの存在が必要です。仕事だけではなくて私の友だちとして仲間としても必要です。リチャードの家は広いです。だからそう閃いたので話してみたのよ」

「よく分かりました。リサと出会って私の人生も変わりそうね。父の仕事も急には辞められないし、なるようにしかならない。当分は行ったり来たりしてもいいと思います」

「その費用は私が払います。今回を入れて二回分の往復料金は請求してください」


「……前回の分はいいです。憧れのシティーに行きたくて旅行だと思っていたからね。それにとても楽しかったし、友達に話しすると彼女たちも行きたいと言ってたのよ。その時はリサにお願いしてあげると話したのよ。ホテルは別口に予約すればいいからその方が安上がりになるし、最長で十三泊まで滞在できるのよ。自分の仕事をこんなに長くは休めないとは思うけど、その時はよろしくお願いします」

「分かりました。住所は南部の『C&D Shop』でしたら使ってもいいですよ。友達にそう話してください。ホテルの名前が分かれば私が予約を入れてもいいです。個人よりも信憑性があるような気がします」

「ありがとう。喜ぶと思います。『WP』も見るように話したからね。お互いにメールのやり取りをしてもいいし、とりあえず、私がリサに伝えるように話したからね。三人とも幼なじみなのよ。この前は話さなかったけど、二人は二つ年下だけど姉妹で双子です。私の母の妹の子供たちで親戚だけど、もう一人は完全に私の友達ね。その友達の妹と双子は同い年で仲良しなのよ。それで家族ぐるみで付き合ってます。この前はどうしてもそこまで話せなかったのよね。ごめんね」

「そんなに気を遣わなくてもいいです。私はリチャードとマギーを紹介するからね。リンダも会ってください。リンダと私は同い年だから、シティーでは……リチャードの孫の長女で双子になったのよ。その話しは聞いてないでしょう?」

「えっ、何それ? 聞いてないけど」

「私にとってはリチャードはお祖父さまなのよ。それでリンダもそういう存在だと話してくれたと思います。顔は忘れてしまったけど、私の母の名前はローラと言います。代理人かもしれないけど、あのケースを持って行った人は両親かもしれません。私にも家族がいます。いつになるか分からないけど、これから自分の家族をここで作りたい。リンダも一緒に……その……このシティーで自分の家族を作りませんか」

 と、私の考えたことは仕事のことだったけど、将来的にいつしか自分が結婚して自分の家族を作りたいと思っているのだ。


「……何それ……今回のこともそうだけど、やはり、私はリサの考えにはついていけないわね。そういうことは考えたこともなかった。このことはモーリスには話せないわね」


「……それこそなるようにしかならない。そう思いませんか」

 と、私はそう言ってしまったけど、今は仕事ことが最優先だけど、気の合う素敵な人を見つけて、結婚を考えている自分が心の隅にいるような気がするのだ。


「……確かに……そうですね」

 と、彼女はそう言ってくれた。


 リンダが私の仕事を手伝ってくれることになり、移住の話しも前向きに考えてくれるそうで、十五日に来てくれると説明会にも参加できるし、二十五日のライブも一緒だからマギーも紹介できるし、その前にリチャードの家へ二人で挨拶に行こう、と電話が終わった後にこれからの色んなことが考えられた。


今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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