信長の心
三人称、番外編?みたいな感じです
今までの流れを信長の心をまじえて説明しました……どうも分かりづらいようで……すいません
幼少期からうつけと評された織田信長。彼は尾張統一を果たし周りをあっと驚かせた。そしてその冷酷な瞳をみて人々は恐怖を覚えた。
実の弟を殺し、親族を倒しての尾張統一。彼にとってそれはなんともないことだったのか
そうではない。
平朝臣織田上総介信長
彼は周りが思うほどの悪魔や魔王のような人間ではない。人の心を持ったれっきとした人間である。
そんな彼だからこそ謀反を起こした弟・信行を一度許した。彼は信行のことが嫌いだったわけではない。実の弟を殺す。これ以上に残酷なことはない。
尾張統一という夢への一歩。そのために親戚を殺す。心が痛むのを抑えるためにわざと冷酷に振る舞い自分自身を保っている。弱い芯を隠すために皮をかぶる。
毎年行う花見会場の下見に行くことになった信長は数人の家臣とともに河川へと向かった。なんとなくだがいつもと違う場所で花見をしたくなったのだ。少し遠くまで馬をゆっくり走らせここにしようと佐久間信盛に命令すると、近くで枝が割れた音がした。佐久間は尾張内の反抗勢力かと抜刀したが、信長にはすぐわかった、小さな子供がしたことだと。怒鳴りつけて呼び出すとそこにはやせ細った3,4ばかりの子供が膝をついて出てきた。
「はい、盗み聞きするつもりはありませんでした、このような格好で申し訳ありません。どうかお命だけはご勘弁を」
信長は眉をピクリと動かした。外見からして捨て子、なぜここまでの言葉遣いができる?
「お主家と両親は?」
「生まれた時からここにおります。捨て子でした」
おもしろいと思った。それだけではない、だが変わっているのは事実だった。
「ついてこい……清洲城に向かうぞ!」
気付いたらそう言っていた。
なぜ信長がそう言ったのか、なぜ行動に移したのか
この時点ではまだ誰も知らない……




