桶狭間の戦いの中で①
感想ありがとうございます!とても参考になっています!
返せる範囲で返しているつもりです。
それについてなんですが感想で他の人の名前や作品名はできるだけ出さないでください。
1560年、今川義元が3万を超える大軍を率いて尾張へ宣戦。
その最中ドタバタする家中で俺は弟達と一緒に生活していた、もちろん屋敷は別だが通う形だ。5歳になり最近はようやく俺の家督争いの噂はなくなった。正直言って血も繋がっていない俺に家督を継がせるなど信長は絶対しない。自分がそれを経験しているのだ。
だからようやく俺は奇妙丸達と簡単に会うことができる。佐久間らの勢力は藤吉郎を通して黙らしてもらった。藤吉郎は優秀で面倒見が良い。今回の戦も出かける前に色々準備してから出かけて行った。いつか父上が言っていたが気の利くずる賢いやつだと言っていた。優しくて優秀なのに女癖が悪いんだよね……まぁ俺の立場がなくならない程度だったら構わないけど。
「兄上!勝負しましょう!」
奇妙丸ははっきりと話すようになり、今は剣の稽古である。木刀でどちらが先に相手をきれるか……もちろん実際にきれるわけではないが兄としての威厳があるので負けるわけにはいかない。しかも奇妙丸は真面目だから手を抜くと怒るんだよね。
「いいでしょう。どこからでもどうぞ」
最近は奇妙丸の下に出ることにした。あまり上からだとまた要らぬ噂が出回る。今の立場に俺は十分満足している。だからこそ変なことで斬首などは嫌なのだ。
ちなみに剣で奇妙丸に負けたことがなく、それに習い俺は今回も勝った。
素早く振りかざされた奇妙丸の剣は、筋こそいいが重心がブレ力が完全に乗っていない。なので剣の軌道がブレてみやすく、避けやすい。
カッ
それを払いのけて、斜めに踏み込む。ザッと地面が蹴った強い音がした後に、視線とは逆に太刀を振りかざす。
……奇妙丸はなすすべなく尻餅をつくのであった。そして見下す形となった俺をみて、にっこりと笑うと、すぐ起き上がる。
「兄上は強いですな。次は負けません」
まっすぐな瞳を見つめ返し、頭を撫でてあげる。
「いつでもお相手しますよ」
奇妙丸は少し照れながらも嬉しそうに撫でられていた。
茶筅丸と勘八はこの一年でだいぶ行動範囲が広かった。だけど今はお昼寝中だ。
「そういえば兄上?この度は今川が攻めてくるらしいのですが勝てるでしょうか?」
「難しいことを聞くね」と優しく返してから真剣に答える。
「戦はやって見ぬと分からぬものです。今は勝つと思って信じましょう」
奇妙丸はコクリと頷くと俺に向かってニコリと笑った。
そして二人で勘八と茶筅丸を見に行った。二人とも可愛らしい寝顔でスースーと寝息をたてながら寝ている。
「可愛いね」
小声でつぶやく奇妙丸に微笑み頷く。
この可愛い弟達を守っていきたい。そう決意した俺だった。




