信号無視はいけません
宇治山「うーん、とりあえず昼はいいかな、料理は夕飯なんかも食べるわけだし、夕飯の時に作るからそれでいいか。」
ヴェンチャーネ「そうするのね。」
宇治山は昼飯を羊羹一本で諦めることにして、ある目的のために外出をした。
ここの所、料理本とかの暗記トークが続いていて忘れている読者の方もいると思うが、宇治山は、最初、右隣の家の外観を見に行ったので、次は左隣の家の外観を見に行こうと計画をしていた。
宇治山「せっかく右隣の家を見に行ったのに、左隣の家を見に行かないっていうのは不公平だろ。」
ヴェンチャーネ「その理論はおかしいと思うわ。」
宇治山はヴェンチャーネの発言をまるで全く聞いていないような対応をして、再び外出をした。
外の世界は先程と変わらずの景色で、今度は左方面へと歩みを向けた。
宇治山「右隣の家を見に行く時に見たけど、右も左もあんま変わらんな。」
右隣の家から帰る時に、家の方向を向いて歩くのは勿論帰るために必要な行動だし、現実世界だと横断歩道や信号があるため、よく赤信号の標語等で右見て左見て等があるが、まず信号を見ていないと赤信号か青信号かの判断が、難しいケースもままある、例としては信号無視等があるので、それで巻き込まれるケースもなくはないので、しっかりとした確認は必要である。
そのため家の近くの場合、必然的に、視線は左方面へと向かうため、左側の景色を見てしまうのはごく当然で当たり前のことである。
宇治山「うーん、でもよく見たら何か違う気がするな。」
こういうこともある、最初は見ててもよく見たらおかしいとなる光景などについては写真などインターネット上に挙げられている画像が沢山ある、普通見たら普通のスーパーだが、よく見たら人の頭が犬になっている等多くのよく見たら......というのがある、現実でも気付きにくいだけで若干おかしいと思う光景がある。
宇治山「右隣の家とは、木の種類が違うなぁ。」
宇治山は前回色々な知識を学んだため、色々な事柄についての知識が一気に深まった、右隣の家は木まみれだが、この国でいう、所謂和風というカテゴリーに入る、そういう種類の木であり、日本でいえば、松や竹や梅が近いだろう、それに比べて左隣の家は右側の家同様に木まみれで、同じような和風な家だと思いがちだが、宇治山が先程言ったように木の種類が異なる、これは所謂洋風なカテゴリーに含まれ、ジャングルや、ハワイのような物とは違い、この種類だと和風な右隣の家とは全く違う、ということになるが、これは他の国で作られた品種で、右隣の家の木の品種が他の国の環境でも生存が出来るような品種にすべく適応された品種があるが、その品種の場合容姿こそは全く変わらないが、その品種最大の弱点としては、元の国の生存が不可能であり、そこを改善すべく、二つの国での生存が可能となった品種、それが左隣の家の木である。
宇治山「経緯こそはややこしいけど、更に見た目もほぼ同一、それで和風と洋風の違い、右隣が和風、左隣は洋風だ、おれのうちを挟んで洋風和風のサンドイッチになっていたなんて、全く気づかなかったわ。」
普通、そんなことには気付かない。
宇治山「ではでは、左隣は洋風屋敷という結論でいいか。」
宇治山は左隣に向けて歩き出した。
200m程歩き出したが、今度は終わりが見えてきた、右隣は500程だったが左隣は300程で終わることになった。
宇治山「もう終わったか、いや300でも相当長い方だわ。」
右隣で既に500mもあったので、300mで終わってよかったとは思ったが、普通の一般宅だと頑張って50だ。
宇治山「でも帰らないとなぁ」
右隣の家は500もあったので、1kmも歩く羽目になってしまったが、左隣は300、往復だと600になってしまったが、正直600でも大変である、距離的には短いが、場所によっては駅間隔の短い箇所などについては600mで隣の駅に着いてしまう場所もあるので、短く感じるが、一軒の家を超えるために一駅超えるというのは馬鹿馬鹿しさというものを感じる時もある。
宇治山「600でも、大変だよなぁ。」
宇治山は帰るしか出来ないので、そのまま自宅へと帰ることにした。
宇治山は家へと帰宅をした後、疲れてしまったのか、寝ようとしたが、前回寝室がディスコになってしまったので静かに眠り疲れを取るという行動が限りなく難しくなってしまっている、ということで更に夕飯を食べるにもあまりにも時間が早すぎるため、何かをして時間を潰さなくてはいけないということになった。
宇治山「何か暇を潰せる面白いものって無いかなぁ。」
宇治山は色々家にはあるが、本については知識をお菓子で学んでしまい、後についてはまた探すという行動をしなければいけない。
ここで宇治山はあることを思いついた。
宇治山「おーいヴェンチャーネー!」
ヴェンチャーネ「なに?」
宇治山「暇潰せるアイテムとかない?」
ヴェンチャーネ「だったら、何かいいものがあるわ。」
宇治山「おっ、見せて見せて。」
ヴェンチャーネ「これよ。」
ヴェンチャーネは宇治山にあるものを見てた。
宇治山「これは......!?」