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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
85/153

.2

ニカウが聞き慣れた、低くくぐもったドラの音が三度鳴った。

これから殺し合いが始まる合図の音。


ニカウは昨日まで、このドラの音を今か今かと待ち望んでいた。

他人の殺し合いを観る為に。1日分のフードサプリを賭けた結果を早く知りたいために。


あれだけうるさかった喚声が静かになっていく。


暑い日差しの中、薄汚れてはいるが、白いローブをまとった肌黒い男が現れて言った。


[偉大なる神の慈悲により勝者には明日の太陽を、敗者には永眠なる幸せを与えよ]

それから両手を空にかかげた。


2メートルはある大男が闘技場に降りて来る。

片手に2つのカタナを持って。


ニカウと、反対側にいるもう一人の方にそれぞれカタナを渡す。


その大男は多量のエンドルフィンの分泌異常により、脳みそが少し溶けている。


闘いは回数にもよるが、初めての試合は30分。

30分以内に決着が着かない場合は、この大男が2人を殺すのだ。

この大男は2人の引き分けにいつも賭けている。

大男はノーマンを殺す事を生き甲斐としている。殺しによるエンドルフィンの放出を望んでるのだ。


52戦勝ち抜いた三級戦士(サードファイター)の1人であった。

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