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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
84/153

.1

闘いの時間。

ニカウは、あらゆるヤジや激励を浴びながら、人垣の中、通路を歩かされる。

止まりそうになると後ろから屈強な一級市民(ファーストピープル)が背中を押す。


人垣が開いた瞬間、ニカウは思いきり背中を押された。


深さ2メートル、10メートル四方の水の入ってないプールのような穴に落とされた。

ニカウは足から落ち、危うく足をくじくとこだった。


10メートル四方の穴は、穴というより広間と呼んだ方がいいだろう。

地面を2メートル掘り下げただけで、床と壁はむき出しの土。


戦士達はこの場所を第一闘技場(ファーストスタジアム)と呼ぶ。


この闘技所の周りを500人ものノーマン達が、幾重にも重なり覗き込んでいた。

ノーマン達の喚声は興奮を伴い沸き騒いでいる。


ニカウの相向かい側から1人のノーマンが突き落とされた。

彼は勢いあまり前のめりに倒れた。


ヤジに笑いが混じり、見物者の喚声が一層大きくなった。

ニカウは昨日までその見物者の立場にいた。


ニカウはこれから、まだうずくまってる相手と、殺すか殺されるかまでの闘いをするのだ。

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