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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
83/153

アフリカ ジンバブエ保護地区

世界で一番地獄に近い場所はジンバブエ刑務所だと誰もが言う。


汗がダラダラと身体から湧き出る。

()いても(ぬぐ)っても汗は止まらない。

暑さだけのせいではなかった。


ニカウ・ダガウは、ついに当たりを引いてしまった。

だがニカウにとってはその当たりは最悪のハズレであった。


ニカウは一級戦士(ファーストファイター)だった。

一級戦士とは一度も戦った事のないノーヒューマンの事。


一級戦士は、神に愛された男。とも呼ばれた。


最初は2人に1人が当たりを引き、当たりを引いた者は戦いに向かう。

二回目は3分の1の確率…3人に1人が戦いへ。

三回目は4人に1人が戦いを。


一回ハズレを引く度に1人ずつハズレが増えていく。

9回目は10人に1人が当たりを引き、その一人が戦いに参加する。

そして10回目からは再び元の確率に戻り、2人に1人が当たりを引く事になる。

その繰り返しを5回…45回連続で当たりを一度も引かなかった者は一級市民(ファーストピープル)となる。


一級市民は、死ぬまで戦いに参加する事はなく、スタジアムの整理や、敗者の片付けなどをする平穏な日々を過ごせる。

その平穏な生活が[当たり]かどうかは分からない。

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