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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
71/153

.37

ハシゴに赤色の工具箱が備えつけてあった。

レンチを取り出しタンクの通風口からタンク内に落とす。

乾いた金属音がした。

燃料は空っぽって事だ。


ドミトリーは舌打ちをした。舌打ちはすぐに風に呑まれかき消された。


立ち上がり周りを見渡す。

荒涼とした雪に囲まれた世界。

自然の圧倒的な巨大さと、生き物の小ささと脆さに、しばし呆然とする。


下から呼ぶ声。

ドクターは1人だった。


感傷に浸ってる場合ではなかった。


降りる前にもう一度周りを見渡した。

もう感傷的な気分は少しも残っていなかった。


まだ脱出したわけではない。

何を安堵してるんだ。

ドミトリーはハシゴを降りながら自分を戒めた。


降りると落としたノーマンは裸になっていた。


[まだ柔らかいから脱がすの楽だったぞ]

ドクターはドミトリーに言った。

[小屋に予備の服があるはずだ。しかも思いきり暖かい防寒具がな]

ドミトリーは答えた。


ドクターの顔が笑顔になった。

ドミトリーは初めてドクターの笑顔を見た。

そして自分が笑ったのはいつだろうか?…と思った。

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