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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
58/153

.24

太陽が顔を出し始める朝方から、だんだんと風が弱まり、太陽が完全に顔を出した時には、昨日の雪吹雪が嘘だったようになくなった。


雪の中に埋もれ隠れてたノーマン達がボコボコと顔を出す。

そのまま雪の中で永遠の眠りについたノーマンもいた。


永遠の眠りについたノーマンを全て掘り起こし、フードサプリや服や荷物を剥ぎ取る。


死人に必要ないものは全て持っていく。


クラックを渡りきった時点で149人いたノーマン達。

今朝生き残ったノーマンは45人。

掘り起こしたノーマンは39人。

来た道を戻ったか、雪吹雪で倒れたか…いないノーマンは65人だった。


新しい墓標を引きずる45人は再び行進を始める。


さらにゆっくりとなった行進だったが、昨日の事を思えば楽に思えた。


墓標を立てていく間隔が広がる。

まっすぐ直線に進んでるのが分かればいいだけの間隔で立てていく。


45人はもはや前進するしかなかった。


一面見渡す限りの雪の平野。

それはまるで、自分が小さなノミか何かになって、大きな真っ白い画用紙の真ん中に置かれた気分にさせた。


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