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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
59/153

.25

それは小さな点だったが、人工物は自然の中、ましてや白い一面の中では、もの凄く目立つ。

後列辺りにいたドミトリーにもソレがすぐに分かった。


列が乱れ一斉に駆け寄る。

空のドラム缶だった。


()びが全体に回っていて、かなり昔の物だった。

中は何もなく、匂いすらもない。


雪に埋もれてない事から転がってきたと判断し、場所と距離を憶測できた。


だが星の見えない昼間では、基地に近い事だとしか分からなかった。

それでも充分嬉しい出来事だった。


転がってきたという事は基地までの間にクラックはないのだ。


距離や場所を正確に測るための星を観るために、夜を待つ事にする。


また吹雪になるかもしれないが、もう歩くのはごめんだった。

限界だった。休みたかった。眠たかった。


昼間に凍死する事はほとんどない。皆、死んだように眠りについた。


誰もが目をつぶった瞬間、眠りは訪れた。

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