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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
148/153

.23

タダシ達は誰も殺したくないので殺さず、でも手にも負えないので、隣の部屋に入れて面倒を見なくなった。


死体には慣れているが糞尿だけは水で流すにも、最上階では水は出なく拭く物もない。


死体は片付けていたが、最上階は糞尿でノーマンが住む場所ではなくなった。


そのうち、病気が慢性し始めてタダシ達グループからついに病人が出始めた。

足立も高熱と嘔吐、下痢が続き、日々弱まっていた。


下の階に足立達病人を降ろそうとするも、俺達を病気にさせるつもりか。と冷たく断られ威嚇された。更に下で病気にかかった人をコッソリと最上階に置かれてく。


足立が死んだ。元気なのはタダシ含めてたったの8人になった。

その8人のうち、新しく入った2人は兄弟の元へ行った。

その1人が身体中、アザだらけになって帰って来て、高熱を出し泣きながら死んだ。もう1人は殴り殺されたらしい。


タダシ達の我慢は限界だった。どうやって殺そうかを考え始める。がボンゴワラの時とは違い油断して殺す事は難しい。まして相手はボクシングをしている。

それに6人しか居ないし、1人は病気。いい案は1つも出なかった。


フードサプリが届く日だけ外に降りられる。しかも1人だけ。残りの5人は階段から降りる事を許されなかった。特にタダシは絶対にダメだった。

また1人病気にかかった。最初から居たセイちゃんだ。真っ青な顔に汗が止まらなく流れていた。

フードサプリを取りに行く。とセイちゃんは立ち上がって言った。

[ナイフをちょうだい]とも言った。相討ち覚悟で殺すつもりだろう。


でも一人で全員は殺せない。当然兄弟達に何かあったらタダシ達もタダでは済まされない。

それでもタダシは一番切れるナイフを渡した。誰もタダシとセイちゃんに何も言えなかった。


フラフラしながらセイちゃんは階段を降りて行った。タダシ達は急いで窓へ行き校庭を覗く。

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