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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
135/153

.10

[武器がいるな]

足立が呟いた。


腕力では絶対にかなわない。


だとしたら油断してる時に、一撃で殺すしか無かった。


[鉛筆みたいに尖った棒は?]

[三人一組で、一人ずつ殺すしか]

[どこを刺したら死ぬかな。目は死なないよね]

[ナイフで喉を切れば声が出ないからバレないんじゃない]


5人が殺す方法、算段を話出す。


[殺した遺体は、穴に埋めたらいい]


誰を殺すかの質問は出なかった。

この地区にいる5人以外の全員を殺すつもりだった。


[まずは人数の確認からだな。鉄の鉛筆みたいなのがあればいいんだけどな]


皆、疲労や眠気を忘れて口々に話し合った。


それに今しか殺せなかった。

この異様な状態…殺して当たり前な状況。

死臭と血の匂いがなくなればきっと麻痺も消えしてしまう。


面白いゲームではないが真剣なゲームでもあった。


命に価値は無かった。

皆、死を覚悟、いや殺されるなら殺す。という当たり前の事が当たり前になったからだ。



真っ暗なグラウンドが明るくなる朝方にはどうやって殺すか、どうやるかがほとんど決まった。


誰もが殺す事に疑問も躊躇も無かった。


怯えも怖さも無かった。


ただ生きる為に殺る。

それだけだった。

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