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ノーマン物語-サバイバル刑務所  作者: じゃむ
プロローグ
102/153

.19

腕を斬られた傷は熱を伴った痛みを持ち、やがて痺れるような痛さに変わったのは三日も過ぎた頃。

ドッグが催促を言い始めた。

[いつ位に俺の女の名前を教えてくれるんだ?]


ダニエルは傷の腕をさすりながら

[まだだ…今調べてもらってる]


[だからいつ分かるんだ?明日か?一週間か?一ヶ月か?その前に死ぬぞ]


ダニエルは首を傾げながら言った。

[まだ時間がかかるんだ。明後日のクジ次第だが、また俺と並べ。弱そうなヤツに当たらなきゃ俺は死ぬ。俺が死んだらお前の女に伝える事が出来なくなる]


ドッグは鼻を鳴らし

[この嘘つきが。テメェは俺を利用してやがる]


[嘘じゃない。本当に調べてる最中なんだ。必ずだ。期限も決める。あと二週間だ]


ドッグは射抜くように目を細めてダニエルを凝視してから言った。

[二週間の間はテメェの言う通りにしてやる]


[ありがとう。優しいヤツだな]

ダニエルはドッグの肩を叩いた。ドッグはその手を乱暴にはたいた。

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