第八話 白い空間にて(クラスメイトside)
また配信させてもらいました。これからも配信していきますのでよろしくお願いします。
白夜達が離れて話し合いをしている時、クラスメイト達は混乱して騒いでいた。
「おい!此処は何処なんだよ⁉」「ここ何処なの⁉」「おい!お前何か知らないのかよ⁉」
そして誠矢はみんなを落ち着かせようと大声で叫んだ。
「みんな落ち着いてくれ!今は騒いでも仕方ない。まずは落ち着いて状況の整理をしよう」
そう誠矢が皆に訴えかけた。
しかし、いや、やはりと言うべきか混乱は収まらなかった。むしろその矛先が彼に向きを変えただけだった。
「あぁ⁉テメェ何偉そうに命令してんだ?じゃぁテメェがこの状態どうにかして見せろよ!」
「そうだ!そんなに偉そうなこと言うんだからどうにかして見せろよ!!」
そう皆が口々に言うのだった。
「みんなの気持ちはもっともだ。けどまずは落ち着かないとどうにか成る事もどうにも成らなくなってしまう、だからみんな先ずは落ち着いて話し合おう」
誠矢はみんなに誠心誠意頭を下げて頼んだ。そしてそれを見ていたクラスメイト達は、
「っち、仕方ねぇな話だけは聞いてやるよ」
「そうだね、こんだけ頼まれたらね。聞かないわけにはいかないわね」
そう言ってみんなは落ち着き集まりだした。
そして皆が落ち着いたのを確認した誠矢は、みんなの中心に立ち話し始めた。
「みんな!俺達は今よく分からない事態におちいっている。けれど!みんなで話し合い対策を練ればどうにかなる可能性も高いはずだ!とにかくみんなで今分かっていることの整理しようと思う。先ず俺達は、教室で過ごしていた。そしていきなり教室の床が光りだして光が消えたら此処に居た、ここまでで何か違うところや、気になるところが有ったら言ってくれ!」
そう言いながら誠矢は意見の有りそうな奴が居ないか周りを見回した。そのとき一人の男子が手を上げた。
その男子はさっきまで文句を言っていた男子だった。
「君はさっきの、それで何か気になるところでも有ったかな?」
「あぁ、さっきは悪かったな。それでだ、さっきの話なんだが光に包まれる少し前に床に薄くだが何か書いてあったのが見えた。まぁただそれだけなんだけどな?悪かったなこのくらいしかなくて」
「いやそんなことないよ!それが何かの手掛かりになるかもしれないんだからね。それでもやっぱり誰かに連れてこられたのは間違いないみたいだね」
「あぁそれは間違いないだろうな。けど一体誰が何の目的でなのか、それが問題だな…」
「そうだね、でもすぐ分かるんじゃないかな?たぶん」
「うん?なんでだ?」
「うん?それはね?俺達を誘拐した人にも何かしらの用があるからしているんだろうからね、その説明に現れるはずだ。だからそれを待ってればいいんだよ」
「なるほどな、了解した。ならそれを待って居よう」
そう言って話し合いは終わり、誠矢達が大人しく待っていようとしたちょうどその時。
「もう落ち着いたようですね。それでは皆さんに今の現状について説明を始めましょうか…」
誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。
今日はもう一つ配信しますのでそちらもお願いします。