第六話 消えた日
また更新しました。うまく書けていないと思いますけどよろしくお願いします。
昼食を終えて楽しそうに話していた白夜達に近づいて来た三人の内の一人が話しかけた。
「すみません。少しいいですか?」
最初に話しかけたのは一応学級委員長をしている、神城 誠矢である。黒髪、黒目の爽やかイケメンである。容姿端麗、成績優秀で正義感も強いと言う完璧人間であるため、男女関係なく人気がある奴である。
「何かしら神城君?」
話していたところにいきなり話しかけられたためか、少し冷たい感じで智理が聞き返した。
しかし誠矢はそんな智理の様子にまったく気が付いた様子も無く、意気揚々と話し出した。
「はい、話しているところ申し訳ないのですが。教師として一人の生徒に肩入れしすぎるのはどうかと思いまして、それと君たちも、そんなやる気のない奴の事は放っておいて僕たちと一緒に話さないかい?」
誠矢はいつものように自信に満ちた爽やかな笑顔を向けてそう言った。
そしてそれに続くように誠矢と一緒に近づいて来ていた他の二人も話し出した。
「そうよ、そん根暗の事なんか放っておいて私たちと話しましょうよ」
「そうだぜ!そんな奴と話すより皆で話した方が楽しいぜ!」
そんな事を言ってきた二人は、女の方は姫島 小鳥身長百六十五センチの黒髪を腰まで伸ばしたロングの、黒目で全体的に整っていて少し童顔の巨乳ちゃんだ。だから男子からの人気がかなり在る。そして誠矢の事が好きなようで、いつも露骨なアピールをしていた。しかし誠矢も誠矢で鈍感すぎてそれに気付かないでいた。
もう一人の男の方は、森崎 竜弥身長百八十五センチと長身の坊主頭で、つり目と言う子供が見ればすぐに泣き出すような怖い見た目の奴だ。勉強は壊滅的にできないが、運動はものすごく得意と言う見た目通りのやつである。誠矢とは幼馴染で、基本いつも一緒に居る。
「それでどうかな?僕たちと話さないかい?」
誠矢は断られるとは微塵も考えてないようで、笑顔で夜空達へと握手するように手を出しながらそう言った。
しかし彼の想像とは全く違う反応が夜空達から返ってきたのだった。
「は?何言ってるんですか、貴方達?こちらは楽しく話しているのに何で貴方達に付いて行かないといけないんですか?」
「そうですね。貴方達に付いて行く必要性は感じませんのでお帰りください」
「そうね、貴方達。さすがに私も庇えないわよ?今回は貴方達が失礼なんですからね」
と、まったく容赦ない拒絶の返答だった。
しかし誠矢はそう言う反応になれていないようで少し呆然としていたが、何とか正気に戻ると動揺したまま話し出した。
「え、えっと…あぁ!彼に気を使っているんだね。そんなの気にしなくていいよ、彼も好きで一人でいるのが好きみたいだしね」
そして動揺している誠矢はまたよく分からない考えの元、的外れなことを言いだすのだった。
夜空達はそんな誠矢の言葉を聞いた瞬間に、顔から表情が抜け落ち、死ぬほどどうでも良さそうに返答した。
「もういいです。お帰りください。私たちにもう二度とかかわらないでください」
夜空が拒絶の感情をこめて真顔でそう言うと、夜空と水姫と智理の三人は静かに席を立ちあがり、誠矢達を無視して横を通って教室から出て行こうとした。
そしてその事に誠矢たちはまだ何か言おうとしたとき。
「でm「おい!ドアが開かねぇぞ!」
その声をきっかけに教室はパニック状態となった。そんな中冷静に白夜達は何が起きても大丈夫なように準備をしていた。そして白夜達の準備が終わった瞬間、教室は白い光に染まった。その白い光が消えたときその場には誰も居なかった。
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