第五十話 異世界二日目の夜 (後編)
また更新しました。いつも読んでくれている人も、そうでない人も最後まで楽しんでくれたら嬉しいです。
そして白夜が寝てから三時間後、夜空は晩御飯の用意を終わらせて他の皆を呼び集めようとしていた。
「ふぅ~できた、あ!もう20時早く呼んでこないと」
夜空はそう言うと、急いで完成した料理をリビングの机の上に並べてから他の皆を呼びに行った。
そして夜空が最初に呼びに行ったのは一番近かった水姫の部屋だった。
水姫の部屋の前に着いた夜空はノック無しに扉を開けて入って行った。
ガチャ
「水姫、晩御飯できた来て」
「え⁉なに⁉誰⁉あ~夜空か~ビックリしたぁもうノックしてから入って来てよ、でごめんなんて言った?ビックリして聞こえなかったんだよねぇ~」
夜空がいきなり部屋に入ってきたことに驚いた水姫だったが、すぐにそれが夜空だと気付き安心したようだったが慌てすぎて夜空の言った事が聞こえなかったらしく少し苦笑いしながら質問した。
それに対して夜空は少し申し訳なさそうに答えた。
「ごめん、ついいつもの癖で、で本題晩御飯できたから来て」
夜空がそう言うと水姫は納得したように頷きながら話し出した。
「あぁ~そうだったんだ了解じゃぁすぐ準備するからちょっと待っててもらっていい?」
水姫がそう言うと夜空は特に気にした様子も無しに答えた。
「ん、わかった部屋の前で待ってる」
夜空はそう言うと水姫の返事を待たずに部屋から出って行った。
そして部屋に一人になった水姫は少し呆れたように話し出した。
「はぁ~やっぱり先輩の妹ですね~自由と言うか、自分勝手と言うか、まぁいいんですけどねぇ~さぁってさっさと準備しちゃいますかと言っても着替えるだけなんですけどねぇ~」
水姫はそう言うと箪笥から着替えを出して着替えだした。
そして着替えが終わった水姫はすぐに部屋から出て夜空と合流した。
「お待たせ、ちょっと着替えてたから時間が掛かっちゃったでまだ誰か呼びに行くの?」
水姫がそう聞くと夜空は少し間を開けてから答えた。
「…ん、まだ水姫しかいない次は智理姉さんを呼び行く、兄さんは最後」
夜空がそう言うと水姫は少し気になったようで質問した。
「?なんで先輩が最後なの?」
水姫がそう聞くと夜空はすぐに答えた。
「それはどうせ最初に起こしても、兄さんは二度寝するのが目に見えてるから最後に起こす」
夜空がそう答えると水姫は納得したように頷きながら話し出した。
「あぁ~確かに先輩ってなかなか起きないもんねぇ~」
水姫がそう言うと夜空は頷きながら話し出した。
「ん、兄さんはなかなか起きない、水姫よく知ってた」
「それはたまにみんなで起こしたりしてたんだから知っていて当たり前だよ~」
「そう言えばそうだった、とりあえずここで話してても仕方ないから早く行こう」
「ちょっと~措いてかないでよ~」
夜空はそう言うと歩き出した、その後ろを水姫は少し小走りに追いかけた。
そして夜空と水姫は少ししてすぐ近くの智理の部屋に着いて今度はちゃんとノックをしてから入ったのだった。
コンコン
「智理姉さん居るー」
夜空がそうドア越しに叫ぶと、ドアの中から少し寝ぼけたような返事が聞こえて来た。
「ふぁ~な~に~ちゃんといるわよー」
その返事を聞いて夜空はとりあえず用件を伝えることにしたのだった。
「起きてるなら、晩御飯できたからリビングに来て」
夜空がそう言うと、ドア越しに智理は返事をした。
「はーい分かったわー少ししたら行くからちょっと待っててー」
智理がそう言うと部屋の中からドタバタと聞こえて来た。
そしてその音がし始めてから三分程経った時、部屋から智理が出て来た。
着替えたらしく智理の格好は召喚された時のスーツから普通の洋服へと変わっていた。
そして智理は夜空達が居るのを確認すると話し出した。
「ごめんねぇー少し着替えるのに時間が掛かっちゃった、それで後は白夜だけなの?」
智理は周りを見回しながらそう言いった。
そう聞いかれた夜空はすぐに答えた。
「ん、兄さんが最後の方が良いかと思って」
夜空がそう言うと智理は納得したように頷きながら答えた。
「あぁ確かに白夜は一回寝るとなかなか起きないものねぇー」
智理がそう言うと夜空達も同意するように頷いた後話し出した。
「まぁそんな事より早く先輩を起こして晩御飯食べましょうよお腹減ってきました」
「確かにそうねー私も少しお腹が減って来たわねぇー」
「ん、私もお腹減った、早く兄さんを起こしてご飯にしよう」
そう言うと夜空達は白夜の部屋へと向かった。
そして白夜の部屋の前に来た夜空達は少し話し合っていた。
「さて先輩の部屋の前まで来たのはいいですが、誰が起こしますか?」
水姫がそう聞くと夜空と智理はすぐに答えた。
「前決めた通りでいい」
「そうねーそれが一番公平だと私も思うわ」
その答えを聞いた水姫は元々その答えを予想していたようですぐに話し出した。
「じゃ私は今日の朝起こしたので二人で決めてくれてかまいませんよ」
水姫がそう言うと夜空と智理は無言でじゃんけんを始めた。そしてその結果夜空がパーで智理がグーで夜空の勝ちだった。
そして買った夜空が起こすことになったようで夜空が白夜の部屋のドアをノックした。
コンコン
「兄さん起きてる?」
そう夜空がドア越しに聞くが返事がないので夜空達は起きてないと思い白夜の部屋へと入ることにしたのだった。
「返事がない、仕方ない部屋に入る」
「そうですねぇ~どうせ先輩の事ですから熟睡して声が聞こえていていないとかでしょうしねぇ~じゃぁ今日は夜空の番なので私達はリビングに先に居てますかねぇ~」
「そうねぇー起こす時の順番は守らないとだしねぇー、じゃぁそう言う事で私達は先に行ってるわねぇー」
水姫と智理はそう言うともうリビングの方に向かって歩いて行った。
「ん、私も兄さんを起こしたらすぐに行く」
夜空はそう言うと白夜の部屋に入って行った。
そして部屋の中に入ってすぐベットで寝ている白夜を見つけた夜空は白夜の元に近づいて白夜を揺すり起こしだした。
「兄さん起きて、晩御飯できてる、ごはん冷めちゃうよ」
夜空がそう言いながら白夜を起こそうとするが白夜は全く起きる気配がないそれを見て夜空は起こし方を変えることにしたのだった。
「う~ん起きないなら仕方ないやり方を変えよう」
夜空はそう言うと白夜の部屋の本棚から辞書を一冊取り出してそれをもって白夜の近くに行き、
それを白夜の腹めがけて叩きつけたのだった。
「せ~のっ!」
ドス!!
「ぐお!?ぐっふ!ぐっふ!おぇぇ!なに⁉何か落ちて来たんだけど⁉」
さすがに白夜も辞書を腹に落とされれば起きたようだった、そしていきなりの事に白夜はさすがにパニックになったようで周りを忙しく見回していた。
そして少し落ち着いてきた時に夜空を見つけて少し笑いながら話し出した。
「えっと何で俺に辞書を落としたのかもちろん教えてくれるよな?」
その白夜の笑顔に恐怖を感じたのか夜空は少し怯えたように答えた。
「晩御飯できたから起こしに来た、でも起こしても起きないから少し強引な方法を使った、悪かったとは思ってるごめんなさい」
そう言いながら頭を下げる夜空を見て白夜は少しバツが悪そうに顔を逸らしながら答えた。
「あぁ~そんなに怖がらなくていいからそこまで怒ってないからとりあえず晩御飯が出来たのは分かったから先に行って待っててくれすぐ行くから」
白夜はそう言うと夜空の背中を押して部屋から押し出した。
そして夜空は追い出されたことに少しショックを受けていたが、すぐに立ち直り白夜より先にリビングに行く事にしたのだった。
そして夜空がリビングについてから五分後白夜がリビングにやって来た。
「いやぁ~悪い悪いさぁ飯だ飯早く食べようぜ!いただきます」
白夜がそう言いながら自分の席に着くと、それを見ていた夜空達は少し呆れたようにしていたがお腹が減っていたので特に何も言わずに晩御飯を食べ始めたのだった。
そして白夜達が晩御飯を食べ始めてから五十分後白夜達は晩御飯を食べ終えて、片付けも終えてくつろいでいた。
「ふ~腹いっぱいになったら眠く成って来たなぁ」
そう白夜が言うと夜空達が呆れたように話し出した。
「兄さんさっきまで寝てたのにまだ寝たりない?」
「そうですよ先輩、あんだけ寝たのにまだ眠いんですか」
そう夜空達に言われ白夜は少し気まずそうに答えた。
「いや~そうなんだけどさぁ~腹が膨れるとどうも眠くなっちゃうんだよなぁ」
白夜がそう言うと夜空達は諦めたように話し出した。
「はぁ仕方ないですねぇ~先輩はならせめてお風呂入ってから寝てくださいね、昨日入ってないですよね?さすがに二日連続で入らないと匂いますよ」
「ん、私も今日は入った方が良いと思う何より疲れた時のお風呂は最高」
「あぁ~はいはいじゃぁ風呂行ってきますよ行けばいいんでしょ」
夜空達にそう言われ白夜はしぶしぶ風呂に入ってから寝ることにしたようで、ゆっくりとくつろいでいたソファーから立ち上がりお風呂の方へと歩いて行ったのだった。
「ふぁ~さすがに私も眠くなってきたから寝ますねぇ~」
「ん、私ももう寝る」
「ふぁーあれー?もうみんな寝ちゃう感じ?じゃぁ私も寝ようかしらねぇーお休みなさい」
そして夜空達もさすがに疲れていたらしくそれぞれあくびをしながら各々自分の部屋へと入って行ったのだった。
そして白夜が風呂から出てくると、夜空達は白夜を置いて寝ているため電気はついておらず白夜は夜空達が自分を措いて寝てしまったと思い自分も寝ようと自分の部屋へと入って行ったのだった。
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