第五話 学校(昼)後編
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「ふぅ~ごちそうさまでしたっと、いやぁ~何時もの事ながら夜空の弁当はうまいな!」
「ん、ごちそうさま。後私の料理はそこまでおいしくない」
夜空は白夜の言葉を恥ずかしそうに顔を薄っすらと赤くしながら否定した。
その夜空の様子を見た白夜は少し意地悪そうに笑みを浮かべると、からかうように話し始めた。
「え~本心で言ったのに、本当においしいよ?少なくとも俺には作れないからな!」
「なぜそこまでいばって言えるのかわからないけど、一応ありがとう」
「でも不思議ですよねぇ~基本何でもできる先輩が、料理とか洗濯とかの家事がからっきしなんて」
「それは本当にね〜。私達も何度も覚えさせようとしたのに、どうしてか全くできなかったからね~本当なぜなんでしょうね?」
「あのさぁ…?本当の事だけどさ、本人の前で言うのやめてくんない?何気に傷つくんですけど」
「何言ってるの?心配してあげてるんでしょう。このまま一人暮らしなんかするときになったらどうなることか…」
「そうですよ先輩。もし夜空が結婚したらどうするんですか?」
「あぁ~そう言う事ね。でもまぁ何とかなるんじゃないきっと、たぶん、絶対、なったらいいなぁ」
とまぁまたやる気の無い事を口にした白夜にたいして三人は…
「はぁ紅君、このままじゃ本当に一人になった時、生活できなくなるわよ?」
「先輩、もう少し頑張って生きましょうよ~」
「ん、兄さんはやればできる!だから頑張っていこう、私たちも手伝うから」
と、可哀想な奴を見るような?目で言ったのだった。
そんな目で見られた白夜は居心地悪そうに顔を歪めていたが、すぐに諦めたように溜息を吐き出して手を挙げた。
「はぁ…分かったよ、やりますよ、やればいいんでしょ!はぁ…」
「ん、分かればいい」
「最初からそう言えばいいのよ。じゃぁ今日からということで、貴方達の家集合ね?」
「おぉ!先輩のお家ですか~久しぶりですね‼楽しみです」
と、こんな事を楽しそうに話している四人に、近づいてくる奴が三人いた。
誤字、脱字など気になる点が有りましたら教えてください。