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黄昏は悲しき堕天使達のシュプール  作者: Mr.M
三章 Remnant 6月

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第48話 少年探偵団

「ねぇ洋、

 何か面白いことはないかなぁ?」

「そうだなぁ。

 最近は刺激がないよな」

翔太と洋にとっては、

面白いことは刺激的なことらしい。

「男の人って、

 どうして危ないことが

 好きなのかしら」

どうやら。

茜の中では、

刺激と危険は同じ意味らしい。

確かに。

刺激を求めすぎた大吾は、

危険な行動に出た挙句、

命を落とした。

そう考えると。

茜の考えも、

強ち間違いとは言えなかった。


「そんなに刺激が欲しいなら。

 ボス猿と葉山を調べてみないか?

 もし何か問題が見つかれば、

 ボス猿に

 『罰』

 を与えることが、

 できるかもしれないぞ」

俺はあえて罰という言葉を強調した。

「面白そうだな。

 ボス猿が悪いことをしてたら、

 ママに言いつけてやるぜ。

 ひひひ」

「そっか、

 洋のママは、

 PTAの役員をしてるんだよね」

「私、猿田先生は嫌いだわ。

 あの先生、

 体育の着替えの時に、

 教室に入ってくることがあるのよ。

 『間違えた』って

 言い訳してるけど、

 あれは絶対にわざとよ。

 それに。

 女子の間では、

 体操着泥棒の犯人も

 猿田先生じゃないかって

 噂になってるのよ」

茜の発言を聞いた

翔太と洋の顔が、

みるみる赤くなっていった。

「それは許せないよ!」

「最低だぜ、

 ボス猿の野郎!」

多少事実と異なる部分もあったが、

それを説明すると

長くなりそうだったので、

俺は黙っていた。

どちらにせよ。

ボス猿は教師としての資質に

欠けているし、

当然ナカマイ先生の結婚相手としても

相応しくない。

「よし、

 決まりだ。

 今日この時をもって、

 探偵団を結成しよう」

「探偵団?」

3人の声が重なった。

「そうだ。

 俺達は悪を倒す正義の探偵団だ。

 目的はボス猿の悪事を暴くこと」

「いいね!」

「面白そうだぜ!

 ひひひ」

「皆で猿田先生を倒しましょ!」

俺の提案に3人は手を上げて賛成した。

久しぶりの仕事に、

俺の血が騒いだ。


その後。

塾の時間が近付いてきたので、

俺は煙草をもう1本だけ吸って、

先に屋上を後にした。

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