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第1話 卒業
校庭では、
華麗に着飾った子供達が、
名残惜しそうに
友との別れの時を過ごしていた。
俺はそんな校庭の様子を、
6年3組の教室のベランダから
眺めていた。
今日は小学校の卒業式だった。
1週間前に突然、
校長が失踪したことで、
学校には多少の混乱があったものの、
卒業式は無事に終わった。
6年3組のクラスメイトが、
校庭の隅にある砂場に
集まっているのが見えた。
見知った顔の中から、
俺は1人の少女の姿を探そうとして
諦めた。
彼女は3日前から学校を休んでいた。
そして今日。
卒業式にも姿を見せていなかった。
「あっくん!」
その時。
教室から俺を呼ぶ声がした。




