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4-15. 復讐の果てに(5)

 2人の案内で街を進むと、だんだん人口密度が高くなり、そのうち人であふれかえっている広場についた。


 ちょっとだけ異様なのは、集まっている人が悉く白いコートで身を包んでいること。

 何?何かのスポーツの白チーム応援団?


 中央の段の上には同じく白いコートを羽織った見覚えのある女の子、その女の子が何やら熱心に演説をしている。

 可愛らしい栗毛の女の子、そうそう、名前はクリュセイヌさん。

 そして・・・


「おむ、おむ、おむらいす~♪おむおむおむおむおむらいす~♪」


 うう、頭が痛い。


 クリュセイヌさんの足元でおむ君が飽きもせずあの歌を歌っている。

 そして相変わらずの美声ですね、ちょっと憎らしい。


 おむ君、最近人間の街によく遊びに行ってると聞いていたけど、この歌を歌い広めていたのか。


 クリュセイヌさんの背後には布をかけられたなにやら大きなものがある。

 新しい王様の銅像か何かかな?


 と、これからその除幕式のようで、白いコートを羽織った神官のような人たちがそれを取り囲み、布を引いた。


「わ、私??」


 そう、そこに現れたのはスケール3倍ほどの私の石像。

 剣を掲げているポーズで凛々しさが盛られていますね。

 結構細部までしっかり再現されていて、クオリティーは激高です。


「うっ神々しいっす・・・石像なのに美しすぎるっす・・・な、なんと、ここに本物のみょんみょん様がいらっしゃるっす!本物は美しすぎて眼が潰れるっす!!」


 薄ちゃんがオーバーリアクションで嘘泣きをする。

 いや、これ割とガチで泣いてるな。


「結構よくできてますね・・・。あれ、俺の部屋に置けねぇかな。サンドバックを横によければワンチャン・・・」

「思わず石に心を奪われるところでした。本物の姫とは比べ物になりませんが」

「あれ欲し~。みょんみょん様とお話しできなかった日になでなでしてもらうんだ」

「あれ欲し~。みょんみょん様にお会いできない日に一緒に寝るんだ」


 皆が口々に褒めるから、思わず皆の顔を見る。

 どうも、皆の目にハートマークが浮かんでいる気がする。


『あのさ、カラス君。濃ちゃんとか、みんな、なんか魅了されていない?』

『そんなはずはありません。みょんみょん様が美しいので、当然だと思います』


 いやいやいやいや、カラス君も変でしょう?

 ツンデレ設定忘れてるじゃん。


「というか、人間さん達、私のこと嫌いなんじゃなかったの??」

「いや、あの後、みょんみょん様のすばらしさがニンゲンどもに伝わったらしいんですよ。今ではみょんみょん様を神と崇めているニンゲンが増えてきたと聞いています。ちょうど、あの女が先導者としてみょんみょん様を神とする教えが急速に広まっているとのことです」

「今日はその信者の集会っす。みょんみょん様の像をお披露目する場なんす!」


 目をハートにしたままの2人が解説してくれる。


「おむ、おむ、おむらいす~♪おむおむおむおむおむらいす~♪」


 ハーピーの歌声には魅了効果があるらしいけど・・・もしかしなくても、この歌、私に魅了される効果あるんじゃない・・・?

 しかもクリュセイヌさんの固有スキルって、精神攻撃の効果を増大させるとかじゃなかった・・・?


 これは・・・やばい新興宗教の誕生ですね。

あけましておめでとうございます(1日遅れ)

これで4章終了です。次は完結編の5章です。

またまたお休みさせていただきます。次は春とかかな・・・。

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