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1-4. 巣の経営(2)

復活したBちゃんとDちゃんは、私が設定した“門番としての役目”に戻りたいと復活早々門番として入り口に戻っていた。

そんなBちゃんとDちゃんをもふもふしながら私はホームの入り口で一息ついていた。

なお、濃ちゃん、カラス君とよんよん君も後ろに控えている。


どうしてあんなことしちゃったんだろう。


BちゃんとDちゃんが襲われた・・・いや死んでしまった時、私にはなぜかそれがわかって、そのせいで頭の中が熱くなって・・・

夢中で走ったおかげで歩くのも上手になっちゃったのはいいけど、強さも何もわからない相手を単騎で追いかけるなんてどう考えても正気の沙汰じゃないよね。

結果相手は弱かったから怪我もなかったわけだけど、それは結果論だ。


BちゃんとDちゃんの心臓の拍動を感じながら、ホームの外を見やる。

ホームの外はなぜか崖、10mほど上に上がれば密林、下は仲間NPC達が探索したけど少なくとも50mまで下に降りてもまだ底知れず。

少なくとも「メガラニカ」にはこのような場所はなかった。

本当に未知の世界に来たものだ。


「みょ・・・んみょん・・・様っ」


名前を呼ばれて我に返ると、ホームの入り口からななんちゃんの上半身だけ見えた。

崖をようよう上ってようやく上半身を持ち上げたところのようだ。


「大丈夫・・・?」


私は手を伸ばすが、ななんちゃんは口をパクパクさせるだけで手を握り返してこない。

すぐに私の後ろから濃ちゃんが歩み出て、ななんちゃんの襟首をつかみ上げると床にななんちゃんを着地させる。

ななんちゃん私の手を握りたくないのだろうか・・・それとも持ち上げられないとでも思ったんだろうか、私そんなに非力じゃないのに・・・


「あ、ありがと・・・うございます」


ななんちゃんは慌てて畏まる。

でも崖を登るので相当体力を使ったようで息が上がっている。

ななんちゃんCON(体力)激低だからな。


「改めて・・・ご無事で何よりです」

「あ・・・いや、心配かけてごめんね」

「その・・・もし今お時間がございましたら・・・お願いしたい儀が・・・げほごほ」


ほら、無理して話すからむせてる。

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