勧誘
Android端末でFPSとかやると、やっぱり端末がゲーム用に特化されていない機種だからか物凄く上部が暑くなったり、動作が遅くなったりしますね…。端末も4年前のものだからそろそろ変えるべきなのかなとも思いましたが、電池持ちいいからまだいけますわ!
「白ベース…いや黒か?うーむ。肌を晒すのは出来るだけ避けた方が良いだろうし、かと言って全くないと言うのは…」
工房について早々、俺はサイズ計測の為に具体的に数値をタリス・ノア(以下略 ノア)に伝えてからというもの、ずっとこの調子である。どうやら真っ先に取り掛かっているのは俺の装備作りみたいだ。条件であるから仕方ないとはいえ、こうも集中して作業をされていると俺がいる意味は無いように感じる。
「あの…1度Lv上げに行ってきても良いでしょうか?時間も掛かりそうですし…」
「えぇ、大丈夫です。採寸は終わったようなものですから後はこちらで仕上げておきます。大体2時間ほど頂ければ出来上がると思いますので、その時にまたお越しください」
そう言ってノアさんは、作業を再開していたので俺はその場を立ち去り教会の外へと出る。
「あっ、受付のシスター。名前はリリスか…登録しておこう」
庭を掃除していたシスターの名前を見ると何故か石像に触れていないと使えないはずの機能が使えた。NPCとフレンド登録をしておくと場所が把握出来るので便利といえば便利だが、他にどのような機能があるのかは完全に把握出来ていない。
「さてと、この昨日は北口の『夜桜の森』に行ったから推奨Lv5~の南口にある『古びた砦』に挑戦してみてもいいかもな。レベル差はあるけど初心者が多い夜桜の森に比べれば狩場はあるはずだとは思うけど不安はある」
まだ戦ってみたとは言っても、聖職者本来の戦い方というものを完全に把握出来ていない。前の戦闘で行ったのは、十字架の形状変化による殴りで倒したようなもの。聖職者の動画を探してみたものの少なすぎた。
ただ拾った情報によれば、基本的に聖職者を選んだプレイヤーは剣や槍を購入してその武器で戦うらしく、形状変化による攻撃をするものはいないようだ。
「装備をして戦えば戦闘スキルが手に入るから使った方がいいんだろうけど、弱体がどれほど入るかが問題だな」
試しに教会から拝借してきた剣を装備してみる。ステータスを見るとマイナス値が着くどころかプラス値がついていた。
「ん?どういう事だ?」
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Player name:レッド Lv.4
職業:聖職者(女神)
所持金:1215ポル(3,578,938ポル)
残りステータスポイント20
HP:30 MP:30
力 20(+5) 魔防19 防御1 敏捷15 知力40 魔力15
装備品
頭:なし
腕:なし
銅:古びた聖装
腰:旧レザーポーチ(教本&十字架)
足:なし
アクセサリー
・なし
スキル
・なし
紋章
・不明
称号
・真偽の女神
・秩序を示す者
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良くステータスを見てみると新たに追加された『秩序を示す者』の他に『真偽の女神』と職業欄に変化が生じていた。
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聖職者(女神):聖職者の中で千年に一度、女神の力を与えられた選ばれし女性が持つ職業の一つ。通常の聖職者と違い、女神の祝福を受けし女性には一部の権限と力を与えられる。(獲得経験値1.5倍)
真偽の女神:女神と同様か、近しい姿のものが力を保持した上、信者に認められる事で獲得可能な称号。スキル獲得率が上昇し、熟練度の上昇率が2倍になる。
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「これは、マジでヤバいな…」
流石にこの待遇に関しては運営に言うべきだと思った俺は、ゲーム内のお問い合わせフォームからメッセージを送った。
そして、5分後返信が来た。
「えー…平素より大変お世話になっております、EarthONLINE運営チームです。この度はお問い合わせフォームにご問い合わせ頂きましてありがとうございます。お客様にご問い合わせ頂いた内容の返答と致しましては、現状納得せざる終えないとの結論に至りましてお客様さえよろしければ公式プレイヤーになっていただけないかという勧誘文を今回のご返答とさせていただきます。ご存知の通りこのままではお客様お1人の力があまりにも強くなりすぎますので、建前上どうしても公式プレイヤーになっていただく必要があるのです…か」
その後もつらつらと、公式プレイヤーになった際の報酬の話などをチラつかせながら、長文が並んでいた。
「詳しい話は個人メールでやり取りさせて頂きますって来てるけど、そう言えば俺ゲームとメアド連携してるからこっちで返答できるんじゃん…えーっとメールメールっと、コレか」
記載されていたのは具体的な報酬の割分の話と公式プレイヤーとなった際にやって欲しい事の他にも、リアルモジュールの件で1度会社でお会いしたいなどの話も上がってきていた。
「やっぱり金は欲しいしマリアに恩を返すチャンスだと思うけど、どうもこう言った取引は苦手だし、多分オレが運営チームのある会社に行くことを後からマリアが知ったらと思うと流石にこれは言わない訳には行かないよな…」
返答を少し待ってもらう様な旨をメールの文面でお伝えした後、ゲーム所ではなくなってしまった俺はログアウトをして、マリアの部屋へ向かおうと廊下へ出た所、隣の部屋の寝室からメイドの楓さんが出てきた。
「あ、あの〜毎回もしかしてこうして着いてこられるおつもりなんでしょうか?」
「私は幼少時代より居ない主の為に教育を施されてきましたが、先日ようやく巡り会うことが出来ました。貴方様を見て私は貴方様をお守りするために今まで生きてきていたのだと酷く痛感致しました。ですから私の忠誠を尽くさせてはいただけないでしょうか?」
真剣な表情でこうも情熱的に言われてしまうと断れないではないか。結局マリアの部屋の前まで着いてきたので、扉の前で待つように指示をしておいた。
「マリア、入ってもいい?」
「はい、どうぞ」
扉を開け部屋へと入る。マリアの部屋は意外にも年頃の女の子らしく可愛らしい部屋だった。
「何です?その意外そうな顔は。そんな顔を見せるためにわざわざ部屋まで尋ねてきたのですか?」
「いや、ちょっとその相談しておこうと思って…」
ジト目のマリアを可愛いと思いながらも先程の運営とのやり取りをメールを見せながら具体的に話をした。
「ではまだ取引の返事はしていないのですね?」
「さすがに即決は出来ないよ…、ただ俺としては受けたいと思っているんだ。何かとお金は必要だし…」
「わかりました、ご決断は紅蓮様にお任せ致します。ですが交渉に関しては必ず私を通して行うようにお願い致します。紅蓮様の端末を少しお借りしても良いでしょうか?予定を変更して、明日検査が終わり次第早急にそちらの会社に向かうように手配致しますので」
それからマリアは何やら忙しなく俺の端末を操作しはじめた。当初の目的も果たしたので部屋へと戻った俺はEarth ONLINEを起動させた。
ゲーム内に帰れると思っていたんですよ?ただやっぱり運営とのやり取りは早く解決しておきたくて、色々やってたら結局まだゲーム内に戻れなくて話数だけ使ってしまった…。でも何とか最後にゲームに戻れるようにしたんで許してください。お願い!!
ブックマークありがとうございます。ポイントってなんだろうって思って調べたらどうやら話を読み終わった後、下の方にスクロールすると☆のマークがありまして5段階評価ができるらしいです。(まるで通信簿だな)
1つの作品につき、1人1回出来るらしく良かったら押してください。これの評価によってはランキングに乗ったりできるらしいですね。
自分も調べて初めて知りましたので、ここで初めて知ったよって人は今後面白い作品が見つかりましたら、押してあげると作者の意欲につながるかと思いますので、よろしくお願いします。




