プロローグ
VRMMO物の小説が増えて欲しいので執筆しました。最近じゃどハマりしちまいまして、時間がある時など一気に読んじゃって余った時間が持ったいないので書いてみることにしました。良かったら読んでみてください。
2060年、VRMMO初のRealizeSystem(以下略RS)を搭載したゲームが一世を風靡している。そのゲームの名は『EarthONLINE』。現実と大差ないほどまでにプレイヤーが操作するアバターを動かせることからプレイヤー間では、敬意を込めて第2の地球とまで呼ばれていた。
かく言う俺も、噂の『EarthONLINE』をプレイする為、サービス開始までに本体とソフトを手に入れたかったのだがあまりの反響に予定数を大幅に超えてしまった為、予約が1ヶ月待ちとなった。
予約待ちの1ヶ月間、下調べで自主的に立てられた掲示板であったり攻略サイトを覗いて見たのだがゲーム内イベントはまだ1度も行われていないそうだ。恐らくは、細かなバグの修正等に追われていた為だと思われる。
そして迎えたプレイ初日、ヘルム型の器具を頭部に装着して音声認識による掛け声でゲームが起動するという事で早速説明書を見ながら試してみる。在り来りな言葉だがちゃんと起動するのだろうか?
「確か、起動ワードは…『Connecting』」
視界がブラックアウトした後、木製のドアが開かれる描写が入ったかと思えば壁一面に本が敷きつめられている書斎に入った。ゲームとはとても思えないような光景に胸を躍らせながらもしっかりと当たりを観察していると、耳元に アナウンスが入った。
『世界へ向かう前に、設定を行ってください』
どこからとも無く女性ボイスが流れた後、いつの間にか右手に装着されていた籠手を叩く様に促される。手の甲の中心にはぽっかりと何かをくり抜いたような窪みがある。
「すげぇな、ここまでリアルなのか…叩くって軽くでいいよな?」
軽く左手で籠手をポンッと叩くと目の前に面白い事に設定画面が出てくる。
「うおっ!すげぇこうやって出てくんのかよ!えーっとアバター、役職、初期武器を決めるのか…、掲示板で得た情報だとスキルはこの場では決められないとの事だったから大事になってくるのは役職と自分がやりたいプレイスタイルだろうな」
この世界においてのスキルは、プレイヤーが行う様々な行動から得られる物なのでプレイスタイル及び役職決めというのは一種の個性を生み出すことに繋がるのだ。
「アバターは身長を少し盛って184cmにして髪色は…紅。んで役職は…」
正面に投影されているアバターの変化を見ながら、細かな設定を詰めていく。因みにこのゲーム、性別の逆転…所謂ネカマプレイは出来ないのである。何でも製作者が昔オンラインゲームでトラブルを起こされたらしく、そういった面倒事を回避する意味でも性別の逆転は出来ないようにされているのだ。
サクサクと決めていき、役職を選ぶ。俺はどのゲームでもそうなのだが基本的にソロプレイなのだ。よって自分の身を守りつつ誰かが困っていれば助けられる様な役職が俺としては良い。間接的に、助けられたのかよく分からんという状態が出来れば最高だ。
「よって、聖職者だな。回復良し、攻撃に聖属性付与という何ともまぁ嬉しい能力ではないか…」
ただ、聖職者にはいくつか縛りがついている。それは初期装備の教本と十字架を外すことが出来ないということだ。但し、サイズ調整も
できるし追加で装備をする事も可能みたいで、これと言ってマイナス要素が少ないようにも見える。
ただ残念ながら追加で武器を装備する場合には、ステータスが弱体化する事から初期聖職者ほど最弱と呼ばれるらしい、理不尽だな。
アバターと役職が決まり、プレイヤー名とステータス振りの画面に切り替わる。
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Player name:レッド Lv.1
職業:聖職者
所持金:1000ポル
残りステータスポイント0
HP:20 MP:20
力 20 魔防19 防御1 敏捷15 知力30 魔力15
装備品
頭:なし
腕:なし
銅:古びた聖装
腰:旧レザーポーチ(教本&十字架)
足:なし
アクセサリー
・なし
スキル
・なし
紋章
・不明
称号
・なし
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防御は要らないとばかりに他のステータスに振っておいた。HPとMPはプレイヤーによってランダムだ。序盤は敵も弱いはずだし俺としてはしばらくの間、戦闘での立ち回りも勉強したいのでこの様なステータスになった。
「まぁ、こんなものだろう…」
設定を終えたのでOKボタンを押すと俺の姿も変化した。近くにあった鏡を見ると設定したまんまのアバターがそこにいた。
『プレイヤー登録を完了致しました、最後にあなたに相応しい紋章を与えます』
天井から謎の光が俺の籠手に吸い込まれるように放たれると徐々に光が収まっていき、やがて窪みのあった場所に光を吸収して、輝きを放っている青い石がはめ込まれていることに気づく。
『ようこそEarthへ』
先程の木製の扉をくぐる描写が強制的に入ったので何か出来ないか無尽蔵に空中を殴りつけると何かのうめき声が聞こえてしまったので、謝罪の意味も込めて右手で南無とした後そのまま無抵抗で木製の扉をくぐった。




