真っ黒のサンセット
今更気づいたのだが、数歩歩く度に景色が激変することに気づいた。とてもわかりづらいが、戻った時は同じ景色になっている。
よし……戻ってみるか
僕はいつもこういう暇な時は変なことばかりしてしまう。17歩あるいたところで、工場のような場所に移動する。床は高速で動いているが、僕は全く動いていない。気分はとても悪い。
背景だけ……の世界か。時間とかどうなってるんだろう。と思っていたらまた景色が変わった。船の景色……さっき来た時と殆ど変わっていない。誰がいるというわけでもなく、外には海しかない。が、船は動いている。
まあ、もう見たいとは思わない。次の景色は虹色だっけか
と、思っていたのだが、真っ赤というか、真っ黒というか、よくわからない世界にたどり着いた。洞窟の最果て……?
死後の世界に最果てなんてあるものなのか。
まあどうでもいいか。と足を進めるが、壁があり、前に進めない。どうなっているんだ?戻るなと言っているのか……?
僕は壁を殴ったり掘ってみたりしたが、全く動かない。あとぶよぶよする。
まあ、向こうが帰るなって言いたいなら、僕は彼(?)の支配下にあるわけだし、帰る必要は無い。ここで寝るとするか。
僕が一眠りしたあと、洞窟の最奥部がかなり奥にあった。
萎んでいるのか……?
まあ、正直気になる程でもない。
次の景色で……終点というか……最初の位置だ。虹色のところが出てこなかったが、まあそういう仕様なのだろう。
暗い……。思ったより暗くなってる。夕暮れ時……というか、床がとても黒い。砂漠のようなところはなんか、よくわからない黒い水になっている。
感触はない。空気そのものだ。しかし、道路はそのままで、真っ直ぐに沈んでいく太陽の逆方向を看板は指していた。
あっちに進め……ということなのか。
僕が進んだ道は崩れて黒い水らしいものに変わっていく。戻るな……ということなのだろうか。まあ、戻る気は元々なかったが。
……終点がない。
世界がなぜ変わらないのか……わからない。これ以上はありませんということなのか?疲れないからずっと歩き続けられるが、正直飽きてきた。止まれば後ろの崩壊も止まる。もういっそ、横にでも飛び込んでやろうか。
1時間ほど歩き続けた頃だろうか。
黒い水のような部分が無くなる場所が見えてきた。同時に、そこの前は看板まみれになっている。
注意喚起であると思うが……なんて書いてあるかわからない。日本語なのだが、荒れている。焦って書いたのか。それとも……僕が文字を読めなくなったかだ。
まあ、壊して進めばいいのだが。
僕は普通の黄色いバリケードを蹴飛ばし、前に進んでいく。その瞬間に、黄色いバリケードに何が書いてあったかが思い出せた。
進め……
何かがあることはとりあえず確定した。あと、壊すと文字を思い出すこともわかった。
僕は隣にあった看板をへし折った。
次の文字は……取り戻せ
何故かとても看板は壊れやすい。壊せと言っているようなもののような気がする。
次は……ん?
文字が……壊す前から少しだけわかるような気がしてきた。
壊せば、文字を取り戻せる……これが……取り戻せ?
「せ」が書いてある看板を壊すと、愛せと書いてある。
次は……諦めるな……その隣は……諦めろか。
これ以上はなぜか壊すことが出来なかった。
ここで諦めろという意味なのか。
進めに従うことにした僕は、駆け足で前に進んでいく。同時に、月が僕の目の前に現れる。
とても汚い形をしていて、ぼろぼろの形だ。その隣には、もう一つ小さな星が見える。
しかし、空は黒くなく、夕暮れのような色をしていた。かなり歩いた頃。床に盾が置いてあり、そこにはひらがなで文字が書かれていた。
「しゅうてん」
更新遅れました。センセンシャル




