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9 目指せ!コボルトハンターへの道!

俺の名は山口寿明。

色々あって異世界でスライムに生まれ変わり、コボルトハンターを目指し始めた男だ。


コボルトをまるまる一匹食い尽くしたことで、ゲル容量は以前より少し多い80リットル程に回復した。

食歴を振り返って考えると、犬サイズの生き物でざっくり20リットル、コボルト一匹で40リットルくらいになる感じか。

虫や植物でリッター単位を増やすのは大変そうだ。やはり中型以上の生物を狙うべきだな。


しかし今はとにかくコボルトだ。

コボルトはちょぉ気持ち良かった。アヘ顔で朝まで失神してしまったくらいだからな。

とにかくコボルトを見つけて、もう一度狩りたい。

前回コボルトを見つけた付近で獣道を探し、上から狙えるような大振りの木に登ってじっと待ち伏せる。

昼夜一回ずつコボルトを見ているので、昼夜問わず活動しているようだが…


獲物を待つ間は暇なので、ゲル触手の使い方を練習してみることにした。

やりたい事は2つ。

一つ目は物を掴んで動かすこと。二つ目は触手をホースのように使って、ゲルを送り込むこと。

上手く物を掴んで動かせる様になれば、字が書けるかもしれない。

そうすれば、人と遭遇した時にコミュニケーションの可能性が出てくる。これは是非とも身につけたい。

また、触手をホースの様に使えれば、触手の届く範囲に移動できるようになるだろう。

木から木へ移動できれば狩りがかなり便利になりそうだ。


まず小枝を掴む練習を始めようとしたが、いきなり挫折した。

ゲルの表面って、うすうすの膜っぽい物はあるんだけど、物を掴めるほど固くないんだよね。

ローションを充填したコンドームで鉛筆を持つとか、オナホに鉛筆を挿入して字を書く、みたいな想像して貰えばわかりやすいと思う。

うむ、これは無理ゲー。骨がない軟体生物、不便すぎ。


一方、ゲルホース作戦は、想像以上にアッサリと上手く行った。

離れた木の枝に触手を巻き付けて、ちょっと力んでビュルルルッてやったら、結構な勢いで本体からゲルが迸った。

水道の蛇口の倍くらいのスピードかなぁ。1リットルくらいなら1-2秒だ。

1分も掛からず、触手の向こうに移動できた。

何回か試してみた所、ホースとポンプの関係と同じみたいだ。

送水(送ゲル?)パワーは力み方によってある程度調整でき、触手の直径を変えれば送る速度と量が調整できる。

木の上をビュルビュルと渡ることが出来るようになった。

これはかなり有効なテクを身に付けたぞ。


木の上を移動できるようになったので、嬉しくなって木々をビュルリビュルリと渡っていると、獣道を歩いてくる小柄な鹿っぽい生き物を見つけた。

早速、触手を鹿さんの顔面にシュビッと伸ばして、鼻や口から気管にドビュルッとゲルを迸らせる。

暫くバタバタ藻掻いていたが、じきに動かなくなった。

木の上に引っ張り上げようかと思ったけど、流石に重すぎて無理だった。

もっと容量が増えれば吸い上げられそうなんだけどなぁ。

完全に体内に飲み込んでから餅モードになったら、死体の持ち運びは難なく出来たので、獣道からすこし離れた所に持っていって、気持ちよく頂きました。

【食事中に襲われると危ないからな。自爆、誘爆、御用心だぜ。】

これで容量が10リットルくらい増えて90リットルだ。100リットルまでもう少し!

まぁ100になったからって何か変わるような気はしないけどね…。



再び獣道に戻って、木の上をビュルビュル進んでいると、やっと本命のコボルトを発見!

だけど、二匹セットだった…。

今まで見かけた奴は単独行動だったのにな。夕べの一匹が帰らなかった事で警戒してるんだろうか?

【うーん、まぁ2匹なら一気にやれそうかなぁ】

うろ覚えだけど、人間の肺活量って5リットル位だったような気がするから、人間より小柄なコボルトなら5リットルで確実に窒息死させられるだろう。

触手鞭は2本。

後ろを歩いている方のコボルトに向かって、1本目の触手鞭を後頭部から巻き付ける。

犬のように張り出した口と鼻に押し当て、一気にゲルを送り込む。君に届け、俺のゲルよ!

異変に気付いて振り返ったもう一匹の顔面に触手鞭をぶち込み、こちらにもゲルをプレゼント。

人間やコボルトの体のつくりはよく知らないが、二匹とも喉のかなり奥まで触手が進入した手応えはあった。

コボルト達は必死で触手を抜こうと藻掻いているが、こいつらの力では触手を引きちぎることは不可能。

ドクドクと奥の奥までゲルを送り込んでやると、やがて窒息したのか動かなくなった。

【楽勝だったな。なんかこの窒息殺し、反則臭い強さだな…】


すっかり熊にブッ殺されそうになったことは忘れて、慢心する俺だった。

ルンルン気分でコボルトを一匹づつ森の奥に引きずり込んだ俺は、ゆっくり堪能しながらアヘ顔を晒すのだった。


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