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36 お楽しみ!キメセク&ランクアップターイム!

俺の名は山口寿明。

色々あって異世界でスライムに生まれ変わり、蜘蛛スレイヤーになった男だ。


俺は、土ドームの中で死んだ巨大蜘蛛から離れて辺りを見渡した。

全部で5つの巨大な繭があって、2つはぱかっと割れてる。

どうもこの繭は巨大蜘蛛の卵みたいだな。


蜘蛛に「死ぬ時は家で」みたいな感情があるとも思えないのに、何で巣に戻ったのかと不思議に思っていたのだが、何となく理由が分かった。

多分、「子供達、ママの体お食べ」的なヤツだ…。こう言うのも親子の情ってヤツなのだろうか。

生命の神秘めいた感傷を覚えたが、まぁそれはそれだ。

巨大蜘蛛を頂くより先に、繭を始末しておかないと。

あのサイズまで育つのに何年かかるのかは知らんが、外にいた子グモの1.5倍分の卵がまだ残ってるのはヤバいだろ。


大車輪ローションパンチでなぎ払おうかと思ったけど、蜘蛛の卵ってヘタに潰すと酷いことになるんだよね…。

多少時間は掛かるが、ゲルで包み込んで溶かす方針で行くことにした。飛び散るのはヤバいからな。

あまり衝撃を与えないように、そろそろと卵繭を包み込む。

5メートルくらいなので、割と余裕を持って包み込めた。

消化モードに移行しながら、全体的に圧力を掛けて…ブチュッ!

中にはもう出来上がった子グモが大量に入っているので、全部溺死させて溶かしながら次へ。


と言うことで、ヌルッと3つの卵処理を済ませた俺は、メインディッシュの巨大蜘蛛に取りかかることにした。

今度は先ほどと違って、脚も頭も全部ゲルで包み込み、待望の消化タイムだ!

おにんにん無くなっちゃったから、もうこれだけが異世界でのお楽しみ。

しかも今回は10メートルの巨大蜘蛛だよ!? 俺はどうなっちゃうのか…。

きっと圧倒的キメセク感で失神もしてしまうだろうな。ゲヒヒヒ。

巨大蜘蛛の巣跡地なら、アヘ顔ダブルピースで朝まで失神しても大丈夫だろう。

ワクワクしながら快楽に身を委ねようと消化を進める。


ドクン・・・・ドクン・・・・

【おおお…やっぱりクラスチェンジ的なアレ来るぅ…】

早くも訪れた、通常捕食と異なる熱く原始的な律動に、否が応でも期待が高まる。

前回はただ力が強まっただけ、という地味すぎる結果だったが、今回こそはチートスキルめいた物が手に入っても良いんじゃよ?

それだけの超強敵って言うか、普通に考えてこの蜘蛛はこんなストーリー序盤で戦う相手じゃないからね?

神殺しとかドラゴン殺しレベルの偉業ですよ。すげーボーナスパワー頂かないと納得出来ないよね。


キュィィィィン…


【………?】

リラックスしてトランスしようとしていた所に、不吉な耳鳴りが聞こえた気がした。


キュィィィィン…キュィィィィン…


【何ィ!!! そんな馬鹿な!? 邪教の館じゃないぞここ!】

何故こんな森の奥で邪神が!?

しかもクラスチェンジでアヘ顔晒して失神している時に攻められたら、訳も分からず契約書に判子押さされちゃうううう!

ヤバい!リラックスしたスーパーお楽しみタイムの筈が、突如としてエロマンガめいた大ピンチに変貌した!

【うおおおお邪神よ去れ!パワーとか要求してないから!訪問販売は禁止だぞ!】

こちらが無防備になる瞬間を狙ってくるとは!何と卑怯なヤツだ!

【邪神よ去れ!邪神よ去れ!去れ!去れ!はやく!帰ってって言ってるでしょ!!!警察呼ぶわよ!!!】


…キュ…ィン…


強く念じ続けていると、耳鳴りは遠ざかっていく。

【これは村でマッタリ暮らしていくスローライフストーリーだから!戦乱を望む邪神は余所で勇者様とかに取り憑いて!去って!】


…………………


俺の強い祈りが通じたのか、邪神は去ったようだ。

危なかった。全く何というタイミングで介入してくるのか。

まさに邪悪の神。人に嫌がらせをする為だけの存在。

こちらは二度と近寄りたくないのに何故向こうからやってくるのか。

しかも今回は神像も何もない、森の奥の蜘蛛の巣穴の中だぞ。

どういう条件でやってくるのか全然分からん。


邪神の嫌がらせのせいで、全く楽しめないまま、2度目のクラスチェンジ的なヤツで気が遠くなっていく俺だった。

祈るのに必死で全然トリップ出来なかった…物凄く損した気分だよ…。


キリの部分で終わらせたところ、2千字以下でずいぶん短くなりました。すいません。

次回はダークエルフさんサイドの説明回になる予定です。

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